懲りもせず、また「ほめられた」シリーズです。

 

気をよくして自慢?じゃないけど、

またまたほめられたので、どうかここに書かせてください。

夫にも報告したいんです。

 

はじめに言い訳ですが、

なにしろ夫を亡くして以来、

もう誰にもほめられることなく、

そんな言葉など全く無縁の

出家した後家のような(後家ですが)生活を送っていたので、

おおげさに嬉しいんです。

 

みなさんならお分かりいただけると思います。

ほめ言葉に飢えてたんです、私。

夫はとにかく私をよくほめる人だったんです。

ほめられ慣れして甘やかされ、

蝶よ花よと育てられた箱入り妻だったので、

その反動で、今一気にしなびてしまって、

色褪せて枯れる寸前だったんです。

 

…って言うと大げさだけど、

とにかく、私を誰かが褒めるなんてこと、もう全く考えもしていなくて、

歌を忘れたカナリヤのようになっていたのね。

だから、べつにどうってことない褒め言葉ですが、

なんだか、

生きる活力を得たみたいな、

そんな気がしたんです。

 

夫を亡くすという精神への大打撃を受けた私の心は

これ以上傷を受けないようにと自己防衛本能、いや心の免疫機能が働いたのか、

以前よりずっと過敏になったように思います。

人さまの優しさが、以前より何倍も心に沁みるようになりました。

でもそれだけじゃない。

人さまからのお褒め言葉が、以前より何倍もうれしく感じられるようになったの。

これも、感謝の気持ちの表れかな。

私のような人間を認めてくださってありがとう、

こんな私に嬉しくなるような言葉をかけてくださってありがとう、ってね。

感謝の気持ちを強く持てるようになったということは、

人間としては、これ成長よね。

夫を亡くしたからって悪い事ばかりじゃないよね。

 

 

 

「マーブルさんって、声がよく通りますね。」

って突然職場の人に言われたの。

(前に「姿勢がいい」と言ってくれた生真面目君とは別の人です)

 

「いや~、よく通ってはっきりした、澄んだいい声ですね。」

「なにか、そのような発声法を身につけたみたいだ。」

 

 

これね、

仕事柄、時々何十人もの顧客(生徒の父兄)の前で話すことがあるので、

その時のことを言われたのよ。

 

仕事上、人前で話す機会は昔から時々ありましたが、決して得意ではありません。

なにしろ、あがり症なのです。

ものすごく緊張するタチなんです。

声が震えることもよくあります。

それに、断言しますが私の地声は決して通りません。大きくありません。

それを自覚しているから、意識して発声しているんです。

 

みんながよく聞こえるようにと思うと、自然と腹筋を使って声を出します。

下を向いてぼそぼそ喋ると、聞いてる方はきっと何言ってんのかわかんないから、

原稿など見ないで、聴衆の方をまっすぐ見てしゃべります。

国会答弁じゃあるまいし、あまり固くなり過ぎないよう、

ソフトなムードを意識します。

心掛けているのはそれだけ。

肝心の話の中身はまだまだで、いつも反省だらけです。

 

私の教えている子供からも言われたのよ。

「お母さんがね、話した先生の中でマーブル先生の話し方が一番わかりやすかったって。」

これが実は一番うれしかったかも😺

 

そういや昔、中学生の頃、

私は放送委員をしていて、

先生から「声がいいな」と褒められたことがありました。

その褒め言葉が嬉しくて、

当時の私は「アナウンサーになりたい」なんて思っていたのよね…

 

 

こんな自画自賛のブログ、

どうぞみなさま許してね。

 

夫を亡くしてさびしく辛い後悔の日々で、

すっかり自信を無くしていた私にとっては、

 

こんな、なんでもない言葉が

 

何度も言いますが、

 

生きる活力なんです。