異動になりました。

社内とはいえ、別会社のような感じの所へ。

 

私の勤めている会社はそこそこの規模で、いくつか支店(校舎)があります。

同じ会社とはいえ分割されており、実際にはほとんど交流はなく、

別の会社という感じになっています。

そちらに異動になるという事は滅多にありません。

基本的な運営方針は共通なので、仕事の内容が変わるわけではありませんが、

実際にそこで働くメンバーは誰一人知りません。

 

え、え、…

 

私、なんか、やっちゃったかな…😓

(思い当たること多数…汗

 

社長が直々に来て、個人的に訳を説明してくれました。

 

新年度の人員配置はすでに年末に決まっていた。

ところが年が明けて、急にある社員が辞めることになった。

その人の専門性がマーブルさんと全く同じ。

しかもその人は女性

       ↑ここポイント、その人も紅一点だったから。

それで、急遽

「マーブルさんがちょうどいいじゃないか!」ひらめき電球

となったとか。

ただそれだけが理由で他意はないと社長強調。

 

そこで、おそるおそるきく。

「その人の辞めた理由を聞いてもいいですか」

(問題アリの職場なのか、探るためデス)

 

なんでも、その方の出身地は北陸で、

まさにご実家が被災したため、急遽帰ることになったとか。

 

それはもちろんお気の毒なのですが、

会社とはおそらく関係はない退職理由に、不謹慎ながらも少々安堵。

 

 

でね、

もうずっと、その異動の事が気になってしょうがない。

まだ行ってもいないうちからそんなに不安になることないのにね。

でも胸がざわざわ落ち着かない。

 

夫が亡くなってから入社した会社です。

夫が発病するまで働いていた、前の会社の元同僚が、

ひそかに裏で私のために尽力してくれて、そのおかげで就職できた会社です。

夫を亡くした悲しみを紛らわせようと、仕事に集中して過ごしてきた二年間。

仕事をしている間は夫の事は忘れていられたので、どんなに救われたことか。

 

最初は人と接するのが怖かった。

プライベートには絶対触れられたくなかった。

仕事の事だけを考え、これが私の今やることと、自分自身に毎日言い聞かせ、

自分なりに懸命にやってきた。

ようやく少し慣れたのに。

ようやく余裕も生まれてきたのに。

この会社で何とかやっていけそうと、

ようやく前向きに思い始めたところなのに。

また一からやり直し?

私、やれるの?

 

いろいろありましたが、

なんとかやってこれたのも職場の皆がよくしてくれたおかげ。

最初は今思うと全身ガチガチになってて、

「私に話しかけないで」オーラ全開で、

仕事以外の話は一切せず、

堅く真面目で近寄りがたい雰囲気を全身にただよわせていたと思う。

それが、いつのまにか軽口叩く余裕も生まれ、

意見も言えるようになり、

時には言い争うまでになった😓(←これいつかのブログで書いたよ)

特に、事務の若い女性職員やパートの主婦達とは親しくなり、

紅一点で働く私を心強く支えてくれていたのに。

なにより、プライベートなことには一切触れてこない、良識ある方たちだったのに。

(そのおかげでこれまで誰にも夫を亡くしたことを話していないけど)

 

今度の職場は社長によれば、

全体的に年齢層が上で、勤続年数が長い人ばかりだとか。

それって、

重鎮のベテランぞろいってこと?

うがった見方をすれば、

頭の固い(怖い)ジジイオジサマぞろいってこと?

 

心の中で、必死に夫に話しかける。

 

私、大丈夫かな。

うまくやれるかな。

不安でしょうがないのよ。

もう若くはないし、かと言って実績などないし、

今までもそうだったけれど、今度も紅一点だし。

まだ二年しか経ってなくて、慣れたとも言えないのにもう異動だなんて。

 

またまた夫がいないという試練。

自分一人で乗り越えなくてはならない試練。

前なら、何かあると夫が私を励ましてくれた。

「だいじょうぶ、マーブルならきっとやれるよ」って。

暗示にかかったように、その言葉を聞くと何でもやれそうな気がした。

すっと安心することができた。

そんな風にして私はこれまでやってきた。

でも、そんなふうに優しく励ましてくれる夫はもういない。

また自分一人で立ち向かわなければならない。

終わりがない、きりがない。

これからもこんなことがずっと続くんだ。

改めてそう思い知らされる。

 

自分で自分を励まし、落ち着かせなくっちゃ。

 

今まで二年間、なんとかやってこれたじゃないの。

 

だいじょうぶ、だいじょうぶ。

 

今まで私、よくがんばってきたじゃない。

 

夫がよく言っていたように

また、新しい扉が開くのよ。

 

ひとつの扉が閉じるとき、

もう一つの扉が開くの。