レイモンド保育園 <建物編> | ひろりんNEW

レイモンド保育園 <建物編>

6/15土曜日。

愛知県は尾張旭市にある「レイモンド庄中保育園」に行って来ました。
昨年4月にオープンしたばかりの、まあたらしい保育園です。

こちらは、ブログで知り合った、
デザイナーでもある平井さん(マーズさん)が、チャイルドコミュニケーションデザイナー(CCD)として、プランニング。

親友タマピちゃん(陶芸家・我妻珠美さん)がアート部門を担当。

平井さんは「ものがたり保育」という教育方法を
提唱されています。


この日は「レイモンドカフェ」と銘打ち、
1年に渡る、保育の場における、アートと、ものがたり保育の実践の記録を、
一般に公開してくださいました。

第二回目のこの日は、我妻さんを講師に招き。


なぜに?
保育園 de アート???

What’s ものがたり保育???




長くなるので、2編に分けて。
今日は、レイモンド保育園の
建物見学会からご覧ください☆('-^*)/




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。




ひろりんNEW-外観横長全貌

しとしと雨のそぼふる中。
名古屋駅まで迎えに来てくれたネロラさんと一緒に、
瀬戸線印旛駅から歩いて数分。

雨 雨

最初、見えてきたこの建物が、目的の保育園とは、まったく気付けませんでした。
あまりにも、景色になじんでいたもので (@_@)


ひろりんNEW-外観れいもんど

でもほら、ちゃんと。
「レイモンドほいくえん」


ひろりんNEW-外観ななめから

川沿いの、ほそなが~い敷地に、建っています。


ひろりんNEW-建物入り口

入り口は、こんな感じ。
ガラス張りで明るく。
おしゃれで、ちょっと保育園には、見えません。



ひろりんNEW-ゆちさんのマーク

バリアフリーの玄関を、靴を脱いで入ると、子供たちの下駄箱。

そこには、子供たちひとりひとりのマークとなっている
かわいいイラストが貼ってあります。

これは、yuchi ayumi さん作。

平井さんの依頼で、園児たちのプライベートマークの製作を、
手描きで、なんと、200種類!!!!!

「まだ字の読めない小さな子供たちに、自分の好きなマークを。
そして、それは、初めての自分だけのアートを選んでもらう。
既成のシールやキャラではなく、
こどもたちには、最初から生きたオリジナルのアートを。」


という、平井さんのコンセプトなのでした。

原画は、一つ一つ丁寧に、水彩で描かれていて、すっごいかわいいのです。


ユチさんの描いたイラストの記事はこちらリンク ユチさんのレイモンド



ひろりんNEW-レイモンドちゃんおむかえ

玄関の正面のディスプレイスペースには、
レイモンドちゃんがお出迎え。

各地にいくつもあるレイモンド保育園の、トレードマークです。
人気イラストレーターの
「マリーニ*モンティーニ」さん作。

レイモンドちゃんの物語は、こちら リンク ものがたり保育

ひろりんNEW-タマピたまごプランツ

レイモンドちゃんのおとなりには、我妻さん作の
タマゴ植木鉢に植物が元気に育っていました。


ひろりんNEW-ぼだいじゅ

玄関ホールの真ん中には、菩提樹の樹。
天窓に向かって、すくすく伸びてますねーー。
上の方~~に、いっぴき、イモムシがぶら下がってましたよ。
かすかに写っています。見えるかな。





ひろりんNEW-てんまど

この建物は、あちこちにこんな天窓があって、やさしい光が入ってきます。




ひろりんNEW-建物窓からお庭が見える

保育室の一つ。この部屋は、畳敷き。
かわいい小さな手洗い場がありました。
この建物の特徴の一つは、天井のアール。
角が、まあるいのです。そして、天井が高い。

気持ち良さそうな、芝生の園庭が見えてますね。




ひろりんNEW-でくさん通信

壁に、「デクさん通信」というのが貼ってありました。

平井さんは、保育園では子供たちから、「デクさん」と呼ばれているそうです。
きっといろいろ面白い仕掛けをしてくる、不思議な先生なんでしょうね。

今月は、「雨」をテーマにした「あめアメプロジェクト」のことが
書かれてありますよ。


ひろりんNEW-sこども雨のしずくの絵


子供たちの作った、あめしずくの絵が、素敵なアートになって、
壁に貼られています。



ひろりんNEW-アーチのトンネルと雨モビール

手作りの、雨のモビールが、天井から吊るされていました。

アメの季節を、存分に楽しんでいるのが伝わってきますね!


ふしぎなトンネルの向こうに、こどもたちの遊びの「とけいやさん」

こんなアーチも、建物のあちらこちらに。
大人の通れる大きなアーチと、小さい子供しか通れないような、
小さなアーチと。


この不思議な建物の設計をされたのは、
「石田 有作」さんという建築家の方です。
今回お会いする事ができ、気さくで素敵な方でしたー♪♪(-^□^-)

レイモンド庄中保育園は、昨年度、
「第6回キッズデザイン賞優秀賞」を受賞されたそうです!
納得の快挙!

素敵な保育園の内装のすべては、
素晴らしい写真で、こちらから見る事ができます!!
クリック

第6回キッズデザイン賞優秀賞 『レイモンド保育園』


撮影された、写真家momoさんとも、今回初めてお会いできて
仲良しになりましたよーーー!!!!!о(ж>▽<)y ☆


石田さんは、
「子どもだから子どもらしいデザインというわけではなく、
子供たちが心地よく、働く保育士さんや親にとっても心地よいものは、
子どもにも大人にも良いデザイン。
子供たちが、どこかに、自分のお気に入りの
居場所を見つけられて、楽しめるようにしたかった。」

ということを、お話されていました。


ひろりんNEW-五角形まど

床のあちこちに、みずたまりの波紋が、落ちていましたよ。
雨のオブジェ。

この五角形の窓も、かわいいですね。




ひろりんNEW-マーズ人形

紹介します。
こちらが仕掛け人の、平井亙 さんで~す!!

って、マーズ人形。

平井さんとは、知り合って3,4年になりますが、
デザイナーであり、企画プロデューサーだったり、
何か、わくわくするような夢のあるアイデアを
実際に実現していかれる方なのです

そして、今は、保育園のデクさん☆

(その実、何者なのか、私には正直つかみきれない面白い方です。)



リンク マーズデザイン


ひろりんNEW-sこどもの作った柱


この大きな柱は、なんでしょう?
子どもたちの手による、テーマ性を持った
ひとつのアートです。




ひろりんNEW-70mの廊下


この建物は、全長70m!!!もある、廊下がつっきっています。
ひらべったくながーーーい建物なのです。おもしろいですよ。



そして、コチラが保育室。↓↓↓↓




ひろりんNEW-横長たてに合成もビールの部屋

ながーーーい、トンネルを、透明の壁で仕切っているような作りです。

そして、印象的なのは、天井にやさしく揺れるモビール。

一番向こうの赤ちゃんのお部屋から、
「星」「魚」「雲」「木」「花」「水」
のモチーフになっています。

これは、我妻珠美さん作の、
「みずのたび」というものがたりにつながっています。




゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


「みずのたび」 おはなし: 我妻珠美  

ゆらゆらモビール&壁の陶かざり
「星」「魚」「雲」「木」「花」「水」


スケルトンな教室の天井をゆらゆらモビールが
「みずのたび」をつづけていきます。

トンネル状の壁には陶板が散りばめられ、
仕切りのガラスに映って2倍に見えたり、
透けて見えるトリックのような楽しさを活かしました。

寝転がって天井を見ればプラネタリウム。
むこうの教室で揺れるモビールはレイヤーをつくり
遠くの景色を見ているような気分になります。


水から生まれた星が魚が泳ぐ海をつくり、その海は雲をつくる。

その雲は雨を降らせ花を咲かせ木を育てる、
そして、それらの植物はまた水をつくる。


保育園児にはまだ少し難しいお話ですが、
アートに大人も子どももないと思っています。今は理解できなくて
後から思い出すのもアートのひとつです。

もう少し大きくなった時、保育園の天井や壁のかざりを思い出して、
なんとなく「みずのたび」のことを思い出して欲しいなと
願っています。


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚








ゆっくりと、空気の動きに合わせて、モビールは揺れています。
軽い透明のプラスチック板で作られていて、
すべて、我妻さんの、チョキチョキ手切りなんですよ。


ひろりんNEW-緑の雲の部屋yあ

反対側を眺めてみました。
緑の雲の部屋。

向こうに続くのは、木の部屋、花の部屋。。。

レイモンド保育園の子どもたちは、
ものごころのつく前から、
ものごころが出来上がる瞬間を、
この、自然をモチーフにした、やさしいアートの中で、
過ごすのですね。

特別のものではなく、自然に心に、入ってきて
根を下ろす、心のアート。



ひろりんNEW-壁のお魚

まあるい天井と壁の間に、おさかなの群れ。

これは、陶芸家である我妻珠美さんの、
陶レリーフです。

白木の壁と、よく馴染んで、建物を一つに溶け合っています。
天窓から差す光で、やさしい立体感。



ひろりんNEW-あかね
ひろりんNEW-さくら
ひろりんNEW-とび


レイモンド保育園では、日本古来の「伝統色名」が、
年齢別のクラスの名前に付けられています。

さくら あかね やまぶき るり とび

クラスのネームプレート、これも、我妻さんの陶作品です。
名前の色を、忠実に再現されてあります。



ひろりんNEW-給食室マリーニイラスト

建物の透明の壁のあちらこちらに、
マリーニ*モンティーニさんの、レイモンドちゃんの直筆絵が、
描かれてありました。

これは、給食室をのぞく窓ですね (^∇^)

mariniさんのイラストは、ほんとに可愛くて以前からファンなので、
この場で描かれた直筆絵が見られて、うれしかったです!!




ひろりんNEW-我妻マリーニ紹介

「常設アート作品」として、
我妻さんと、マリーニさんが、
紹介ています。


ひろりんNEW-レイモンドカフェ看板


すでに、なが~~~くなっていますが、
やっと半分まできました。

(これで半分かいー!!( ̄□ ̄;)!!)

今日はここまで。読んでいただき、ありがとうございます。

次回が本番、レイモンドカフェのレポートです!!

(*^ー^)ノお楽しみに~。