レイモンド保育園~ものがたり保育~ | ひろりんNEW

レイモンド保育園~ものがたり保育~

おまたせしました (・∀・)
6/15日の、レイモンド保育園レポートの続きです☆

レイモンド保育園は、チャイルドコミュニケーションデザイナー(CCD)
平井さん考案の「モノガタリウム」(物語+アトリウム)というコンセプトで、
企画されています。

(wikiより「アトリウム」
・・・・ガラスやアクリルパネルなど光を通す材質の屋根で覆われた大規模な空間のこと。)

先日ご紹介した、ガラスの壁で仕切られた、
なが~い空間のトンネルの保育室は
我妻珠美さんの、セラミックプレートとモビール
水の物語「みずのたび」が表現されていますが、

それは「アトリウム」部分であります。

今日のご紹介は、連動する「モノガタリ」の部分です。

この日の「レイモンドカフェ」というイベントは、1年にわたる
子ども達への「ものがたり保育」実践の、スライド発表会でありました。

(飲み物とお菓子を用意していただいての「カフェ」という名のイベント!)



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ひろりんNEW-タネさん配られる

広間に集まった、参加者の人たちに、
最初に、こんなモノが、配られました。


かわいい色。にょきにょきとして、球根のようにも、
なんだか、美味しそうな、お菓子のようにも、
見えますね。



いったい、何でしょう??





ひろりんNEW-タネさんカオナシふたり

これが「タネさん」
手のひらにすっぽり入るような、
とても良いさわり心地の、陶です。

我妻珠美さん作。

リンク『たびするたねさん』(我妻珠美さんホームページ)

つめたくは無いのです。肌のような温度感。
「土鍋を作る土」で出来ているので、空気を多く含み
だから、冷たくないのだそうです!


さいしょ、顔がありません。


タネさんは、
子ども達の「ものがたり」の重要な登場人物となります。




ひろりんNEW-タネさんふたり顔入り

ペンで、顔を描きました!!
私と、ネロラさんの、タネさんです。

タネさんは、それぞれに顔を描き入れて、
自分だけのタネさんになります。

(お!これって、いつの間にか、たまぴ作品と、コラボって言っていい??)


ちなみに、タネさんの下にあるのは、
天井からぶらさがっていたのと同じ、モビールです。

薄い軽いプラスチック板で出来ていますよ。


ひろりんNEW-カフェするタマピ平井

スライドショーの
はじまりはじまり~。

平井さんと、我妻珠美さんです。



ひろりんNEW-sアートと保育

『保育とアート』

スライドショーを何枚か、写真に撮らせてもらったので、
その一部を、ご紹介しますね。



ひろりんNEW-s不思議なタネ発見

ある日、子どもたちは、庭の片隅の土の中に、
不思議なモノを発見します。



ひろりんNEW-sタネさん確保

つかまえた、タネさん。
顔を描きました。

その後も、タネさんは、お出かけ先の公園だったり、
夏のプールの底から、次々に発見されます。

いったい、なんなんだろうー?
まだまだ、謎です。



ひろりんNEW-s窓手紙

ある日。

保育園の窓に、手紙が書かれてありました。

「ノーム」のお父さんとお母さんからの、手紙です。

ノームさんは、なにやら、行方不明になった自分の子どもを
あちこち捜し回っているらしい。



ひろりんNEW-s子供からノームさんへの手紙

子ども達は、ひょっとして、自分たちの見つけた
「タネさん」が、ノームさんの子どもなのでは!?と、考えて、

「ノームさんのこどもは、ここにいるよ」
というお返事の手紙を書きます。




ひろりんNEW-sノームからのお手紙読む先生

すると、また、ある日、
園に、ノームさんからの、お手紙が届きます。

ノームさんは、園の子ども達からのお手紙を知って、
タネさんを探しに、どうやら、こちらへ向かっているらしい。



ひろりんNEW-sノームさん草野向こう


近所の草むらの向こうに、ノームのお父さんが歩いてる!?



ひろりんNEW-sテレビ塔とマンマ

ノームのお母さんが、名古屋のテレビ塔の
ところで、タネさんを探して、オロオロ心配している??

(ノームさん、テレビ塔とそっくりだし!)


ひろりんNEW-ノームのお手紙を貼る

お手紙には、ノームさんのこんな写真が付いていて、
子ども達は、ノームさんの動向に、一喜一憂します。

お手紙は、何度も、いろいろな形で、
園に届きます。


あるときは、木の上に、引っかかっていたり、また、あるときは・・・・・


この間、何ヶ月かにわたり、ノームさんと、子ども達との、
お手紙を通しての、交流があります。


そしてまた、タネさんは、
園の天井のオブジェに語られている、
「みずのたび」の主人公でもあり。

タネさんは、みずの「しずく」の形なのです。

園の子どもたちは、「ものがたり保育」の中で、
「水」が、海と、雲と、雨と、土と、木や花と、生き物と、
そして、私たちの体を、めぐり、
世界を、ぐるぐる循環している事を、
学んでいきます。




ひろりんNEW-ノームさん発見

そして、とうとう!!

「ノームさん」と出会える日が、やってきました!!

“レイモンドフェスタ”の日に
ノームさんが、レイモンド保育園に辿り着いた!!

(レイモンドフェスタは、運動会と発表会を合わせたようなイベント、園のお祭です。)


長い間、その動向にハラハラしてきた子ども達は、
現れたノームさんの姿を目にして、いっせいに駆け集まってきました。
大興奮のおおよろこび。






ひろりんNEW-sノームさん


これが、ノームさんの全貌!!

黄色い方は、“papa”
赤色の方が、“man-ma”


不思議な顔をしていますね。

その表情については、我妻さんがこのように、
語られています。
(ホームページからの引用  ↓↓↓)


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「ノームさんの表情」



正面、側面、上から下から見ると、不思議と表情が違って見えるように
「ノームさん」を生み出しました。

その人の心を映し、それを「ノームさん」が吸い取ってくれるよう願いをこめました。

お仕事帰りの親を待つ時にふとさみしくなっても、「ノームさん」を見つめてごらん。

思わず笑ってしまうかもしれないし、一緒に泣いてくれるかもしれません。



お昼寝あとや夕方暗くなった時に、突然目があったりすると怖いという子が
出てくるかもしれないので、あえて伏し目がちな表情にしました。



子育ての経験から、子どもは目や鼻を気にする以上に、
人形の口を気にするように思います。

「ノームさん」の口は、ふふふと笑っているくらいの、むむむと黙ってさみしがるくらいの、
そしてスプーンで食べさせてあげられるくらい開いています。



「ノームさん」をままごとに入れてあげる子が必ずいるはずで、その時にごはんを与えるという親のしぐさをまねたがるものです。「おくちがあいていないと食べられないね」などと心配したり残念がります。または、しゃべり出す時がくるんじゃないかとドキドキわくわくしたり…。
子どもたちも生まれながらに、生きる力=食事を意識する遺伝子がしっかり組み込まれているのだろうなと思います。


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ひろりんNEW-sタネさんいっぱい


タネさん達は、お父さんとお母さんに会えて、大喜び!!!!




ひろりんNEW-sノームさんのおうち


子ども達は、遊びの中で、ノームさんとタネさんのおうちを作ったり
いっしょにいっぱい遊びます。



ひろりんNEW-タネさんみせるたまぴ


この人が、タネさんとノームさんを生み出し、
「みずのたび」の物語の作者であり、
セラミスタ 我妻珠美さん!


レイモンドカフェに来ていた、小さな姉妹ちゃんが
思う存分描いたり塗ったりした、タネさんを見せてくれたところを
写真に撮りました。

タネさんは、自由に描いて良いのだと。

土に埋めても、水に沈めても、赤ちゃんが舐めたって、大丈夫!
ツボ押しにも最適、というので、試したら、ほんとに
気持ちよかったし。( ´艸`)




ひろりんNEW-sこどもの柱

あ、これは、保育室にあった、
柱のオブジェ。

子ども達が色を塗って作ったのですね。

「雲」と「宇宙」と「木」と「海」の柱。




ひろりんNEW-sこども絵の具べたべた

レイモンド保育園では、手や体を使った作品作りを
しています。



ひろりんNEW-sこどもアート廊下

これは、立派なアート作品ですね!
長い廊下が、ギャラリーです。




ひろりんNEW-sこどもフェスタ水のたび


これは、レイモンドフェスタのワンシーン。


この発表会では、子ども達が、みずのしずくとなり、
世界をめぐる物語を演じているそうです。

お魚を持って走ってますね!
海のシーンかな。

向こうに皆で作った、柱が
みずのものがたりの、
シンボルとして、立てられています。


「みずのたび」の物語が、子供の生活と
教育の中に、生きていますね。

これが、平井さんの「ものがたり保育」。

小さい子供は、サンタクロースや、お化けや、妖精などのファンタジーを
心から信じる力を持っています。疑いを持たないという能力。

演じるのでもなく、想像するのでもなく、
バーチャルの仮想世界とも異なります。

子供は、実際にお話の中に生き、
体感として経験できる力を持っています。

言葉を物事を理解するようになり、そして、現実を知っていくまでの隙間に現れる
。。。それは、4歳ぐらいから、6歳ぐらいの、ほんの短い限られた時間。

そして成長とともに、失われて行く能力。
その刹那に、「ものがたり保育」は、成り立ちます。

ちょうど「思い出」という記憶が作られ始める年代。
(私たち大人も、幼稚園のころの記憶は、断片的に印象となって、
繰り返し思い出していることが、ありますね。)


そこに、不思議な、タネさんが、関わり。
心が出来る瞬間に。

この面白いレイモンド保育園の空間で、
我妻珠美さんの、「みずのたび」という
「水」の視点からみた、世界観の物語を、
体験できることは、とても面白い
試みなのです。

仕掛ける大人も、楽しい。(^^)

保育園の先生方も、たいへんな努力や、工夫をされつつ、
きっと、子ども達が夢中で楽しむ姿に、
喜びを感じられていることでしょう!!







最後になりますが、

レイモンドカフェに参加させてもらって、
活動の記録を見ながら、私がずっと思っていたこと
と言ったら。。。。。。。






私も子供になって、
これやりたかった
!!!!
\(゜□゜)/





ひろりんNEW-タネさん4人皿の上


タネさんを、我妻さんが持ってきてくれていた、
「街」の大皿に載せて、記念写真!!

ヒソヒソおしゃべりしてるみたいですね。

この会で、初めてお会いした方々とも、
仲良しになれました!(^^)


これで私の、「レイモンドカフェ」レポートは
おしまいです。

長く読んでいただいて、ありがとうございました!

(^-^)/