R5年度秋季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記⑥ 村工-彩星 さぁ行こう星は輝く 彩星工科観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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9/30 秋季兵庫大会準々決勝第2試合 明石トーカロ球場 彩星工科-須磨翔風 13:05~14:55

    一二三四五六七八九十計HE
須磨翔風010000002 370 槙野-西田
彩星工科010000000 192 福富、大島-小川

        第一試合  
        報徳学園5
        神国大付2

 大一番を報徳が制してほぼ間違いなく舞洲へ行くだろう。
続く第2試合ではスタメンオール1年生の彩星工科がまた躍進を遂げるのか注目していた。

すっかりおなじみとなった新校歌が舞洲の青空に響くのか???今日の相手は剛腕・槙野を擁する須磨翔風で真価が問われる一戦となった。

平田監督は初戦からずっと七分袖のアンダーシャツを着用し続けているが、中尾監督は半袖アンダーシャツで気合を入れいている。神戸西時代から好投手を育成し続けいつ近畿大会に出てもおかしくない投手力を擁しているが届きそうで届かない近畿大会。

この日も平田監督はノックを部長やコーチに任せてベンチ前からじっと観察している。見た目よりも若く僕よりも10歳ほど年下なんだが、もうノックを打つ体力がないのだろうか?あるいは自分が打って野手がエラーしようものなら横浜時代を思い出してパワハラ指導に回帰するのを恐れての観察だろうか???
初戦は特にベンチでニコニコしている姿が目立っていたが、観戦回数を重ねていくにつれ表情の柔和さが消えていき勝負師のそれになっていった。。。
1塁側内野席で観戦していたので、3塁ベンチはよく見えた。
攻撃時は最前列の外野寄りへ行き、守備時はホーム寄りで着席と忙しい動きだった。

たっぷりと散水されて13時05分予定よりも5分遅れでプレーボール。須磨翔風はノリのいいブラスバンドがやってきた。彩星工科は村野工時代からずっと基本的に太鼓一つの応援なんで、、、
1回表エース・福富が翔風打線を寄せ付けずストライク先行で8球で三者凡退に抑え槙野攻略に専念。いきなりスライダーで三振を取られたが、2死からエース・福富がセンター前ヒットを放ち投打に活躍するも4番・廣野は3球三振と1学年年上の差を見せつけられた。

2回表翔風は1死から内野安打で出塁すると手堅く送りバントで2死2塁と形を作り、スタメン唯一の1年生・堀がセカンド内野安打。スキなく2塁走者・西田がホームを伺いバックホームの送球が3塁ベンチ前に転がる間に先取点を挙げた須磨翔風。
しかしその裏、5番・小川に3球勝負を挑んでライト前ヒットさらに四球と送りバントで1死2・3塁と彩星の反撃。8番・清水に何かしら策を授けるかと思ったが、平田監督は打撃のチームを標榜するだけに自由に打たせて結果、3球三振。9番・日置も2球で追い込まれ大きなチャンスを潰しかえたが、3球目ショート内野安打を放ち1-1同点。

これで立ち直った福富投手が得点直後の守りを内野ゴロ3つで抑え、その裏1死からまたエース・福富が2打席連続ヒットを放つも2塁を欲張りタッチアウト!!結果的に3人で攻撃を終えロースコアの接戦で終盤までもつれ込む様相を呈してきた。

4回表須磨翔風は先頭打者がサードゴロエラーで出塁し4番・永光に中尾監督がどのようなサインを出すかを注目していた。2球連続ボールで打者有利のカウントから打たせてファールになると一転して送りバント。これもファールで並行カウントになり、勝負の5球目にエンドランをかけるも外ストレートに三振。さらに守備妨害まで取られまさかのダブルプレーで結果的に3人で攻撃終了。
その裏、彩星工科は先頭の5番・小川がレフトへツーベース。これを送って1死3塁と形を整え7番・松山にスクイズはあるのか?と見ていたが、これまで通り打って得点を重ねるスタイルを貫き通す平田監督だったが、剛腕・槙野に牛耳られ連続三振で無得点。

5回表福富投手はチャンスを逃した後の大事な守りでアウトは全部三振に取るナイスピッチング。槙野投手も2死からヒットを許したが、すかさず1塁走者をけん制で刺し互いに一歩も譲らず1-1のまま整備に入った。

オール1年生の彩星工科にとってはチャレンジャーなんでロースコアの接戦に持ち込み同点で5回を終えられたのは上出来だろうか?
須磨翔風は先攻に回らされランナーを適度に出すも2回の1点のみに留まり焦りが出てくる頃合いかもしれない。
槙野投手が6安打浴びながらも1点に抑えているが、味方の援護がなければどこかで先に点を失う気がしてならない。
ましてや延長即タイブレークとなってしまったので先に主導権を握って逃げ切りたいところだが、、、、、

6回表須磨翔風は1番からの好打順。いきなり整備明けの初球にセーフティーバントをかまして内野安打。さらに送りバントで1死2塁と2球で形を作り、クリーンアップが役割を果たせば勝ち越せるという場面も福富投手が粘り、相手の早打ちもありサードゴロ2つでピンチ脱出。わずか6球でマウンドを降りた。
その裏、エース・福富がレフトへツーベースを放ち4回と同じく無死2塁のチャンス!!しかし4番・廣野が送りバント失敗してしまい1死1塁と好機は萎み、5番・小川がライトポール際に大きな打球を放つも惜しくもファール・・・。9球粘ってセンター前ヒットを放つも後続が断たれてまたしても無得点。送りバントが決まっていれば確実に1点取れただけに悔やまれるところだった。。。
 
このまま延長タイブレークの色気も出つつある7回。翔風はアッサリ三者凡退。その裏、彩星は先頭の8番・清水がデッドボールで出塁。定石だったら9番打者に送りバントで1死2塁と形を作り、上位打線に任せるところだが、平田監督は相手の裏をかこうとしたのか???9番・日置の初球エンドランを仕掛けたが、ライトフライダブルプレーとドツボにはまってしまった・・・・・。

8回表翔風は1死から連打で1・2塁のチャンス到来。ここで平田監督が初めてタイムを要求。ここは1点もやれない場面で2番・喜田は初球簡単に打ちに行きサードゴロゲッツーで追い詰められた・・・。
この8回裏に1点でも取れば俄然、勝利に近づくのだが、、、2番からの好打順で槙野投手が踏ん張り2死から4番・廣野にライト前ヒットを許すも5番・小川がレフトフライに倒れ9回裏を作った。

いよいよ最終回。表の攻撃を0点で抑えると悪くても延長タイブレークになるので彩星有利になるところ。
3番からの好打順でどうなるか見ていたら1死から4番・永光がショート内野安打で出塁。すると中尾監督はあえてツーアウトになるのを承知で送りバントのサインを出し2死2塁。
6番を打つエース・槙野にすべてを託したつもりだったが、神奈川でもまれてきた平田監督はここで「申告敬遠」を告げて2打席連続三振している7番・堀との勝負を選択。
しかし、福富投手この試合109球目が痛恨のレフトオーバー2点タイムリースリーベースで痛恨の失点を喰らったところで、平田監督はエースをショートに回し10番・大島をリリーフ登板させピンチを断った。
9回裏は6番からの攻撃で苦しくなった。好球必打かただ来た球を打つだけだったのか???槙野投手はまだ100球しか投げておらずスタミナ充分。
先頭打者がセンターフライに倒れると代打攻勢をかけ続けたがあえなく三者凡退でゲームセット。平田監督の長い秋は県8強で終わってしまった・・・・・。

そして明石公園の青空をバックに須磨翔風の美声の校歌が流れた
須磨翔風高校 校歌/歌詞付

紙一重の差だったが、数多くのチャンスを作りながら力勝負で挑んで槙野投手を打ち崩せなかったのが彩星の若さだろうか??
翔風は槙野を軸にしっかり守ってあわてず騒がずひたすら待って最後の最後にワンチャンスを活かして4強進出を果たしたといったところだろうか?

後片付けを済ませて明石トーカロを出ようとしてふと3塁側ベンチを見てみたら、試合終了10分近く経っていたが平田監督は憮然とした表情で微動だにせずベンチで沈思黙考をしていた。

その胸に去来するものは何だったのか???勝てる試合を落とした?スクイズのサインを出しておけば?オール1年生で8強進出で来年以降は甲子園を狙える?センバツ出場を逃した悔しさで動けない???

いずれにせよ来年・再来年の兵庫の台風の目になることは間違いない!

そしてその後、報徳が社・須磨翔風を下して2年連続センバツ出場に向けて兵庫1位の称号を得て舞洲行きを決め、須磨翔風は初の近畿大会出場そして3位で社が3期連続甲子園出場を3位から虎視眈々と狙う形となった。

近畿大会は10月21日舞洲開幕だが、その1週間前に北信越大会観戦で福井へ足を運んだ。
北陸新幹線が敦賀まで延伸する影響をモロに受けて、大阪からダイレクトで2時間サンダーバードで福井行も今回が最後となる。

初日は良好だが、2日目はすこぶる予報が悪く延泊も覚悟しつつの6時30分大阪発のサンダーバードに乗りこんだ。
まさかの2日連続ナイター観戦で雨の恩恵を福井~倉敷で受けることとなったが、それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 失点 自責
須磨翔風 槙 野  9  36 108  9  2  0  7  1  1     
 
彩星工科 福 富  8 2/3 34 109  7  3  2  5  3  3  
彩星工科 大 島     1/3   5    5  0  0  0  0  0  0 

                       (完)

              🌟新シリーズのお知らせ🌟
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