令和5年度和歌山大会新人戦観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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8/26 和歌山大会新人戦3回戦 紀三井寺球場 那賀-桐蔭  14:50~17:04

 TEAM     12345678910RHE
那  賀 1000000005682 柳室、吉内、松本-小川
桐  蔭   0000001001231 中尾、白川-淡路

        UMPIRES
        PL1B2B3B
          谷 弓 瀧 廣
                      
                  本 中 上 海

 第3試合開始は14時50分と理想的な展開となった。
17時頃に終わって、海沿いにできた喫茶店でくつろいでから和歌山バスに乗って帰宅と考えていたが、気になるのは雨雲の行方。。。夏の夕立・ゲリラ豪雨があるかも?!という天気予報なんだが、グラウンドキーパーは余裕かまして車で散水している。

桐蔭は去年夏(2022年)に準優勝そして今年の夏(2023年)は4強入りと夏に強くなってきたが、新チームはなんと部員13人という少数チームになってしまった。。。
那賀も18人だが、かつて和歌山中学で野球王国・和歌山の第一期黄金時代を築いたチームだけにかなり寂しい。。。

戦前は桐蔭がワンサイドで那賀をうっちゃるものと思っていたが、那賀は夏の初戦で和工に0-3と完封負けで新チーム結成が早かったので形を作っていたのかもしれない。
先発は那賀が背番号8の柳室。桐蔭は背番号11の中尾だった。

1回表那賀はいきなり1番・吉内がセンター前ヒットを放ちこれを送って1死2塁と形を作り、3番・溝口が8球粘ってライト前先制タイムリーヒットで試合が面白くなってきた!
2死後盗塁を決めて積極的に攻めた那賀だが結局1点止まり。
その裏の桐蔭は相手サードのファインプレーもあり簡単に三者凡退と元気がなかった。

2回はお互い三者凡退で終わり両先発投手が本来の投球を見せ試合は落ち着くと思われた。
しかし3回表那賀は先頭の9番・尾高がセンター前ヒットを放ち、福田監督は今度は2ボールからエンドランを仕掛けサードゴロの間に1死2塁。2番・南里が四球を選ぶと、3番・溝口初球バントファールを見て強攻策に出たがファーストフライと前打席でのタイムリーヒットの再来を期待するも二匹目のドジョウはおらず結局無得点。
その裏、中尾投手にデッドボールをぶつけ流れが変わるかと思いきや、桐蔭の送りバント失敗で自ら流れを手放し序盤3回フライアウトが5つと淡白な攻撃が目立ちスミ1を那賀が守っていた。

次の1点をどちらが奪うかが試合の明暗を分ける大きなポイントと思われたが、4回はお互いおとなしく三者凡退と淡々と試合が進んでいく。

5回表もわずか3球でツーアウトとなった那賀だが、1番・吉内2ボールから手を出してしまったが、センター前ポテンヒットで出塁。すかさず盗塁を決めて四球で1・2塁と大きなチャンスをつかみ、福田監督は攻撃のタイムを取り3番・水口に秘策を伝授したが2ボールからショートゴロ3塁封殺で無得点。
なかなか追加点がもらえないジリジリした展開だが那賀の柳室投手は辛抱して投げ続け5回1死後ヒットを打たれるが、チェンジアップ・スライダーが冴えわたりこの回のアウトは全部三振で整備に入った。

両チームともにエースがベンチスタートで今日の試合の流れから行っても点の奪い合いを予想したが、まさかの投手戦で1-0とおとなしい試合だった。
那賀が4安打放ちかなり押し気味に試合を進めているが、1点どまりだし後半桐蔭がワンチャンスを活かして逆転勝ちということも考えられる。
那賀の柳室投手は1安打ピッチングでそれまで打たせて取るピッチングが5回3三振奪いそのまま完投させた方がいいかもしれない。桐蔭の中尾投手は1点に抑えてはいるものの3度得点圏に走者を進められているし、追加点を奪われると勝機が逃げていくので継投も視野にいれなければいけないところか?

6回表那賀は2死から四球で出塁したものの2ボールから積極的に打って行く姿勢がチームの決め事なのか?四球狙いもなく素直に打ちに行きセカンドゴロで相手の術中にはまった。
その裏、先頭の9番・古味山に四球を与え送りバントで1死2塁。ここで2番・野口のショートゴロが相手のエラーを誘い1・3塁と思いきや2塁走者がオーバーランしてホーム突入を試みるもタッチアウト!痛恨の走塁ミスでホームが遠く焦りだした桐蔭の反撃機会はあと3イニング。

7回表追加点が欲しい那賀は1死からショート内野安打で出塁し打順は上位へ。1番・吉内にバントかあるいは足を絡めて攻めるのかと見ていたら普通に打たせてセカンドライナー。2番・南里の初球エンドランを仕掛けるもセンターフライでスミ1から抜け出せない。
その裏桐蔭は4番・淡路が初球を打ってレフト前ヒット。すかさず那賀ベンチからタイムが取られたものの直後に犠打エラーで1・3塁と傷口を広げてしまった・・・。
6番・神崎は浅いライトフライで3塁走者釘付けに終わったものの、中尾投手に代打・岡本が送られ初球三遊間真っ二つに破るレフト前タイムリーヒットでようやく1-1同点に追いついた桐蔭。なおも1死1・2塁と逆転のチャンスにファーストゴロで送りバントと同じ格好の2死2・3塁として9番・古味山がストレートの四球を選び満塁。
あるいは押し出し四球も考えられたが、柳室投手は踏ん張り初球ストライクの後にショートゴロで満塁のピンチ脱出!!

なんとなく雲の動きが気になり気もそぞろになってきた8回。桐蔭は追いついたところでエース・白川を投入。2死から四球を与えたものの無難に無失点に抑え桐蔭ペースになりつつあった。
その裏桐蔭は2番からの攻撃でここで勝ち越すと試合が決まりかねなかったが、柳室投手も力投を続け3番・竹中には10球粘られるもファーストゴロに抑えるなど孤軍奮闘したが、同じように2死から四球を与えイヤな予感がしたが、5番・岡田が1ボールからレフトフライを放ちいよいよ同点のまま9回へ。

本来なら延長戦を熱望するところだが、雨雲レーダーを見たら結構近くまで赤い豪雨をもたらす雨雲が迫ってきている。
間違いなく紀三井寺球場付近を通過していくので、最悪雨天継続試合も、、、そして帰るに帰れなくなってしまう・・・。それでも僕は海岸線の喫茶店初来店にこだわっていた。昨夏はまだ21時閉店だったので、最悪ここまでたどりついて雨の様子を見ながらなんとか帰宅を・・・と考えていた。

9回表那賀は先頭の7番・湯川がレフト前ヒット。福田監督はバスターのサインを出しレフトフライで1アウト。すると代打・樫葉を起用しすかさず盗塁を決め攻めていったがショートゴロ。1番・吉内も7球粘るがサードゴロと無得点。
ここを凌がなければサヨナラ負けとなる那賀は9回頭からショート吉内をリリーフさせ、先発した柳室はセンターへ。
いきなりストレートの四球を出し、サヨナラ覚悟しつつも今のうちに終わればゆとりをもって海岸線に行けると気持ちを切り替えたものの、送りバントで1死2塁。8番・9番がそれぞれサードゴロ・レフトフライに終わりまさかの延長戦!!

本来ならば手を叩いて喜ぶところだが、16時50分雲に覆われかなり怪しくなってきた。この時ばかりは延長即タイブレークを歓迎してしまった・・・・・。

10回表那賀は2番からの攻撃で定石通り送りバントしたが、これが犠打エラーを誘い2塁走者ホームイン!!!なおも無死2・3塁で3番・溝口1ボールからスクイズ敢行もファール・・・。カウント1-3からサードゴロの間に3塁走者ホームイン。なおも1死3塁で福田監督は攻撃のタイムを取りこれが効いて4番・小川がセンター前タイムリーヒットで4点目。さらに5番・柳室がヒットで続き、6番・浦田の初球まさかのパスボールで2塁走者長躯ホームインで5点目。最後は6番・浦田がパスボール直後にスクイズを仕掛けるもファール・・・3球目バッテリーがウエストして様子を見たが、4球目にまんまとスクイズを決めて6点目。

さすがに5点差を追いつくあるいはひっくり返すことは不可能だと思われた。那賀はここでエース・松本を投入。無死1・2塁からの守りだが、難しい立ち上がり。1番からの攻撃で桐蔭は1番・平が初球痛恨の一撃・・・ファースト左を襲う痛烈なライナーだったが、ファースト湯川がダイビングキャッチ!!これが抜けていたらと思うとゾッとする。
2番・野口は3球三振ですんなり終わるかと思いきや2死からまさかの連続四死球で押し出し・・・・・。5番・岡田にホームランが出ればたちまち6-6同点とややこしくなるが、1ボールからショートゴロで万事休す。

結局試合時間2時間14分。試合終了17時04分で長い1日は終わりかけた。

戦前の予想とは全く違う展開だったが、夏強かった桐蔭が部員13人と少数になり打線が機能せずにタイブレークに泣かされた格好で惜しい試合を落とした。

球場を出て国道42号線を北上していると遠くから雷鳴が聞こえてきた!!早歩きそして最後は小走りに最終カーブを曲がってファミリーマートの奥にある喫茶店が視界に入ったところで、こらえていた空が泣き出し、真っ黒な黒雲に半分覆われダッシュで喫茶店に駆け込み、注文済ませて座席に着いた頃には雷鳴と稲光とゲリラ豪雨が!!!

もうこうなったら、安易に外には出られない。1時間ほど待機覚悟でゆっくりとアイスコーヒー啜ってケーキ食べて、雨雲レーダーとニラメッコ・・・・・。

しかしあと1時間早く降り出していたら、継続試合だったろうし紀三井寺球場から動けなかったはずと悪運の強さに感謝した。

結局1時間ほどしてまた空が明るくなってきたので日没前にバス停へ走り事なきを得た。

雨のドラマはこれが最後でなく秋のシーズンではとんでもないことが立て続けに起き、頭を悩ませ続けるがその恩恵を受けて考えられないカクテル光線に照らされる日々が続いたのはもっと先の話。次回は順番を少し入れ替えて秋季三重大会観戦記に突入します。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 死球 三振 失点 自責
那  賀 柳 室  8  32 101  3  2  3  1  3  1  0
那  賀 吉 内  1   4  14  0  1  1  0  0  0  0
那  賀 松 本  1   5  12  0  0  1  1  1  1  0
    
桐  蔭 中 尾  7  29  98  5  1  3  0  3  1  1
桐  蔭 白 川  3  15  59  3  2  2  0  1  5  0
 
                 (完)

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  9/24 秋季三重大会準決勝第1試合 ドリームオーシャンスタジアム 近大高専-鈴鹿