R5年度春季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記⑤ 以徳報徳 報徳学園観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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5/6 春季兵庫大会決勝戦 ウインク球場 報徳学園-滝川二 12:58~14:57

    一二三四五六七八九計HE
滝 川  二100000000170 金村、田上、郷原、坂井-田村
報徳学園010000001x280 今朝丸、星山-堀

        第一試合
         社  6
        神国大付5

 心配された雨もまだ降りそうになく、余裕をかまして試合前には散水もされていた!!
決勝戦はセンバツ準優勝して勢いそのままに報徳学園が順調に勝ち上がり、対戦相手の滝川二は西詰前監督が部員へのパワハラで辞任し、秋は塚本監督代行が指揮し、その窮状を見て平安時代にはダルビッシュと甲子園で投げ合い延長戦で0-1で惜しくもサヨナラ負けした服部投手が監督に名乗りを上げて新たなる滝川の伝統を継承すべく初めて外部から血を入れて名門復活を期してきた。

しかし、現在在籍している部員たちは中学時代は山本監督が指揮していたはずで、その薫陶を受けるべく入ってきたが定年退職か?滝川二OBで初となる甲子園初出場時のエース西詰監督が就任し、パワハラ辞任で塚本監督代行に代わりこの春から服部監督と短期間で3人も入れ替わった計算になる。
ずいぶん振り回されてきた選手たちだが、昨秋もベンチを見ていると熱闘甲子園好みのハイテンションガールがマネージャーを務めていたし、エース・坂井はプロ注目の二刀流選手ということで総合力は高そうだ。

ただ、昨秋もそうだったが、ちと得点力不足を感じさせ、今大会も三木高校との試合を観戦したが5-1と完勝したものの打線に迫力はあまり感じず機動力で相手をかく乱しての勝利だった。

報徳はセンバツでも登板していたエース・盛田が調子を落としていたようで、2年生投手でやりくりしていた。結局、盛田は夏もほとんど出番なく引退してしまった・・・。
滝川二は昨秋報徳に準々決勝で0-4と完封負けしているだけに必勝態勢でエース・坂井と心中するかと思いきや背番号10の金村先発で手の内を隠してきた。
それにしても服部監督はまだ30代後半だが、20年も経てば大きく体型が変わるのか???西谷監督を一回り小さくしたような恰幅でこの激太りは心配してしまうが・・・・・。

さて試合は滝川二の先攻。基本的に後攻派だが、よほどじゃんけんに弱いのか?今大会は先攻が目立った。
報徳は今大会エースナンバーを背負う2年生・今朝丸が先発するもいきなり1番・福田にセンター前ヒット。これを送って1死2塁として3番・戎はレフトフライに終わったが、4番・坂井とまともに勝負して2ストライクからライト線にタイムリースリーベースを浴びて滝川二が先制。
試合としては面白くなってきたが、1回裏途中に雨が降り出しリニューアルして大きな屋根が付けられたことが功を奏してノビノビと観戦できた。明石だとそういうわけにも行かないが。。。
滝川二の10番・金村も坂井がいなければエースになっていたであろう逸材だが、報徳はこの試合主に3番を打っていたキャッチャー堀を1番に据えたがレフトフライ。しかし、2・3番の連打に続き5番・辻田もヒットで2死満塁。6番・山増2ボールで押し出しの可能性も出てきたが、結局1-2からショートゴロで3安打放ちながら無得点と辛い展開。

2回表また先頭打者にヒットを許した今朝丸だが、服部監督が今度は強硬策に出るもレフト山増のスライディングキャッチの好プレーに助けられ、1死から送りバントで得点圏に走者を送り暴投で3塁まで進むも金村投手は外ストレートに見逃しの三振。
その裏報徳は先頭の7番・宮本がセンター前ヒット。これを送って1死2塁と形を作り2死から1番・堀がレフトへ同点タイムリーヒットを放ち初回のもやもやを吹き飛ばした。

しかし滝川二は3イニング連続先頭打者がヒットを放ち三木との試合では4盗塁していたが、堀捕手の強肩を警戒してか?手堅くバントで中軸に託すが、今朝丸も徐々にエンジンがかかってきたようでレフトフライそして4番・坂井に対し、またも3球勝負で挑み今度はスライダーで三振とリベンジ成功。
その裏2番からの攻撃で一気に主導権を握りたかったが3連続レフトフライで膠着状態に入った。
 
今朝丸投手は毎回走者を背負いながらも初回の1点に抑え4回は連続センターフライで波に乗るかと思われたが、7番・中村がサード内野安打で三者凡退で終われない。しかし、下位打線ということもあってか?服部監督は無策でセカンドゴロに終わり突破口が開けない。
その裏、滝川二は当初の予定通りなのか???4回から2番手に2年生17番田上が登板。まだサウスポー郷原だったら分かるのだがよほどの逸材なのだろうか?
いきなり先頭打者にストレートの四球を与え苦しくなったが、ボール先行の相手に対し果敢に盗塁を仕掛けるも失敗。直後にセカンド内野安打で出塁すると大角監督はしつこく盗塁のサインを出し今度は成功。しかし後続が続かず無得点。

5回表滝川二は先頭の田上投手に早くも代打を送り2点目を取りに行く姿勢を見せるもこの試合初の三者凡退。
滝川二はやはりエース・坂井をまだ温存して3番手は郷原だった。2つの三振を含む三者凡退に抑え投手層の厚さを見せつけ整備に入った。

センバツ準優勝の報徳が準決勝に続き大苦戦を強いられている。まだエース・坂井が先発していれば分かるが小刻みな継投に翻弄され打線が機能していない。。。
なんとなく滝川二が押し気味に試合を進めているきらいもあるが、今朝丸投手がランナーを出しながらも2点目を許さず、打線の援護を待ち続けている。
後攻なんで勝ち越しを許さなければ有利に試合を進められると思われるが、甲子園では強豪相手に結構点を奪っていたが兵庫に帰ると打てなくなってきた・・・・・。

6回表滝川二は3番からの攻撃で整備中に服部監督から何かしらの指示があったと思われるが簡単にツーアウト。しかしここから内野安打と四球でこの試合初めて2人の走者を出したところで報徳ベンチからタイムが取られた。今朝丸はまだ続投させるようだ。7番・中村は2打数1安打で第1打席もヒット性の当たりを打っているだけに難敵で初球から手を出し打つ気マンマンでフルカウントからの7球目左中間に打球が上がったがレフト・山増の守備範囲内で主導権は渡さない。
14時10分頃1度は止んだ雨がまた降り出し前列で観戦していた観客の動きが慌ただしくなってくる。
このタイミングで服部監督は勝ちにこだわってきたのか?エース・坂井を投入。3番手・郷原のデキがよかっただけに勝ち越すまで引っ張るかそのまま最後まで投げさせると思ったが、、、、、
報徳は3番からの攻撃だったが、四球1つもらったものの盗塁死があり結果的に3人で攻撃終了。このまま延長に入ってもおかしくない展開になってきた。

7回表滝川二は1死から9番・一宮が粘って四球をもぎ取ると服部監督は終始一貫して送りバントを選択し、ワンチャンスに賭けるも2番・堀部は外ストレートに空振り三振。
その裏報徳も四球とバントで得点圏に走者を進めるも8番・竹内ショートゴロ。そして今朝丸投手に代打・植村を送り大角監督が勝負に出たが高めのボール球に手を出し3球三振。

8回代打の関係で報徳は投手交代。同じく2年生の間木が登板すると思われたが、背番号16の2年生・星山だった。
相手は3番からの攻撃で難しい立ち上がりと思われたが、打たせて取るピッチングでわずか7球三者凡退に抑えた!
その裏報徳も1番からの好打順で2番・岩本がセカンド頭上のライナーでセカンド福田が弾き記録はヒットで1死1塁。
大角監督はバントする意思がなく3番・西村に強攻させるも6-4-3のダブルプレーで延長タイブレークが脳裏をよぎった!!

しかし9回表ヒットとバントで滝川二はこの試合6度目の得点圏の走者が出た。下位打線に入り8番・杉山はこの試合ノーヒット。1球ボールになったところで大角監督はタイムを要求し、カウント1-2からセンターフライ。9番・一宮は8球目内ストレートに見逃しの三振でホームが遠い・・・・・。
こうなれば滝川二のエース・坂井が踏ん張り延長タイブレークに持ち込まなければ勝機はない。まだ4イニング目の登板でスタミナには問題ないと思われるが、1球の失投が命取りになるので慎重にならざるを得ない。
先頭の4番・石野は9球粘って四球をもぎ取り代走・田村と交代。
1点取ればサヨナラなんでやはり大角監督ここは100%送りバントの考えだったが、5番・辻田バントがことごとくファールとなりスリーバント失敗、、、、、
6番・山増が1ボールからエンドランを仕掛けるもショートゴロで2死2塁。もう延長覚悟のシーンで7番・宮本が初球ライトオーバーのサヨナラツーベースを放ち報徳が2年連続春季兵庫大会を制した。

大角監督もアゴマスク姿で選手を鼓舞し続けていた磯野部長も満足げに舞洲行きの切符を獲得した余韻に浸っていた。
心配された雨も試合中2度の小雨がすぐ止む程度で助かった。
報徳打線がセンバツの頃に比べて少し下降線に入っていたのかもしれないが投手陣がカバーして貫録勝ち。
滝川二は服部新監督がいきなり初陣で準優勝を果たしたが、昨春も東洋大姫路に監督として戻ってきた岡田監督が母校を準優勝に導いたがその後優勝戦線に絡めなかったことを考えるとここからが真価を問われそう。

閉会式も無事終わり、亀山駅近くの喫茶店までは雨も持ちこたえたが、さすがにこれ以上は厳しく退店して帰宅まで傘が活躍した。

GWが終わり、皇子山で京滋大学野球 わかさS京都で京都大会 倉敷MSで中国大学野球を堪能し、西九条からレンタサイクルで舞洲入りの近畿大会が始まる。

なんと2年連続 市和歌山ー報徳学園の組み合わせで開幕。
去年は報徳相手になんとかコールド回避したものの完敗喰らっただけに苦戦は必至と思われたが、どうしたことか相手のお株を奪う猛攻で・・・それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 暴投 失点 自責 
滝 川 二 金 村   3  14  42  5  1  0  2  0  1  1
滝 川 二 田 上   1   4  18  1  0  1  1  0  0  0
滝 川 二 郷 原     1   3  14  0  0  0  0  0  0  0 
滝 川 二 坂 井   3 1/3 15  57  2  1  3  3  0  1  1

報徳学園 今朝丸  7   29 110  6  4  2  3  1  1  1
報徳学園 星 山  2      7  26  1  1  0  1  0  0  0 

                (完)

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5/27 春季近畿大会初日開幕試合 大阪シティ信用金庫スタジアム 市和歌山(和歌山)-報徳学園(兵庫)