R5年度春季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記① 勝利への執念 東洋大姫路観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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4/22 春季兵庫大会2回戦 明石トーカロ球場 東洋大姫路-須磨翔風 9:57~12:25

    一二三四五六七八九計HE
須磨翔風0030000205122 槙野-藤倉
東洋姫路0010000023111 内海、阪下、藤永-桑原

        第二試合
        仁川学院
        市  尼 崎

 大会初日の全試合雨天中止で春季兵庫大会の日程は大幅に変更された・・・・・。
最初の1日だけなんですべてスライドすれば事は済むと軽く考えていたのだがそういうわけには行かなかったようで・・・・・。

結局15日は中止で自宅待機を余儀なくされ、16日は伊勢まで足を伸ばしたので22日の大会2日目が今年最初の明石入りとなった。
相変わらずネット裏後半分と1・3塁内野席後ろ側は緑のバリケードで立ち入り禁止となっておりただでさえ狭いスタンドが余計窮屈に思えて仕方がない↓↓

この日は第1試合から東洋大姫路-須磨翔風という好カードが組まれただけにいつも通り8時前に自宅を出て9時30分頃球場入りだとネット裏に入れない気もして少し早く家を出た気がする。。。

アルプスには両チームともにブラスバンドの応援が駆け付けていた。東洋大姫路は基本的に後攻派だが、藤田監督時代は春の大会に限って意図的に先攻を取って何かを試していたようなきらいもあったが、岡田監督に就任してからは一貫して後攻を取るようになったようだ。

そして試合前のノック終了間際には意味もなく外野や内野から選手が守備位置から全力疾走してホームベース付近のファールグラウンドにヘッドスライディングしてユニホームを汚すのが定番だったが、昨春からそれもなくなりスマートな印象にチームが変わった。テリー部長も定年退職でベンチにおらずまるで別のチームを見ているような感じだ。

先発投手は須磨翔風は2年生エース槙野。東洋はサウスポーエース・内海。ここで負けたら夏は第2シードなんで必勝態勢を敷いてきた。
試合は1回表須磨翔風が内野ゴロ3つであっさり攻撃を終えると、東洋は2死から四球でチャンスをもらうが4番・小野の初球打ち1・2塁間を抜けようかという打球をファースト梅田がファインプレーで阻止して無得点。

守りからリズムをつかんだ翔風は2回表4番・土井のセンター前ヒットと送りバントで1死2塁と形を作ったが、経験豊富な内海投手は打たせて取るピッチングで後続を退け先取点を与えない。
しかし3回表1死後にヒットと送りバントで再び得点圏に走者を置いてから四球を出して走者をため3番・藤倉の右中間への打球が左→右への強風にあおられ右中間へのタイムリーツーベースとなり須磨翔風が2点先制。さらにライトフライ落球というボーンヘッドで3点目が入りおそらく岡田監督はベンチでかなりイラついていたと思われる・・・・・。
3点ビハインドで後手に回った東洋はその裏8番・小野がチーム初安打をセンター前に放ち内海投手のバントで1死2塁と反撃態勢を整え、1番・中村がレフト前ヒットでつないで1・3塁。3点差を考えれば内野は中間守備が妥当。スクイズがダイスキな岡田監督だがここは打たせることしか考えていないようだ。2球待って簡単に追い込まれたが、カウント2-1からエンドランを仕掛けサードの悪送球を誘い地味に1点返しなおも1・3塁とチャンスは続きクリーンアップ登場で一気に追いつきたい局面だが、2年生ながらエースナンバーを背負う剛腕・槙野がそれを許さず、3番・露本はフルカウントから外ストレートに空振り三振。4番・小野もフルカウントからセンターフライで1点どまりだったのがこの試合の大きなポイントとなった。

次の1点が重要なポイントとなる中盤戦。須磨翔風は4回2死から8番・槙野投手自らヒットを放ち得点に結びつかずとも次の回は1番からの攻撃でリズムを作った。
5回は1死から連打で1・2塁のチャンスを作り、4番・土井の打球はセカンド正面のライナーと不運な面もあり無得点。
耐えて凌いで喰らいついている東洋は4回2死から7番・桑原がヒットを放ち三者凡退のイニングを作らせない。
5回簡単にツーアウトとなったが、2・3番の長短打に四球が絡んで満塁と大きなチャンス!!5番・川口が2打席連続三振の懲罰交代で5回の守備から2年生・大村と交代しているところをそのまま打たせて2ボールと押し出しもよぎったが結局1-2からセンターフライで無得点で須磨翔風2点リードで整備に入った。

3回を除いて両チーム無得点と兵庫らしいロースコアの接戦になりつつあった。
5回裏に東洋が点を取っていれば一気に流れが変わったかもしれないが、槙野投手は5回107球を投げているだけに後半のスタミナが気がかり。ヒット数は6-5だし、須磨翔風2点リードとはいえ勝っている気がしないのでは?と察していた。継投のタイミングも勝敗を分けるような気がしているがまだまだもつれそうな予感を漂わせていた。

6回表翔風はセンター前ヒットに送りバントと2球で得点圏に走者を進め、下位打線に期待したが8番・槙野はショートゴロ。9番・浅野はフルカウントから外ボール球に手を出し三振。
その裏東洋は1死からヒットと四球で1・2塁のチャンス。思い切って内海投手に代打を送るのも作戦だろうが、岡田監督は十八番の送りバントにこだわり続け2球連続ファールとなっても作戦を変えず最後はスリーバントを試みるもファーストフライで勝機が逃げていく・・・。1番・中村の強烈なゴロもピッチャー槙野に上手く捌かれホームが遠い。。。 

中盤は取れそうで取れない膠着状態が続いたニラメッコだったが、均衡が崩れたのが7回表。1番からの攻撃で中押ししたい翔風は先頭が三振に倒れたが、2番が8球粘って四球をもぎ取り、2安打している3番・藤倉の一打に期待されたがライトフライ。しかし4番・土井が初球泥臭くサード内野安打でつなぎ、ここまでノーヒットだった5番・佐藤が2-1と追い込まれながらも右中間に決定的な2点タイムリースリーベースを放ち5-1と差を広げほぼ大勢が決した。それでも岡田監督はエースに続投させ、意地の見逃しの三振を奪った。
その裏東洋は2番からの攻撃で諦めない姿勢を見せたかったが、空回りしてツーアウト。4番・小野もサードファールフライに倒れるかと思われたが、まさかの落球で命拾いして直後にセンターオーバーのスリーベースを放ち、この打球を追いかけたセンター土井が後方にダイビングキャッチを試みた際に足を攣ったようで2分間の中断・・・・・どうやら大事には至らずプレー再開し、5番・途中出場の大村がセンターに快心の打球を放ったが正面のフライという不運で無得点。

4点差でこの8回表を2点以内に抑えればコールド回避できるところで岡田監督は見切りをつけて背番号20の阪下をリリーフ。敗戦処理なのか期待の投手なのかは分からないが、期待に応えて先頭打者を外ストレートで見逃しの三振を奪った。しかし直後にセカンド後方のフライ落球(記録はヒット)と送りバントで2死2塁とされ1番・沖がセンター前ヒットでつなぎ大ピンチだったが、阪下は強気の3球勝負で外ストレート見逃しの三振を奪い要所を締めてコールド回避に成功。
これでノビノビ反撃したい東洋は先頭打者に代打起用しサードファールフライ落球直後にレフト前にポテンヒットというラッキーボーイぶりを発揮し、1死後ライト前ヒットで1・2塁とチャンスを広げ、阪上投手に代打・浅井を起用して長打一本を狙うも2ボールからまさかの4-6-3ダブルプレーで勝機は逃げて行った・・・・・。

9回は代打の関係で3番手・藤永が登板。ブルペンでは背番号9と11も準備していたが登板機会はなさそう。
まず3番・藤倉をセカンドゴロに打ち取り、センターの守備で足を痛めた4番・土井に初球ライト前ヒットを喰らい、ここでお役御免の代走登場。中尾監督は直後にバスターエンドランを仕掛けたが、セカンドゴロに終わるなど無得点。
ここまで167球の熱闘を続けてきた2年生エース・槙野は完投するべく最後のマウンドへ。
1番・中村に初球ライトへスリーベースを喰らい四球で無死1・3塁と大ピンチを迎えるが4点リードあるだけにまだ余裕は保っている。3番・露本に代打・鎌野が送られ初球ライト前タイムリーで1点を返しなおも無死1・2塁で4番・小野が打席に入るところで翔風ベンチから初めてタイムが取られた。
前の打席スリーベースを放っているし、ホームランが出ればたちまち同点という緊迫のシーンとなったが、1-1からセカンドゴロゲッツーで2死3塁と一瞬にしてチャンスがしぼみ、直後にショートゴロトンネルのミスで1点をもらうも反撃もここまで。
槙野投手は188球完投勝利で東洋大姫路を下し大きな一生を挙げ新チームでの躍進につながる勝利を手にした!!

終わってみれば両軍合わせて23安打2時間28分の乱戦だった。東洋は2回を除いて毎回走者を出しながら12残塁と攻めが雑で継投も遅く、藤田監督時代の根性野球からチームカラーを一新してスマートなチームに変貌した印象を強く受けた。
昨春は監督交代直後の春季大会でいきなりの県大会準優勝だったが、センバツ出場直後の勢いも手伝ったところもあったが、新チーム結成後はなかなか勝ち抜けなくなってきた。

さて、第2試合は久しぶりに県大会出場を果たした仁川学院が近所の市尼崎と対戦。イロイロとゴタゴタがあった市尼崎に尽誠学園~大阪学院を率いた椎江監督が就任し部員は五厘刈りで気合が入っていた。第1試合と同じような熱戦を期待したが裏腹に初回から圧倒されっぱなしで・・・それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 失点 自責  
須磨翔風 槙 野  9  42 188 11  1  4  6  3  2

東洋姫路 内 海  7  33 122  9  3  2  5  5  4  
東洋姫路 阪 下  1   5  17  2  1  0  2  0  0
東洋姫路 藤 永  1   4  11  1  0  0  0  0  0 
 
              (完)

              🌟次回予告🌟 
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