4/29 春季和歌山大会準々決勝第1試合 紀三井寺球場 智弁和歌山-初芝橋本 8:25~10:16
TEAM 12345678910RHE
初芝橋本 010000000 121 出口-松山
和 智 辯 22000100X 5102 吉川、松倉、中西-杉本
UMPIRES
PL1B2B3B
藤 田 中
橘
森 中 村
2023年和歌山大会で唯一1日4試合が設定された4月29日。去年のこの日も4試合日だったが雨の影響で球場到着した折にはすでに第3・第4試合の中止が発表されており、第1試合途中から降り出して試合は延長12回の3時間ゲームゆえに第2試合は中止となってしまった苦い過去がある↓↓
今年こそなんとか・・・あわよくばナイターを考えていたが、悲しいかな天気予報では12時から雨予報で4試合できるかどうか非常に微妙だった・・・。すでに今年センバツで2日連続4試合ナイター観戦して、センバツ直後の舞洲で大学野球ナイター観戦しているとはいえ1回でも多くナイター観戦したいのが本音。
まずこの日の第1試合は智弁和歌山-初芝橋本の好カード。最初からスコア付けたいので、8時前に紀三井寺駅到着してから球場まで約3kmの道を小走りで駆け抜けてなんとか間に合った!しかしいつもそうだが、定刻よりも若干早く開始されこの日も5分早い8時25分プレーボールで汗をぬぐってスコアブック用意するなどスタンバイもままならぬまま試合に入った。
勝てば夏のシード権をキープできるだけにどのチームもここは必勝態勢を敷いてくるだろう。
卯瀧監督は基本的に後攻派だったが、和歌山に来てからは先攻派に転身したのだろうか?中谷監督は高嶋先生と違って後攻を好むのでスコアボードを見るまでもなく初橋が先に攻めることは分かっていた。
センバツでまさかの初戦敗退を喰らっただけにチーム再建のためにも優勝して舞洲に乗り込み春季近畿2連覇で弾みをつけたいところ。エース・吉川を先発させてきた。
1回表簡単に3者凡退で終え、その裏初芝橋本は1回戦と同じく背番号10の出口が先発だった。事実上のエースなのかもしれない。
いきなり先頭の1年生・藤田を四球で歩かせ送りバントで1死2塁。3番・多田羅がサード内野安打の際にサード・田中のエラーを誘い先取点。4番・青山が2-2からレフト前タイムリーでつなぎ、5番・松嶋初球センター前タイムリーヒットで2点目をもぎとり早くも守りのタイムが取られた。
よもや5回コールド?????という不安を感じたが追い打ちをかけるようにタイムの輪が解けた直後にワイルドピッチ・・・。いきなり正念場に立たされた出口投手だが、内野ゴロ2つで何とか切り抜けてくれた。
早く反撃したい初橋は2回2死から連続長短打で1点を返し、あるいは代打かと思われた出口投手がそのまま打席に入り無策のまま1-2からレフトフライ。
立ち直りたい出口投手だがまたもや先頭打者に四球。これを送って1死2塁と同じパターンでピンチを招き1番・藤田がセンター前タイムリーヒットで3-1。思い切って継投を決断してほしかったが、ジャンバーを羽織っている卯瀧監督は動かず続投。2死後3番・多田羅にライトへタイムリーツーベースを喰らい4-1と早くも試合は決まってしまった・・・。
和歌山北との1回戦を見ても打力がないことは分かっていたので3点ビハインドを跳ね返す力はないと。3回表相手エラーがあったものの2塁を欲張ってタッチアウトなど結果的に3人で攻撃を終え、ワンサイドの匂いがプンプンする。
3回裏ようやく先頭打者を1球で打ち取ったが、直後に7番・渡辺が初球センター前ヒット。吉川投手がバントを決めて中谷監督らしい3イニング連続送りバントと地味に手堅い試合運びを展開していく。これ以上の失点は許されない出口投手が9番・杉本を早めに追い込みスライダーで三振を奪い復調の気配を見せた。
コールド回避を目指したい初芝橋本だが4回もクリーンアップ3人が内野ゴロ3つに仕留められ3人で・・・と思ったところでサード渡辺が正面のゴロを弾くエラーで2死1塁。
しかし第1打席でツーベースを放った6番信貴が2球で追い込まれセカンドゴロに倒れ5回も下位打線がおとなしく三者凡退に終わり中盤から外野にすらボールが飛ばなくなってしまった・・・・・。
出口投手は相変わらず4回も先頭打者に四球を与え初球盗塁を許し送りバントで1死3塁とKO寸前。3番・多田羅が1ボールから快心の打球を放つもファースト正面のゴロ。4番・青山は外134km直球に空振り三振に倒れると、中谷監督は懲罰交代なのか???ここで凡退した主力選手をベンチに下げ守備固めに出てきた。
5回裏も2本のヒットと送りバントで1死1・3塁のピンチ。卯滝監督は出口と心中するつもりのようで継投の意思はなさそう。
8番・吉川投手を迎えて内野は中間守備。1点もやりたくない場面だが、大量失点を恐れたのだろうか?初球スクイズは空振りするも3塁走者動きなく1-2からスクイズと思いきやまたもや3塁走者動かずただの送りバントで2死2・3塁。あるいはセーフティ―スクイズでもしたかったのかもしれないが、和智弁の選手がそんな細かいトリッキーな動きは似合わないと思うのだが、、、、、結局9番・杉本がショートライナーに倒れ4-1のまま整備に入った。
高嶋先生が健在だったら、グラウンド整備中ずっとベンチ内から怒号が鳴り響いていたと思うが中谷監督はおとなしいので静まり返っている。
初芝橋本とすればロースコアの接戦に持ち込んで1回戦の和歌山北戦のように数少ないチャンスをものにして僅少差で勝負したかっただろうが2回までの4失点で防戦一方になってしまった・・・。
切り替えて反撃したいが和智弁のエース・吉川が安定してそれを許してくれない。6回は1番からの攻撃で卯瀧監督の采配で打開したかったが1・2番が連続外野フライに倒れ打つ手もなく三者凡退が目立ってきた。
出口投手は相変わらずの制球難でこの試合4度目の先頭打者への四球でピンチを招き1年生・藤田にまた盗塁を許し苦しいマウンド。2番・小畑はフルカウントからファーストライナーに打ち取り3・4番はベンチに下がったのでなんとか・・・と思ったが高桑にレフト前ヒットを打たれ、奥はレフト犠飛でダメ押しの5点目と和智弁打線の層の厚さを見せつけられる格好になってしまった・・・・・。
7回も初橋はあえなく三者凡退で3回以降ノーヒットに抑えられコールド回避を目指すしか道はなくなった。。。
和智弁打線も3回以降は毎回走者を出し続けるも1点のみと残塁が目立つ展開となり昨秋に比べたら打線の迫力がなくなったきらいもあったが、7回は連続外野フライで2球でツーアウト。なぜかしらここまで2安打1失点のエース・吉川に代打・福元を送り2ボールからレフトフライとずいぶん淡白になってきた。
2番手は背番号19松倉投手がマウンドに。エース・吉川は90球投げてお役御免といったところか?控え投手にも経験を積ませて余裕の構えか?
松倉はいきなり先頭打者に四球を与え無死1塁。通常ならば出口投手に代打を送るところだが、コールド回避の為にそのまま打席へ向かわせまさかの8回4点ビハインドで送りバント・・・。初球ファールになったが構わず1-1からバントして1死2塁。すかさず中谷監督はタイムを要求して間合いをとって内野ゴロ2つで1点も許さなかった。
なんとか8回裏2点以内に抑えれば9回まで野球ができる。
1死から1番・藤田が内野安打を放ちこの試合3つ目の盗塁を決めて小畑の犠飛で2死3塁とジワジワ攻めてきたが、出口投手は最後まで気持ちを切らさずセカンドフライでピンチ脱出し大役を果たした。
9回は3番手・中西がマウンドへ。背番号18・19の選手をマウンドに送り投手層の厚さを見せつけるもセンバツでは出番がなかった彼らたち。
2番からの攻撃もショートゴロに三振振り逃げ最後はセカンドゴロゲッツーとあっさり試合を締めて1時間51分でゲームセット。
やはり初橋打線が弱いので2回までの4失点が全てだったようだ。
3回から5イニング連続パーフェクトに抑えられ、ようやく四球で久しぶりに走者が出たところの8回無死1塁4点ビハインドでの送りバントはどうかと思うが、、、、、
背番号10の出口投手が今大会大活躍を見せチームを8強まで導いただけに夏までに打力を強化して台風の目になりたいところ。
和智弁は10安打放つも3回以降は犠飛の1点のみで10残塁とセンバツの英明戦よろしくチャンスであと一本が出ない攻撃が目立ったが、1年生がずいぶんベンチ入りして新戦力が台頭しているだけにやはりこの春・夏も大本命だろうか???
しかし、この時僕はこれが和智弁の現チームを生観戦する最後の試合とは予想できなかった。。。
結局、決勝戦で市和歌山に惜敗し舞洲で観る機会を逸し、夏の和歌山大会では1勝すれば観戦できたが初戦で高野山にまさかの敗退だった・・・・・。
さて、第2試合は田辺と箕島の伝統校対決。個人的には田辺に頑張って欲しいが、やはり試合巧者・箕島の方に一日の長があったようで、、、それは次回の講釈で。
⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 暴投 失点 自責
初芝橋本 出 口 8 39 103 10 5 2 5 0 2 1 5 4
和 智 辯 吉 川 7 24 90 2 0 0 0 0 2 0 1 1
和 智 辯 松 倉 1 4 14 0 1 0 1 0 0 2 0 0
和 智 辯 中 西 1 3 11 0 0 0 0 0 1 0 0 0
(完)
🌟次回予告🌟
4/29 春季和歌山大会準々決勝第2試合 紀三井寺球場 田辺-箕島