4年ぶりに戻ってきた日常 ノーマスク&声出し応援観戦 95回記念センバツ観戦記 | 宏鈴法師のブログ

宏鈴法師のブログ

ブログの説明を入力します。

3/28 9日目第3試合 報徳学園(兵庫)-東邦(愛知) 13:15~15:34

第5話 熱戦に水差す延長即タイブレークでの決着

    一二三四五六七八九十計HE
東  邦0001003000480 宮國、岡本-南出、荒島
報徳学園0112000001x5151 今朝丸、間木、盛田-堀

   第一試合  第二試合  第四試合
   大阪桐蔭1 東海菅生1 龍谷平安
   能代松陽0 沖縄尚学0 仙台育英

 悲しいかな今年も準々決勝と1日4試合に縁がなかったバースデー。一夜明けて2日連続4試合が組まれている。連日ナイター観戦できればイブの球場到着直前の中止発表も報われるのだが、、、、、

しかしこの日は早朝からずっと快晴でオマケに2試合連続1-0の投手戦が続き、第1試合・第2試合ともにわずか1時間34分で終わってしまい第2試合終了12時19分というハイパー野球だった。。。

このままだと17時頃に4試合目が終わってしまいナイター点灯は夢のまた夢で終わってしまうではないか!!!と焦りが出ていたが、高野連もそんな僕に同情してくれたのか???第3試合は13時15分開始の予定というアナウンスが天の声に聞こえた!!

通常甲子園だと試合終了から35分程度で次の試合が始まるが、これが本当ならばインターバルが56分設けられることになり、本来の開始予定時刻から15分前倒しで済む。
ここからスローペースで試合を行えばまだナイターの可能性は出てくる。延長10回からタイブレークに変更されてしまったのが気がかりだが、9回までに時間を稼げば何とかなると。

第3試合は東邦ー報徳学園の組み合わせ。戦前僕は東邦が4強に来ると読んでおり、報徳は初戦の健大高崎の機動力にかなり苦しむと見ていたが予想に反しての圧勝でいい意味で裏切ってくれた!
しかし東邦は監督が代わっても鳥取城北はバント攻めで軽くいなして、高松商は力でねじ伏せ変幻自在の野球で厄介だ。
ただ、今度の新監督は先攻派なのか?労せずして報徳が後攻を取れたのが大きかった。

先発は東邦は初戦から間隔をあけてエース・宮國を万全の態勢で送り出し、報徳は今大会初登板の2年生今朝丸だった。

ずいぶんゆったりとした時間が流れ、ゆっくり昼ご飯食べて球場散歩する時間を与えられてのプレーボール。
1回表東邦は今朝丸投手相手に3者連続フライアウトであっさり凡退。報徳も3番・堀が四球で出塁するも無得点と静かな立ち上がり。またしても1-0で終わってしまう嫌な予感、、、

試合が動いたのは2回だった。東邦の6番・上田がショートゴロに倒れフライアウトが5者連続で終わった直後に報徳は1死から6番・西村がレフト前ヒットを放ったのを皮切りにつるべ打ちの5連打!!!!!しかし、東邦のレフト・ライトが強肩そして鮮やかな中継プレーを見せつけて5連打が出たにもかかわらず2度のホームクロスプレーにおけるタッチアウトで得点はわずかに1点と寂しい結果に終わった。

それでも今朝丸投手は2年生らしからぬ堂々としたピッチングで3回までパーフェクトに東邦打線を抑え危なげなかった。勝てば翌日の第4試合で仙台育英が来るであろう準々決勝が待っているのでエース・盛田と2年生間木をどれだけ温存できるか?もカギとなる。
その裏、2番・山増がヒットで出塁すると東邦バッテリーは機動力を警戒し、並行カウントからウエストするなどかなり気を使った投球となりフルカウントから空振り三振ながら盗塁成功とバントで送ったのと同じ形で1死2塁。4番・石野がレフト前ヒットを放つが、さすがに3塁コーチャー3度も本塁憤死の判定を恐れてかストップさせて1死1・3塁。ここで5番・辻田がセンターに深々と打ち挙げて犠牲フライで2点目を追加し報徳がソツのない試合運びで主導権を握った。

 4回表打者10人パーフェクトで沈黙していた東邦打線が1死から2番・大島がショート内野安打を放ち反撃開始。
3番・真辺はレフトフライに倒れたが、4・5番の連打でソツなく1点を返しなおも2死1・2塁と攻めてきたが、6番・上田ショートゴロでことなきを得た。
その裏、報徳は1死から8番・林が考えもしなかったレフトへのソロホームランで東邦が苦労してつかんだ1点をすぐさま突き放し2点差に戻すと、2死ランナーなしから1番・岩本が相手のお株を奪うようなファースト前のバントヒットでチャンスメークして2・3番の連続長短打で4点目。さらに4番・石野がストレートの四球で満塁となっても東邦ベンチは動かずエース続投。宮國は期待に応えて5番・辻田を初球センターフライに打ち取りビッグイニングは許さなかった。

今朝丸投手は得点直後の大事な守り7番からの攻撃というところもあり簡単に内野ゴロ2つでアウトを重ね宮國投手がそのまま打席に入り2打席連続三振。
東邦の宮國投手も5回裏ライトフライ3つで初めて三者凡退に抑え味方の反撃を待ち整備に入った。

戦前はエース・盛田を温存していただけに東邦が試合を優位に運ぶのでは?と心配していたが、フタを開けてみたら逆の展開が待っており報徳がかなり押している!!
4回まで11安打放っており2回の5安打1得点の拙攻だけ惜しまれるがブルペンに2人の右腕投手が控えているし3点リードで盤石と信じ切っていた。

5回終了1時間02分経過しているのでさすがに1時間34分程度で終わることないだろうと。東邦が先攻なんでこのままだと9回裏がないまま試合が終わるのでナイター点灯が厳しくなる。追いつけない程度の反撃を期待して試合が長引けばと安穏としていたらケツに火が点くことになるとは・・・。

6回表東邦は1番からの攻撃で1死後2番・大島が初球センター前ヒットを放つと、3点ビハインドでクリーンアップゆえにフリーに打たすしかないと思われたが、プロ注目の堀捕手相手にいきなり初球盗塁を仕掛けてまんまと成功。ここで1点でも返したら緊迫感が出てくるのだが、肝心の3・4番が連続三振で東邦打線が不発・・・。
これで決断したのか?最初からそのつもりだったのか?6回裏から東邦はエース・宮國をベンチに下げてライトの岡本がリリーフ登板。注目の立ち上がりを難なく三者凡退で抑えこのまま4-1で報徳が逃げ切ると思われたが、、、、、
 
ここまでゆとりを持って見ていたが、急に雲行きが怪しくなったのが7回表。ここまで4安打1失点に抑えていた今朝丸投手だが、まだ77球しか投げておらず完投も視野に入ったところで先頭の5番・岡本に右中間ツーベース。点差を考えれば最少失点に切り抜けたらOKの場面だったが、まさかの犠打エラーで無死1・3塁となり大角監督が慌ててタイムを要求。まさかバントしてくるとは思わなかったが、1つのアウトを取れなかったことが非常に痛かった。7番・南出がライト前タイムリーを放ち2点差に迫りなおも無死1・2塁。ここは送りバントが定石でキッチリ初球決めて1死2・3塁。今朝丸投手に黄信号点灯!代打・伊藤が送られ意表をついてスクイズも考えられたが、カウント1-1からセカンドゴロでスクイズと同じ格好で1点差に迫り2死3塁。
もう継投しても遅くはなかったがそのまま続投させて1番・中村を2球で追い込みながら2-1からセンター前に運ばれてついに4-4同点に追いつかれ今朝丸投手がKOされた、、、
遅すぎた継投だったが2番手・間木がショートゴロに抑えとりあえず火消しには成功。
まだ同点止まりだし報徳が後攻ゆえにこのままあっさり逆転負けするとは考えにくかった。試合時間を考えるとこれでいいのかもしれないが、まさかこんなにもつれるとはと余裕をかましていたことに後悔した。。。
その裏、3番・堀が7球粘ってレフト前ヒット。ここは打順関係なくバントで送りたがった大角監督だが初球見逃し2球目ファールで追い込まれしゃーなしに強攻策に走り、最後は並行カウントから苦し紛れのエンドランもレフトフライ。
さらに1死後1ストライクからのけん制でタッチアウト!結果的に3人で攻撃を終えてしまい暗雲漂った・・・。

嫌な流れで8回の守りに入ったが2番手・間木投手は落ち着いて当方のクリーンアップトリオを三振とフライアウト2つに抑え相手に流れを渡さなかった。
その裏報徳は2死から8番・林が右中間ツーベースを放ち、ここぞとばかりに大角監督は代走そして間木投手に代打・斎藤を起用して勝負に出たが無念のセカンドゴロ・・・。

9回表からようやくエース・盛田が満を持しての登板。旧チームから経験豊富な右腕ゆえに心配なかった。
先頭をショートフライに打ち取りこの調子でと思った矢先に7番・南出にライトへツーベースを喰らいここで勝ち越されたら追いつめられると焦ったが、代打・三浦を外ボール球振らせて3球三振。9番・伊藤も初球ショートゴロに抑えてホッと一息。
サヨナラ勝ちに向けて打順は1番からと絶好の巡りあわせで1番・岩本9球粘って四球をもぎ取り送りバントで1死2塁。山田監督がタイムを要求しあるいは満塁策で4番勝負かと思ったが、勝負に行き1ストライクからセンター前にきれいにはじき返し2塁走者サヨナラのホームめがけて突進・・・しかし2回のレフト・ライトの好返球を試合が進むにつれて完全に忘れていたが、思い出させるようなセンター上田の強肩がこれを刺しまだ試合は終わらない・・・。

2死1塁となっても大角監督はイケイケで4番・石野の1-1から盗塁のサインを出すも失敗に終わりまさかの延長タイブレークに突入・・・試合の行方が混とんとしてきた。。。

ここまで試合時間2時間06分と最低限のペースは保っている。タイブレーク規定の改悪さえなければこのまま膠着状態に陥り12回くらいまで突き進んでいたかもしれないが、、、、、

僕にとっては延長即タイブレーク生観戦は初の経験だが今年2023年でこれを皮切りになんと15回も観ることになるとは・・・・・。2015年に橿原で初のタイブレーク観戦して以来8年間で15回タイブレークしてきたが、この1年間でそれにあっさり並ぶとは・・・・・。

10回表東邦は1番からの攻撃で定石通り送りバントで形を作り報徳の内野手は中間守備。1・2点差ならすぐに追いつける余裕の表れだろうか???
エース・盛田はここで意地を見せ2番・大島をセカンドフライ。3番・真辺を2-2から打ちストレート見逃しの三振で無失点に切り抜けこうなると俄然、後攻有利となる。
東邦は岡本投手が5イニング目のマウンド。4番からの攻撃でここも打順関係なしにバントのサインで1ボールから1球で決めて1死2・3塁。山田監督は申告敬遠で満塁策を選択し、6番・西村との勝負。大角監督はノーサインのようで2年生にすべてを託して1ボールからライト前にはじき返し延長突入わずか13分であっけなく決着がついてしまった。。。。。

地元の報徳が勝ったのは素直に嬉しいが、延長すぐに人為的に走者が置かれ早期決着を促すのは野球じゃないなあというのが率直な感想だった。

どうやら山田新監督は先攻派で文字通り「先行逃げ切り」を勝ちパターンとしてセンバツ2勝までたどり着いたようだが、この日は先に主導権を握られ3点ビハインドを追いつくのが精いっぱいという状況だった。
報徳は死力を尽くして8強進出も明日の第4試合でまた登場しなければならず日程がかなり不利になってしまう。

しかも相手は夏春連覇を狙う仙台育英。あの投手陣と強力打線を相手に勝つイメージが湧かないのだが、、、、、
やはり兵庫のチームらしく『投手を中心とした守りに重きを置いて数少ないチャンスを活かして得点してそのまま逃げ切る』しかないのだろうか???

ちなみに第4試合は晴天だったが、7回表17時23分から内野点灯され8回裏17時54分の全灯台。試合終了18時17分とまずまずのペースに戻り第2試合までの異常なハイペースを取り戻した!!

休む間もなく翌日の準々決勝のため早朝より四日連続甲子園へ出発。この日の目標は第4試合終了18時17分よりも遅くすることを最重要視しての報徳ー仙台育英戦。それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 本塁打 犠打 犠飛 四球 三振 暴投 失点 自責
東  邦 宮 國  5  26  86 11  1   0  1  2  2  0  4  4
東  邦 岡 本  4 1/3 17  61  4  0   2  0  2  2  1  1  0

報徳学園 今朝丸  6 2/3 28  90  7  0   2  0  0  5  0  4  2  
報徳学園 間 木  1 1/3  4    15  0  0   0  0  0  1  0  0  0
報徳学園 盛 田  2   7  19  1  0   1  0  0  2  0  0  0

                (完)

                   🌟次回予告🌟    
3/29 準々決勝第4試合 報徳学園(兵庫)-仙台育英(宮城)