この夏も、応援したい君がいる。 104回選手権大会観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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8/14 9日目第2試合 社(兵庫)-二松学舎大付(東東京)

第10話 社の意地を見せてくれ~~~

    一二三四五六七八九十計HE
 社  000000221 585 堀田、芝本-笠井
二松学舎00403000X 7131 辻、重川-押切

      第一試合  第三試合 
      聖光学院3 大阪桐蔭
      横  浜2 聖望学園

 お盆の14日で好天に恵まれ、社と大阪桐蔭が登場ということで3試合日ながら観衆は4万人近く入った。

大会8日目~10日目は自宅観戦なので試合の合間に高校野球ショートドラマ『ふたりの背番号4』が見れる。
しかし、夏の大会応援ソングは♪君よ8月に熱くなれ に限ると思っている!!
【君よ八月に熱くなれ♪/堤 大二郎】② 第104回全国高等学校野球選手権大会/近江高校(滋賀)ー下関国際(山口)/試合開始前 - YouTube

さて、この日の第2試合は社-二松学舎大付。どう考えても社の苦戦は必至だが兵庫らしくロースコアの接戦に持ち込んで勝機を探りたい。
先発は1回戦に続き背番号10の堀田だった。エース・芝本が最初から来ると思っていたが、よほど調子が悪いのか?はたまた故障でもしているのか???
二松学舎はエース・辻が先発。社は相手打線が初戦こそ3点に終わったがある程度の失点は覚悟しなければならないだろう。。。おそらくじゃんけんで負けて先攻になっただろうし、、、県大会決勝よろしく下馬評を覆して延長14回の死闘でもやらなければ・・・。

試合は1回表2番・後藤が8球粘って四球。山本監督は迷わず送りバントで2死2塁と形を作るが4番・笠井がセカンドゴロで先制機を逃した。
その裏同じように1死から2番・中川がサードゴロエラーで出塁すると相手はバントせずに選手に任せてセンター前ヒットで1年生4番・片井につないだ。ここで長打でも喰らえばワンサイドになりかねないが、フルカウントからの7球目5-4-3の併殺網にひっかけて大ピンチを切り抜けた。

しかし、1回戦は相手選手が集団コロナで大幅なメンバー変更があり10得点した社打線だが、この日はメッキがはがれたかのように2・3回は3三振などで四球の走者を出しただけにホームベースがあまりにも遠い印象だった。
二松学舎は攻撃的な野球を仕掛け2回は先頭打者がデッドボールで出ると1ボールからエンドランを仕掛けプレッシャーをかけ続けてきた。
3回先頭の9番・菊池がサード内野安打とエラーで無死2塁の場面でもノーバントで1~3番が3連続長短打で3点をもぎ取りトドメは1年生4番・片井が左中間へソロホームランで4点入ってしまった。この時点でエース・芝本投入でも遅すぎると思ったが、山本監督はなぜかしら堀田続投で代える気配もなかった。。。社打線を考えると絶望的なスコアが序盤でついてしまった、、、

やはりこうなってしまうと社はシュンとしてしまう・・・。兵庫で言えば神戸国際だったらかなりここから粘ってくるがたいがいのチームは後手に回れば諦めが早い。
4回表クリーンアップの攻撃も三者凡退で白旗。そして5回には2死から8番・岡本がセンター前ヒットを放つも9番・堀田投手に代打を出すことなくカウント2-1からまさかのランエンドヒットによる盗塁失敗・・・。ここで走る意味が分からないのだが、、、、、
二松学舎はなおも攻撃の手を緩めず4回は内野安打と送りバントで得点圏に走者を進め、5回1死から3番・瀬田にがヒットを放つとすかさず盗塁を決め、4番・片井がセンターへタイムリーツーベースを放ち、さらに2死から振り逃げの間に6点目。7番・押切に7点目のタイムリーヒットを打たれてからようやくエース・芝本がセンターからマウンドへ。交代するんだったらもっと早く代えるべきだと思うのだが・・・。モヤモヤが続きっぱなしで整備に入った。

ある程度覚悟はしていたが0-7で整備に入るとは考えていなかった。ひとえに継投が思いっきり遅れたことが原因だが振り逃げでエラーも絡んでの2塁走者ホーム生還など集中力に欠けるプレーも目立ち、力の差が如実に出た。二松学舎は初戦・札幌大谷に大苦戦していたがさうがに甲子園1勝して堅さが取れて本領発揮しているようだ。
こうなってしまえば、大応援団にお土産の1点を奪ってまた新チームにつなげたいところだ・・・。

6回表1死から1・2番が連続ライト前ヒットで反撃開始。何とかクリーンアップもつないで1点ずつコツコツ返していきたかったが初球まさかのセカンドフライダブルプレーで無得点。
二松学舎は7点リードの余裕からかその裏1死からセカンドエラーで出塁した1番・親富祖が盗塁失敗。直後に2番・中川がヒットで出るとまた盗塁を仕掛けあえなく失敗。ちょっと調子に乗りすぎた攻撃で流れが社に傾いてきた!

県大会だったら7回表無得点ならばコールドゲーム成立という土俵際。4番からの攻撃もわずか5球で退けられ完封負け濃厚と思われたが、四球で出塁し7番・勝股が2-2からなんと・・・レフトへ2ランホームランを放ち追い上げ態勢に入った。
その裏、二松学舎も3番・瀬田にがツーベースを放ち無死2塁とダメ押し狙うも無得点。

市原監督は予定通りなのか?エース・辻をベンチに下げて18番重川をマウンドへ。
1死から1・2番の連続長打で1点を返し3番・福谷のセンター犠飛で3点差に詰め寄ったがいかんせん序盤の大量失点が重くのしかかりいよいよ最終回へ。

9回表は5番からの攻撃。とにかく走者をためて一気に大量得点を奪わなければならない。エース・芝本が意地のレフト前ヒットで先頭が出塁し、まさかの打撃妨害で無死1・2塁。先ほどホームランの勝股にもう一発を期待したが、無念のショートフライ。代打・谷口はライト犠飛で2死1・3塁。途中出場の2年生山本彪にそのまま打たせて2球連続見逃し追い込まれ3球勝負に来たところをセンター前タイムリーでボルテージは最高潮に達した!!
2点差に追い上げ上位につないで1番・大西は四球で満塁。
二松学舎は3度目のタイムを取り背水の陣。2番・後藤は2安打しているだけにとりあえず追いつけば延長に入っても社のペースで試合ができると見ていた。
2球で追い込まれたがフルカウントまで粘り8球目は・・・・・・・・レフトフライで試合終了。

驚異的な追い上げを見せたが、あと2点届かず社の夏は終わった。
振り返れば7点取られてもエースをマウンドに立たせなかった継投の遅れがすべてだった。
3回途中からロングリリーフしていれば芝本投手のデキを考えても勝機は充分あったのだが・・・・・。
勝てば3回戦で大阪桐蔭と対戦できる機会があったが、これにて終了。

2004年春に初出場で4強入りを果たして以降あまりにも遠すぎる甲子園だったが、19年の空白を経て今度は夏の初出場をつかんだ社高校。
また20年あるいはそれ以上ブランクが空くかと思われたが、この快進撃は秋も続いていった。そして運にも恵まれまた近く甲子園に帰ってくる運びとなる。

翌日は終戦記念日。無理して10日目・11日目のチケットを取れないことはなかったが、すでに2・4・6・7日目観戦しているし入場料の高騰に外野の熱さを考えるとなんぼ多く足を運んでも5日間が限界と考え最悪雨で日程ずれたら10日目観戦の予定が9日目の3試合日になることを恐れて回避した経緯があった。

結果的に10日目のほうが36分終了時間が遅かったのだが、、、
その第4試合で山田くん率いる近江が登場。天理を下した海星相手に今日も点差以上に苦しい試合が続く。それは次回の講釈で。

〇今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 本塁打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 失点 自責 
 社   堀 田  4 2/3 25  58 10  1   1  0  0  1  2  7  5
 社   芝 本  3 1/3 12  55  3  0   1  0  0  0  2  0  0

二松学舎  辻   7  27 117  4  1   1  0  3  0  3  2  2
二松学舎 重 川  2  12   52 4  0   0  2  1  0  1  3  3
 
                     (完)

                    ☆次回予告☆         
8/15 10日目第4試合 近江(滋賀)-海星(長崎)