この夏も、応援したい君がいる。 104回選手権大会観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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8/9 4日目第4試合 社(兵庫)-県岐阜商(岐阜) 15:52~18:10

第4話 YASHIROの大応援団18年ぶりに登場

    一二三四五六七八九十計HE
県岐阜商000000010 164 山口、小林、古賀、池田、森-加納
 社  14301001X 10133 堀田-笠井

   第一試合  第二試合  第三試合
   横  浜4 聖光学院4 二松学舎3   
   三  重2 日  大 三2 札幌大谷2  

 この日は3日目までと違ってサクサクと終わってしまった・・・。
三重が横浜に名前負けしたのがケチのつけ始めで、日大三が聖光にまさかの不覚を取り1時間55分で終戦。
やはり東京・関東のチームは勝つときは豪快だが、後手に回るとモロさを出してコロっと負ける特徴がある。
ベテラン小倉監督をもってしても初戦の難しさは何物にも代えがたかったのだろう。

第3試合で同じく東京の二松学舎大付が登場。相手が札幌大谷なんでワンサイドで勝つと思われたが、中盤以降パタっと打線が止まって終盤相手の猛攻を喰らい9回2死ランナーなしからの同点劇で延長期待するもレフトのサヨナラエラーで終戦。

結局第4試合は15時50分開始予定でナイターは程遠かった。2日前は第4試合17時34分開始だったが。
昨夜、高野連が会議を開いて早く終わるように通達したのだろうか???

三重の試合と社をこの日の楽しみにしていた。2試合連続東京モンが登場する苦痛を耐えて待っていた。
社といえばやはり2004年春の大前・坪井サウスポー2枚看板を擁してソフトバンク2軍監督やオリックスの監督を務めた森脇監督のお兄さんが母校を率いて甲子園初出場し、加東市からバス100台の大応援団がアルプスや外野席を埋め尽くし鵡川と福岡工大城東相手に2試合連続延長戦を制して4強入りしたことが思い出される。

ただ、2度目の甲子園は近いと信じていたが夏の兵庫は最高成績が4強止まりで春季近畿優勝したこともあるが甲子園は本当に遠くなり、あの当時無名だった同じ公立の明石商に一気に抜かれてしまった・・・。

今年のチームも秋は県大会初優勝しつつも近畿1回戦で近江と10-11という大乱戦の末に土壇場でひっくり返され涙を飲み、春は3位で終わった。
この夏もはっきり言ってノーマークで報徳・神戸国際・明石商あたりが先頭グループで監督が変わった東洋大姫路がどこまで打線強化して上がって来るかと見ていたが、準々決勝で明石商が0-2で社に負けたのが波乱だった。。。

準決勝で長田に勝ってようやく初の夏の兵庫決勝進出を果たしたが最後に神戸国際大付は厳しすぎると思っていた。
延長戦まで持ち込んだだけでもしめたもんだが、まさか延長14回タイブレークの死闘を制して秋に続いて夏も制するとは予想できなかった。

相手が鍛治舎監督率いる県岐阜商なんで本来ならば顔面蒼白ものだが、冷静に考えたら秀岳館の時は一気に頂点を狙える戦力がありつつも高松商や北海に不覚を取り4強止まりで岐阜に異動してからは市和歌山・明徳義塾にサヨナラ負けで連続初戦敗退とまだ白星がない。

実は鍛治舎監督は私学で全国のトップクラスの戦力は使いこなせるが、公立で地元の中学生を叩きあげて戦力の低いチームを采配で勝たせる能力はないのでは?と勘ぐっていた。

さらには新型コロナウイルス集団感染で2度ほど出場辞退を検討したらしく部員88人いるとはいえ、メンバー外はベンチ入り選手と能力は雲泥の差だろうし試合をする前から大差で勝てるだろうと思っていた。

県岐阜商背番号で言うと・・・1・2・6・8・9・10・12・14・16・17番が入れ替わっている。
さすがにバッテリーを含むレギュラー5人と2番手投手までベンチから外れると誰が監督でも苦戦は必至だ。

社はあえてエース・芝本をセンターに守らせ背番号10の堀田が先発だった。相手は11番・山口で序盤から圧倒して試合を優位に進めたい。

試合はスタメンに1・2年生4人を入れてすでに新チームを意識したようなオーダーで1番・1年生加納は見逃しの三振。3番・三塚がライト前ヒットを放つも無得点。
その裏社は1番・大西が8球粘って四球をもぎ取り、送りバント失敗直後に盗塁でかき回し相手捕手の悪送球を誘い、3番・福谷が軽くライトへ流し打ちして早くも先制。4番・笠井もセンター前ヒットで初回から一気に試合を決めたかったが、不運なレフトゴロもあり1点どまり。

2回表先頭の河合が右中間へヒット。まだ1点差なんで手堅く送ってワンヒットを待つのが定石だろうが、鍛治舎監督は昨春・市和歌山の小園相手には走者が出れば判を捺したように送りバントで采配面で怖さを感じさせなかったが、ここは投手力に大いなる不安を抱いているからか?初球からガンガン打たせて2-1からピッチャーゴロゲッツー。直後に7・8番が連打を放っただけにこのゲッツーは非常に大きかった!
その裏、またもや先頭打者が四球で出塁したがどうも送りバントが決まらない。しかしまた四球をもらい1死1・2塁で帳消しとなり、1番・大西のレフト前タイムリーヒットでもう流れは一気に社に傾いた。
社のブラスバンドも軽快に流れる 第104回全国高校野球選手権大会 社 ブラバン応援曲メドレー 2022夏 - YouTube
鍛治舎監督はまだ継投を決断しない。そのスキに2・3番が連続センター前ヒットを放ち4-0と差を広げ、4番・笠井の初球ボールを見てようやく継投。2番手・小林も同じく2年生で緊張からか制球定まらず連続四球で5点目。これで手加減したわけではないだろうがサードゴロホームゲッツーで狙い通り序盤で試合を決めた。

兵庫のチームが1試合5得点を挙げるのは非常に珍しいが、3回も2死1塁から連打とエラー2つなどで2点が入りなおも満塁から押し出しで8点目が入り3番手・古賀にスイッチ。ここも継投が遅いと思ったが、セカンドゴロで三者残塁。もっと早く代えていたら傷口は浅く済んだかもしれないが。

完全に勝敗の興味は消え失せて2回戦の二松学舎大付戦に向けて控え投手のテスト登板や思い出出場など山本監督の采配を注視していた。

堀田投手は大量リードに守られたゆえの気の緩みも全く感じさせず、4回は二者連続三振など直球が冴え、五回は味方の好守もあり3イニング連続パーフェクトに抑え、鍛治舎監督に采配の暇を与えなかった。
序盤で兵庫のチームらしからぬ猛攻を見せ打線は4回ようやく三者凡退でおとなしく終わったが、5回裏内野安打に犠打エラーで無死1・2塁。
山本監督は次の試合を見据えてか?無類のバント好きなのか???2安打放っている3番・福谷に2ボールからバントのサインを出してきた。ファールを見て、強打に切り替えたがフルカウントからショートゴロゲッツー・・・。
イヤな流れになりかけたが、4・5番が連打で9点目を奪い整備に入った。

ある程度予想はできたが、相手の体調不良の影響は大きく県大会でもない圧勝劇になりつつあった。
こうなればエース・芝本を温存して3番手以降の投手を試すこともできるが、山本監督は目先の1勝にこだわり先発で好投する堀田にそのまま託して夏の甲子園1勝を目指していた。
試合時間は5回で1時間31分とかなり長めだった。3試合目までハイペースだっただけにここで帳尻合わせて最低でも18時超えで明後日以降につなげたかった。

6回表県岐阜商は3打順目で1番からの攻撃。かわいそうなんで1・2点くらいお土産にあげても・・・と思ったら1死からサード正面のゴロをはじくエラーで久しぶりに出塁。しかし、3番・三塚ショートゴロゲッツーでホームが遠い。
社はお構いなしにその裏先頭打者が四球で出塁すると8番・岡本が1-1からエンドランを仕掛けファール。さらに2球連続エンドランはカーブに三振するも盗塁成功とやりたい放題。堀田投手は打撃が苦手なようで3打席連続三振だったが、2死からまた四球とリズム悪く一応無失点に抑えたが、やはりエースと2番手投手不在は大きな穴となった。

終盤は県岐阜商の同情応援と化したが、7回表またもやサード岡もtのゴロをはじくエラーでチャンスをもらうも9点ビハインドでまさかの盗塁失敗・・・直後にレフト前ヒット後逸で1死3塁のチャンスをもらうが、堀田投手に力でねじ伏せられ外野にすら打球を飛ばせず無得点。
8回は先頭の8番・高井がレフトへツーベースを放ち自力で無死2塁。古賀投手に代打を送りファーストゴロで1死3塁。1番・加納のサードゴロでようやく1点もらった格好だ。
しかし、社も目先の1勝にこだわり続け最後まで攻撃の手を緩めなかった。代打の関係で4番手・池田は1年生投手。サードライナー正面の打球に恐れをなしたのか?2ストライク追い込みながら四球で鍛治舎監督は同じく1年生の森を5番手で投入。山本監督は堀田投手に代打を送らず送りバントで2死2塁。最後は1番・大西が10点目のレフトへのタイムリーツーベースを放ちこれで打ち止め。

9回のマウンドも堀田投手がマウンドに上がりエース・芝本は最後まで外野を守っていた。2回戦の二松学舎そして3回戦では大阪桐蔭を見越しての戦力隠しだろうか???
3番からの攻撃で1秒でも長く甲子園で野球したかったがあえなく三者凡退で試合終了。。。

試合時間2時間18分と大会4日目で最も長い試合だったが試合終了18時10分でナイターは回避されてしまった↓↓
そもそも春と同じように8時30分開始だったら18時40分まで粘れたのでナイター観戦可能だったがやはり30分のハンディーは大きかった・・・・・。

仮にベストメンバーで戦っていたらこんなにうまいこと勝てるはずはないと思うのだが、よくよく見たら社の長打は8回の1本だけで県岐阜商5投手の10四球に野手の4エラーが大きく関与しているものと思われる。
社も夏は初の甲子園で緊張からか3エラー犯しているし、相手のコンディションを考えると手放しで喜べる試合ではなかったはず。

といいつつも、なんとかあと1つ勝って桐蔭相手にどこまでやれるか見てみたいという気持ちはあった。

大会5日目は3試合日でしかも8時から3試合なんでどんな組み合わせでも最初から行く気はなかった。
ナイターにはならないし、朝早くから起床して3試合3900円+手数料330円は高いし、15時頃終了だと帰りの時間はまだまだ熱いので・・・。

そういうわけでまた中1日空けて大会6日目そして初の連投で7日目のチケットをキープ。
6日目は鳥取商そして文武別道の坂原監督率いる下関国際が昨春以来満を持してやってくる。といいつつ、この時点で準優勝できる予感はなかったし、富島相手にロースコアの接戦で落とす嫌な予感はヒシヒシ感じていたのだが・・・。

まずは山陰から先陣を切って鳥取商が登場。相手が仙台育英なんで勝てるイメージは全く湧かなかったが前半戦はまさかの投手戦で、、、それは次回の講釈で。

〇今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 失点 自責 
県岐阜商 山 口  2 1/3 12  55  5  0  3  1  5  4  
県岐阜商 小 林  1 1/3 10  42  3  0  4  1  3  0  
県岐阜商 古 賀  4 1/3 19  78  4  1  2  3  1  1
県岐阜商 池 田    1/3  2   8  0  0  1  0  1  1
県岐阜商  森     2/3  3   8  1  1  0  0  0  0 

 社   堀 田  9  32 111  6  0  0  5  1  1   


             (完)

            ☆次回予告☆         
8/11 6日目第1試合 鳥取商(鳥取)-仙台育英(宮城)