2024 韓国・済州島 DAY3 | 動的平衡

動的平衡

同情するならアメをくれ!

 

4月1日(月)

朝の5時半に起床。

6時半までにシャワーを浴びて荷物を整理して、7時になるのを待つ。

まだやり残した難題が一つ。

〔絵葉書に切手を貼ってニッポンに送ってもらう〕

昨晩のワンオペのフロントには素気なく断られた。

あとチャンスは1回。

7時は新スタッフへのシフトチェンジの時間。

フロントには交代した2人のスタッフ。

チャンス到来。

一人はチェックインのときに話した蒼井優。

男の人は英語が通じず、狙いは蒼井優一択に。

「これはとても大事な手紙でどうしてもニッポンに送らなきゃいけないんだ」

「ごめんなさい。当ホテルではそういったサービスは行っておりません」

想定内。

「じゃあ個人的にお願いできませんか」「とても重要なものなんです」

「今日じゃなくてももちろん構いません。お時間のある時で結構ですので」

ガトリング砲のように連射で拝み倒す。

「わかりました。責任もって投函させて頂きます」

「カムサハムニダ!」

【優しい蒼井優とよく事情を知らない男】

 

ホテルの周りには咲き誇る満開の桜。

 

07:16

チェジュドで最後のタクシー。

 

07:38 @チェジュ空港

【春霞に煙る漢拏山】

【光るクジラ】

【KE1512】

 

08:34

釜山へ向けてほぼ定刻通りのボーディング。

 

10:16

これが韓国最後の1枚。

釜山空港の外で一服。

そして間もなく

パンツ1枚で乗り切った旅が終わる。

 

余談。

世界各国の国民性を端的に表現したものがエスニックジョーク。

有名なひとつが「沈没船」。

【世界中の人々が乗った豪華客船が沈没しかかっています。

しかし、乗客の数に比べて脱出ボートの数は足りません。 

さてその時船長は、乗客を海に飛び込ませるために何と言ったでしょうか?】

 

アメリカ人 「飛び込めばヒーローになれますよ」

ロシア人 「海にウォッカの瓶が流れていますよ」

イタリア人 「海で美女が泳いでいますよ」

フランス人 「決して海には飛び込まないでください」

イギリス人 「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」

ドイツ人 「規則ですので海に飛び込んでください」

中国人 「美味しい食材(魚)が泳いでいますよ」

日本人 「皆さんはもう飛び込みましたよ」

韓国人 「日本人はもう飛び込みましたよ」

北朝鮮人 「今が亡命のチャンスです」

関西人 「阪神が優勝しましたよ」

 

ほぼパターン化され、どのジョークを読んでも大した違いはない。

皆と同じじゃなきゃ不安の“右に倣え”的ニッポン人と

何が何でもニッポンにだけは負けたくない韓国人。

対立の図式を皮肉ったものだが笑えない。

 

閑話休題。

弾丸旅行の最中、チェジュドの桜は満開。

そしてこの時期、たまにニュースになるのが

韓国の文化財庁の「桜は韓国が起源!」という主張。

一般的な常識では日本統治時代に多くのソメイヨシノが

漢江の汝矣島初め多くの場所に植えられたという事実。

DNAまで調べて、どこまで分析が進もうとも

それは起源とは別の話のような気もする。

 

旅の途中、日本語が堪能な学生に

「チェジュドの桜もきれいですね」と言うと

メモに漢字で『王桜』と書いて

「韓国ではこう呼ばれてますよ」と笑っていた。

 

海外で出遭う韓国人に対し

同じアジアの同胞としての親近感を覚えることはあっても

あからさまな反日感情を感じたことはほぼない。

ニッポンが嫌いな国の人は一定数いるんだろうが

それは国籍や肌の色や宗教にさほど関係なく

あくまでその人個人の資質によるものだと思う。