この前の日曜日。
岐阜市芥見の国道156号（通称イチコロ）からちょっと入ったイチゴ農家の店へ。
店は大繁盛。
朝摘みイチゴのみの販売で売り切れ御免。
１１時頃行ったけど、もう少し遅かったら危なかったのかも。
（次女が写真送ってくれました）
夜は久しぶりのウディ・アレン。
『アニー・ホール』『マンハッタン』『ミッドナイト・イン・パリ』や『カメレオンマン』のような出来は期待せずに観る。
一言で言えば“熟年離婚”ものの９０分の会話劇。
独り善がりで自尊心が高い上、面倒臭く偏屈で妄想癖のある駄目老人が
自分が駄目老人だと気づく映画。（一言じゃないなw）
主人公はかつて大学で映画を教え、今は売れない作家のモート。
ウディ・アレンが自虐的に投影されいることは言うまでもない。
ネタバレはなし。
途中『市民ケーン』『勝手にしやがれ』『突然炎のごとく』『第七の封印』
『8 1/2』『男と女』『仮面/ペルソナ』…とかのパロディがモノクロの夢で挿入。
ラストシーンでモートが
「何か言いたいことは？」と投げかける言葉。
そういう年代に近付きつつあるボクにとっては、可愛くて仕方がない。
本編とは関係なくびっくりしたことが一つ。
21:10～からのレイトショーだったとはいえ、なんと観客はボク一人。
ネットで座席を予約したときは前後に５席くらいは売れていた。
上映時間になっても誰も入場しない。
スクリーンを間違えたか？
と、思ってる間に上映開始。
結局最後まで誰も入って来なかった。
エンドロールが流れ外に出ると
係員の女の子が３人、整列して頭を下げてくれた。
（１対３で何か申し訳ない）
気になって訊いてみた。
えっと予約したときは５人くらい席が埋まってたんですけど。
はい。
最後まで誰も入って来ずに一人でした。
はい。
偶然みんな用事が出来て急にキャンセルとかあるんですかね？
ああ。いえいえ。それは事故席です。
事故席？
不測の事態に備えて予め予備で席を確保してあるんですよ。
なるほど。そういうことだったんだ。で、一人。
はい。
よくあるんですか、一人って？
いいえ、滅多にないですね。
ふーん。…人気ないのかな、ウディ・アレン…。
過去最少の記憶は『アイアンマン』のレイトショー。
そのときは２人だった。
上映が終わり通路を歩いていると、そのもう一人といっしょになった。
何か話しかけた方がいいのかもと思い
『ボクたち２人だけでしたね！』
『ああ。あなたが居なければ一人で観れました』
何か棘ののある言葉だったので、よく覚えている。