動的平衡

動的平衡

同情するならアメをくれ!

 

記憶は定かではない。

1968年メキシコ五輪のサッカーで銅メダルを獲得し、得点王にも輝いた釜本邦茂。

調べてみると日本代表の引退は1977年。

一方、“狂気の左サイドバッグ”“永遠のサッカー小僧”と言われた都並敏史の

日本代表デビューは1980年スペインW杯のアジア・オセアニア予選。

僅かだが2人に接点はないようにみえる。

思い違いだろうか?

しかし昔、何かで読んだ都並敏史の回想録の記憶は鮮明だ。

 

十代の都並が初めて選抜されたサッカー日本代表合宿の初日の風景。

合宿所は静まり返っている。

重要な戦略ミーティング中か?

心臓の形が分かるほど緊張し直立不動で合宿所の戸を叩いた都並。

「初めまして!今日からお世話になります都並と申します!」

ガランとした畳敷きの大広間には

筋骨隆々、引き締まった体躯の2人の男。

しかし裸。否、パンツ一丁。

向かい合い座布団の上で胡坐をかきながら煙草を吹かす。

射殺すような視線が交わる先には花札。

「四六九咲いたか梅の花ぁーっと!」

「なんのをー。二七が通る水戸街道っとキター」

このおいちょかぶ、いくら賭けているんだろう?

目も充血してるしなぁ。

後に都並が語った釜本(と杉山隆一だったかな)とのファーストコンタクト。

 

合宿所で喫煙に賭けごと。

今の時代なら一発アウト。

何にでも狭量で厳格好きな風潮はいつからだろうか?

酒飲もうが煙草吸おうが、やることやってさえいれば良かった時代が懐かしい。

 

“品行方正”なヒーローばっかり見たい訳じゃない。

型破りのアンチヒーローを見たい人だっていると思う。

オリンピックが開幕し、辞退した体操選手のことが頭に浮かんだ。

 

さて、台湾・七星山編、最終話。

15時までに空港へ。

11:47は、まだ下山中。

 

硫黄の臭い。

もくもくと噴いている光景も名残り惜しい。

 

12:32 @小油坑バス停

先に下りてきた美智ちゃんがパンを食べていた。

「撮っちゃダメー!」って叫んだが、撮った後だったw

 

ボクは赤の108でバスターミナルへ。

美智ちゃんは緑の108。

ここでお別れ。

「名刺あげるよ。ニッポン来たら連絡ちょうだい」

「じゃあ私も。あれ。あれれ。無いや…。ごめんなさい」

 

今から一人で登る老人。

右手に持った傘が渋い。

あんなおじいさんになりたい。

 

13:08

赤の108バスに乗車。

 

13:28 @陽明山公車總站

 

バスの時刻表を見る。

〔260〕も〔紅5〕目前未發車。

たぶんどちらでも《剣潭》か《民権西路》に停まるだろう。

早く来たバスに乗って、それからのことは臨機応変に考える。

 

〔260〕が先に来たので乗車。

《民権西路》で降りてホテルへ。

預けた荷物をピックアップ。

MRT民権西路からMRT台北へ。

 

14:25 @MRT台北

時間が刻々と迫る。

路線図ではMRT淡水信義線とMRT桃園機場捷運は

MRT台北駅で連絡してるように見えたのでホーム間の移動で済むと思った。

が、実際は改札を一度出てから乗り場までそこそこの距離を歩く。

さらに時間が切迫する。

 

15:00発に乗る。

 

15:45 @機場第二航廈

チャイナエアラインは第2ターミナルなので

たぶん《第二航廈》だと当たりをつけて降りる。

 

15:50 @桃園空港第2ターミナル

正解。

【17:10 発のチャイナエアラインCI150便】

 

無事帰国。

戻ってそのまま仕事。

両替した台湾ドルが余ったので

気が向いたらまた行くかもしれない。

再見、台湾!

 

仕事終了。

お疲れさま。

帰ります。

母親が緊急入院し体調が不安定なので

今日は帰ったら病院で主治医と面談。

母親が重篤な症状でなければ

明日は、山。

良い週末を。

また来週!