こんばんは(^-^)


いつながらに月曜は忙しいですね(>_<)


遅くなりましたが、土曜日のコラムの原文を


掲載します!


新しく読者になられた方、よろしくお願いいたします(^u^)


               木場弘子


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『トンネルの先に』


松井選手がレイズとのマイナー契約を結んだ記者会見。

外国人記者からの厳しい質問に胸が苦しくなった。

夫(与田剛)が入団テストを受けた時のことを思い出したからだ。

中日からロッテにトレードになった夫は翌年自由契約となり、

悩んだ末にテストを受けることを決めた。

しかし、長いプロ野球の歴史の中でドラフト1位や

新人王を獲った選手がテストを受けた例はほとんどない。

「プライドを捨ててまでなぜテストを受けるのか?」こう聞かれた。

プロ入りの年、オールスターのファン投票で1位となった夫に

インタビューしたことがある。

「もうここで死んでもいい」当時は、太く短くの野球人生でも良かったはずが、

テストの時には「1%でも可能性があるなら、

1日でも長く好きな野球を続けたい」に変わっていた。

当時はトライアウトというシステムもなかったが、

幸い見て頂く機会を得て日本ハムに入団することができた。

そして翌年、実に1620日ぶりに1軍のマウンドを踏んだ。

4年半もの歳月に「出口のないトンネルもあるのだなあ・・・。」

そんな言葉も浮かんだものだ。

夫はトンネルの先で見事復活とはならなかったが、

そのプロセスが大事だと後に思う。

さて、松井選手はメジャー復帰後、

「これぞ松井!」という豪快なホームランを連発した。

その姿に胸が熱くなった。

野球ができる喜びが体から溢れて出ていたからだ。

トンネルの先にまた、夢の舞台が広がっていた。

(木場 弘子=キャスター、千葉大学教育学部特命教授)