こんばんは(^-^)


韓国から戻りました!


遅くなってすみません。


19日のコラムをご紹介します!(^^)!


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『節電』

息子が小学生の頃、原油高がニュースとなり、

ある晩、目の前の納豆を見てこう言った。

「お母さん、最近納豆って十粒減ってるの知ってた?」

唐突に何を言い出すのかと思ったが、

その日担任の先生からこう言われたそうだ。


「石油の値段が上がると、納豆業者さんは困るんです。

なぜなら、納豆のパックは石油で出来ているから。

本当は納豆の値段を上げたいけど、買い控えが起きると困る。

そこで、考えたのが、それぞれのパックから十粒抜いて

新しいパックを作ると言う方法なんですって。」

私はその話を聞いて、痛く感心した。

原油高という事象を捉え、

それが自分たちの身近な生活にどんな影響を

与えるかを子どもに感じさせる。

大学でも未来の教師たちにお願いする。

児童には社会で起こっていることを題材に

今を伝える教育をして欲しい。

教科書では追いつかない最新のこと。

ニュースで流れていること。

もちろん、家庭でも同じだ。

毎日5分でいいから子どもとそんな時間を作って欲しい。

この夏も深刻な電力不足となりそうだ。

節電を子どもたちにお願いすると、

彼らは褒められようと家中のスイッチを切って回る。

しかし、なぜそれが必要かという動機づけがないと

長続きせず、そのうちに飽きてしまう。

ぜひ、この夏は電気にまつわるこの国の様々な課題について

噛み砕いて話し合い、みんなで節電に努めたいものだ。

(木場 弘子=キャスター、千葉大学教育学部特命教授)