こんにちは(*^_^*)


4月28日の東京&中日新聞


『紙つぶて』の原文をご紹介いたします!


本紙よりやや長いです(^-^)


木場弘子


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『鉄道料金』




今日からゴールデン・ウィーク。

震災後は家族の絆を意識して、

旅行に行きたいと考える人が増えたという。

予算が課題となるが、

新幹線などの鉄道料金をもっと割引できないだろうか。


中学生の子ども2人と両親の家族4人が

指定で京都に行くとする。

学割は使えても、往復割引は使えないので、

10万円を超してしまう。

往復割引が適応されるのは、片道601キロ以上。

東京から東海道・山陽新幹線に乗った場合、

西明石以降となる。この場合の割引は1割。


海外の旅行者からも、同様の声が聞かれるので、

諸外国の鉄道の割引例を調べてみた。


特徴的なところだけをご紹介すると、

イギリスでは、ラッシュアワーを避けた時間帯という条件で、

往復購入すると、正規料金から最大半額の割引。

7日前までの購入なら、片道60~80%オフ。


ドイツでは3日前までの購入で25~50%割引。

両親か祖父母のうち1人が同乗すれば、

14歳以下の子どもは電車代が何と無料に。

冒頭の家族は夫婦だけの料金で済む可能性もある。


フランスでも25歳以下と分かれば、自動的に割引されるという。


日本でも航空各社は様々な割引の設定を行っている。

鉄道もより踏みこんでチャレンジできないだろうか。

若い人が旅行をしたがらないようだが、

幼い頃から家族とともに旅の楽しさを体感できれば、

変わるかもしれない。


GWには名古屋から親しい家族が我が家に遊びに来る。

とても楽しみなのだが、そんな理由で少し申し訳なくもある・・・。


(木場 弘子=キャスター、千葉大学教育学部特命教授)