お早うございます(^-^)


今日から新年度ですね。


今年度もよろしくお願いいたします。



月曜恒例『ほぼ紙つぶて』


今回は31日の掲載より長めになっております!


今日は良いお天気ですね晴れ



木場弘子


*******************




『我が家の球児』



今週、東京ドームで大リーグの開幕戦があった。

私にとって思い出深いのは、八年前に家族で観戦した

ヤンキースの開幕戦だ。

息子は小4。野球を始めるきっかけとなった。



 それまでの彼は全く野球に興味なし。

というより、避けていた。物心ついた頃から聞かれることは二つ。

「僕いくつ?」そして、「僕もやっぱり、パパみたいに

プロ野球選手になるんでしょ」

この決めつけを極端に嫌った。



幼稚園の頃、よく力士が家に遊びに来た。

自分はアイスやプリンの数を制限されるのに、

彼らは何個食べても怒られない。

この憧れから、将来は力士と決めていたようだ。



実際、体格も良かった。生まれた時は4400gの巨大児。

当時も固太りで、親方に「中学出たら待ってるからな」と

声をかけられていた。



さて、そんな息子を引っ張って行ったのは、

不在がちな父親ともっとコミュニケーションを取れるように。

野球を共通の話題にして欲しかったのだ。


息子は目の前に広がる世界に圧倒された。

ヒットを打ったら、右に走るのか、左に走るのかもわからないので、

1つ1つ父親からルールを学ぶ。


最後まで1度も席を立たなかい集中ぶりだった。


すかさず翌日にはバットとボールを持って公園へ。

息子はバッティングに取りつかれ、夏には地元の少年野球に入った。



高校は県下の強豪校に進んだが、

そこで自分の実力を思い知らされる。

また、父親との比較にも苦労したようだ。

昨秋の骨折でリハビリ生活が続き、

胸を張ってユニホームを着る機会が未だない。



 高校3年、最後の夏が目の前に来ている。

レギュラーとして活躍するに越したことはないが、

最後までやり通すことが一番。


結果はどうあれ、頑張ったプロセスが何かを残すと信じ、

母は明日も三段重ねの特大弁当を作るのだ!



(木場 弘子=キャスター、千葉大学教育学部特命教授)