こんにちは(●^o^●)




毎週月曜に掲載している


『ほぼ紙つぶて』1日、遅れてすみませんあせる


3月3日に東京新聞&中日新聞夕刊に掲載された


コラムです!


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『LCCの活用』

国内発のLCC(格安航空会社)が運航を始めた。

賢く利用することで旅行がしやすくなるといい。

旅行は、時間的にも、経済的にもゆとりがあって初めて

計画できるわけだが、この二つが揃うのは難しい。

国は2020年までに有給休暇の取得率70%を

目指しているが、50%弱で推移したままだ。

気兼ねなく休暇を取るには職場環境の整備が大切だ。

上司の理解、経営者による取得の奨励など、

休みやすい空気を作らなければならない。

経済的な面では、今回のLCCは助けになるだろう。

発売時には相当安価で販売され、その後は売れ具合によって

その都度、価格が変わるという。私たちも賢く買うための勉強が必要になる。

自分の日程に合わせてチケットを購入する、というこれまでのスタイルから、

チケットが安く買えた日に合わせて休みを取る、という風に変わると、

旅行がしやすくなるだろう。

本腰を入れて観光立国を推進するのであれば、

国は企業や学校における柔軟な休暇取得システムの確立を

しっかり後押しして欲しい。

私も旅行は大好きだ。

生きている間にどれだけ多くの場所に行き、

どれだけたくさんのことを体感できたかが財産だと思っている。

そして、気付いたら、まだ訪ねた事のない県が1つになっていた。

最後のパズルをいつ埋めるのか。仕事で呼ばれるまで待ってみようか、

南紀白浜温泉巡りでも計画しようか。こういうことを考えているときから、

もう旅の楽しさは始まっている。


(木場 弘子=キャスター、千葉大学教育学部特命教授)