かつて、そのような演出があったというのは聞いたことがあったけど、さすがに観劇にはまったのはそこまで昔じゃない

で、今回やっと体験


『NINAGAWAマクベス』
シアター・コクーン
2015.9.7-8
市ちゃん&さとしさんがマクベス&バンクォーという組み合わせとなれば、そりゃ初日から張り切って駆け付けますよσ(^_^;
そういえば、以前、ハムレットでもさとしさんが市ちゃんの友人@レアティーズという役どころだったね

一回り以上離れてるのに、違和感なく見られる(笑)
さて舞台は、目の前一杯に仏壇の扉がドーン

さすがの迫力

客席の階段から腰の曲がった二人の老婆がゆっくり舞台に上がり、扉の前にしゃがんで深々と頭を下げる
何だろ?とぼ~っと見てると、おもむろに屏風開きの扉を開くと…そこには、黒い格子戸が舞台全体に

老婆たちは、左右の袖におざぶを敷いてお弁当広げてく
扉の外から、この舞台を観ている客…ということ?
初日は端寄りの席だったこともあって、実はこのばーさまの動きが目障りで仕方なかったんだけど

詳しい友人によると、初演から存在してたらしいので、必要なんだ…ろうね

さて、格子戸の向こうでは三人の魔女たちが宴?
桜が舞う中で、呪文を仕掛ける
そこに、馬に乗ったマクベスとバンクォーが登場

髷姿のさとしさん、渋くて格好いい

魔女達がマクベスに予言を伝え始めると、頭の中では「

国や領地の名前が違うから、すぐ戻れるけど

その後も、至るところで何かしらの台詞をきっかけにあれこれ曲が頭をよぎるので、ちょっと困ったもんだネ

初日は、マクベス@市ちゃんが力んでたのか、いまいち台詞まわしがスムーズじゃない感じで、時々聞き取りにくいところもあったんだけど、さとしさんの太いしっかりした声は、なかなかステキに響いてた

乗馬姿は、さすがに市ちゃんはシャンとした感じがあるね

さとしさん、ちゃんとアブミ(?)に足が通ってなかったような…

武将達の衣装も細かい刺繍が入ってたりしてステキなんだけど、マクベス夫妻の衣装は、どれも桜の花模様がついていて、それぞれが美しい

バンクォーさんのは、なぜか袖がぼわ~んと膨らんでて、市ちゃんと並ぶと更にデカさが目立つ(笑)
膨らみ具合が、ちょっとラテン系のようにも見えたり

ま、中身もかなりラテンか

襲われて倒れる姿まで、迫力あったな

ん?
そういえば、「王を生む男」と言われたバンクォーさんだけど、息子くんは逃げた後どうなったのだっけ?
ネクストの若者で顔を覚えてないせいか、その後の動きはわからなかったけど…
マルカムの軍にいたとか?

マクベス夫人の田中さんは、立ち居振舞いが凛としてステキ

悪女として知られる夫人だけど、予言に従ってそれを叶えるべく夫を焚き付けて励ます芯の強い女

全体の殺陣の迫力はさすが

ん~、新感線みたいな効果音つきで、じっくり観たいぞ

市ちゃんの殺陣は、時に剣舞のように様式美重視?なスピードになるのだけど、ここぞ!というところでは?さすがにバシッと決まる
二幕からは、表情自体も迫力だったけど、目が真っ赤に血走って見えたのは、カラコンも使ってるのかな?
どんどん狂気に満ちていくけど、どこか悲哀ーというか、あわれさを感じるマクベスでした
登場人物の名前は、みんなそのままなので、背景が安土桃山である必要性はよくわからなかったんだけど

初日には、ニーナの姿も

車イスで酸素使ってて、ちょっと小さくなっちゃったね

月曜日だったせいもあるのか、舞台や映像で見覚えのあるお顔がたくさん

客席も豪華でした

