スラトア要塞へ向かう飛行艇での会話

 

ジャンが、この飛行艇を飛ばすために大勢の仲間を殺した。

それを無意味な殺戮にするわけにはいかない。

「地鳴らし」を止めるために、なんだってやります。と発言します。

 

コニーは、自分も「裏切り者」と言われながら、仲間を殺した。

世界を救うためだと言い聞かせて。

 

そして、ライナーに対して

お前も、ベルトルトもアニも辛かったよな、と。

 

ジャンもライナーに対して

俺たちは同じだ。お前を責める資格なんてなかった。

人を救うために、人殺しになった、と。

 

どう思いますか?

私には、ライナーたちマーレの戦士たちと、ジャンやコニーは同じだと思えないのです。

最初のシガンシナ攻撃の時は、ライナーたちは壁内人類は悪魔で敵だと教え込まれているので、仕方がなかったんだと思います。

でも、訓練兵団で3年過ごして、104期生たちを「本当に仲間だと思ってたよ!」(byベルトルト)なら、トロスト区攻撃の前に立ち止まる選択肢もあったはず。

 

アニが提案したように、マーレに引き上げることも

仲間にエルディア人が、世界からどのように見られているのかを打ち明けることも考えられた。

自分たちが、壁を破壊した巨人だと告白するのはリスクが大きいけど、訓練兵が攻撃を仕掛けたところで、殺されるような存在ではないのだから、いざとなれば逃げればいい。

 

比較して、ジャンとコニーが、仲間に手をかけたのは「地鳴らし」発動後。

人類滅亡を防ぐには、待ったなしに決断しなくてはいけない状況。

リヴァイ兵長に「さっさと決めろ!時間がねぇ!」とつるし上げられたようなものです。

 

私ならライナーに対して「俺たちは同じだ」とは言ってあげられないなぁ

こんな考えの人間がいるから、世界から争いがなくならないのかもしれませんが。

 

ライナーと同じなのは、エレンだけだと思う。

壁の中も海の外も同じだと分かった上で、レベリオを攻撃し「地鳴らし」を発動したエレンは、ライナーと同じだと思います。

それもあって、最終話後のライナーがいくら長生きしたとしても、幸せにはなれない気がするんですよね。