ウォーキングデッドをAmazon プライムビデオで観てはまりました^^
ネタばれガッツリで感想を書きます。

ウォーキングデッドはゾンビ(ウォーカー)発生により、現代文明が崩壊した後の世界を描いたドラマです。
シーズン1から10までを一気に観ました。
この物語はとても興味深いです。
人間が極限状態に置かれたときどのような振る舞いをするのか?という面白い課題に主眼が置かれるため、ホラーが苦手なひとも楽しめると思います。
自分なら、この状況でどういう判断をするのかを考えさせられるから人気なのではないでしょうか?
私のようにまとめて視聴した場合は、設定の穴や矛盾がたくさんあっても、続きが気になって引き込まれました!

物資が限られた世界で、仲間を守りながらサバイバルしていくので、ゾンビ以外にも敵として他の生存者グループが登場します。
その中でも残虐な強敵として登場するニーガン!
主人公のリックのチームは、ニーガンが率いるチームと激しく対立し殺しあいますが、最終的にリックチームが勝利し、敵のボスであるニーガンを殺すのかと思いきや終身刑にします。
*法律もない世界なので、一生牢獄に閉じ込める。

この結論に私は納得できないのです…

上記のようにサラっとあらすじを書くと、お互いに殺しあったのだから、助命するのもありのような気もしますが、ニーガンがリックの仲間を殺した方法は、バットでの撲殺。
見せしめのために、他の仲間が見ている前で、頭部の原型が無くなるまで叩き潰します。
即死じゃない。


また、リックがニーガンを殺さなかった理由は、息子の遺言に従うためです。
息子はニーガンとは無関係に、自身の不注意による事故死を遂げています。
ニーガンを生かすという判断をしたのが、ニーガンに撲殺されたグレンの妻であるマギーだったら、それは認めるしかないのですが、マギーが「ニーガンを殺して!」と叫んでいるのを無視して、リックが勝手に生かすと判断するのが許せません。

私は恋人を事故で亡くしています。
工事車両に轢かれて頭も潰れ、遺体の状態がひどかったため、亡くなった後の姿は見ていません。
私に犯人を許すことができたのかというと、不注意による事故だったため喪失感だけがありました。
加害者に対する憎しみは沸きませんでした。
これが、見せしめのために苦痛を与えた挙句に殺されたのだったなら、許すことはできないでしょう。

ニーガンを演じている役者さんが、非常に魅力的なため、後々、子供や女性には暴力をふるわないエピソードや、本当は人を殺したくなかったエピソードが出てきます。
命がけで子供を救ったりする。
後で「実は根っから残虐な人間ではないんです」とキャラ変するのなら、苦痛を与えた上での撲殺キャラはやめてほしかった!
エイブとグレンが銃弾で即死だったのなら、キャラ変も受け入れられたんですが・・・
私は苦痛を与えた上で、なぶり殺しにするような人間が、実は弱者には優しい人間だったとか、後には他人のために自己犠牲を払える人間に変わるなどというのは荒唐無稽なファンタジーに感じられるのです。