『マン・オン・ワイヤー』
嘘のような本当の話とは、まさにこのこと!
スリリングで緊迫した展開は映画そのものの迫力。
けどこれはドキュメンタリーであり、真実である。すごい!!
そしてその体験をまるで少年のように無邪気に語る、
このドキュメンタリーの主役フィリップ。
無謀としか言いようのない行動だけれども、
そうも無邪気な表情で語られると、そんな彼の体験を羨ましく感じてしまう。
高さ400mの高さで、彼は顔色一つ変えずに綱を渡る。
この映像のインパクトは相当なもの。
久しぶりに、ポカーンと口を開けながら画面に見入ってしまった。
『マン・オン・ワイヤー』の満足度:★★★★☆
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『THIS IS ENGLAND』
個性がすべてな、80年代のイギリスの若者達の日常。
見る側は主人公の少年ショーンの視点で、この時代を疑似体験していく。
不思議とカルチャーショックを受けるでもない自然なこの感覚は、
この状況が今の日本に近いからかもしれない。
スキンヘッドで反社会的な彼らだけども、根っからの人種差別者ではない。
それがちょっと日本人の感覚に近いのかも。
『THIS IS ENGLAND』の満足度:★★★☆☆
個性的で渋いファッションもかっこよし。
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『ジャージーデビル・プロジェクト』
原題は、The Last Broadcast。
迷宮入り事件のドキュメンタリーと見せかけて・・・の衝撃のラストが見事。
不条理としか言いようのない残忍さ。まさに悪魔の仕業。
全体的に安っぽくてアングラ臭漂うチープな映像も、逆にリアリティがある。
ブレアウィッチ・プロジェクトのネタ元と言われている本作。
そっちはまだ未見なため、近々そちらも観てみたいところ。
この作品、こんなアホな邦題がつかなければ、
カルト化することもなく日本でも受け入れられたと思われる・・・。
『ジャージーデビル・プロジェクト』の満足度:★★☆☆☆