日曜の朝

愛犬とのんびりお散歩


桜が咲いて

いろんな花が咲いて

雨上がりの空気


夫とのんびり

散歩するのが好きだった


もう二度と

夫と歩けないのだ

この桜も

花も

見ることはなく

空気も

一緒に感じることはなく


夫を想い

桜を見てたら

自然と涙があふれる


そんな私を

心配そうに見上げてる愛犬


この子は

パパがどんどん元気がなくなるのを

側で見ていた

私がずっと泣いているのも


私が笑って見つめると

笑い返してくれる


泣いていれば

心配して寄り添ってくれる


この子を守ると

夫と約束したから

私は頑張らないといけない


何より

この子には

私しかいない


夜中に

目覚めると

夫が寝ていた場所に

この子が寝てる

そして

私が起きたことに気づいて

そっと顔を寄せてくれる


夫が慰めてくれてるよう

何回夫のもとに行こうとしたか

この子が居なかったら

私はとっくにあの人のもとに行った


でも

夫との約束


この子だけは守れと


「この子が俺の所に来たら、迎えに来る

それまで頑張れ」


最後の約束


私が一人で生きていける強さがないことを

夫は知っている


だから


夫はこの子を私に託した


だから


私は約束を守る


夫は嘘はつかない


だから

待つしかないかな