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エイリアン監督は出世する?

エイリアン4


囚人惑星フューリーで胎内のエイリアンと共に最期を遂げたリプリー(シガニー・ウィーバー)。しかし、その200年後、人類は残された血液からリプリーのクローンを生成。胎内のエイリアンごと再生することに成功した。エイリアンを制御して兵器利用することを目論む研究チームは研究船内でエイリアンを取り出し、エイリアンと同じ遺伝子を持つクローンリプリーを研究材料とする。そこへあるものを運んできた貨物船が着船する。



リプリーシリーズ第4弾にしてラストを飾る本作。1〜3はスクリーン鑑賞してるのに実は4だけ未見。はい、今回まったくの初見です。クローンでキタか〜(笑)胎内のエイリアンまで再生…って理論上可能なんでしょうかね。


またしても監督出世説。キャメロンは「ターミネーター」直後に「2」でジャンプアップ。フィンチャーは「3」でデビュー直後に「セブン」。そして本作のジャン=ピエール・ジュネ。この後「アメリ」ですよ。みなさん大物になられてますよね。


本作、エイリアンも進化。いや進化じゃないか。寄生した宿主によって個体差があることが「3」で判明。本作冒頭でリプリーから取り出したエイリアンは子宮を持っています。産卵するのに宿主が不要。兵器だと考えれば大量生産できるんですよ。


母性に対して…子性? 子が母親を認識する本能もあるみたいです。エイリアンを産むために再生されたリプリーが「自分は何者か」と思うように、エイリアンも母親に嫌われる自分は何者かと思ったか思わなかったか。少しかわいそうでしたね。



ウィーバーは4回目のリプリー。エイリアンとのハイブリッドゆえに過去最強。キャラも変えてますね。今までほぼ単独主演ですが、本作はウィノナ・ライダーとタッグ。「シザーハンズ」等すでに人気のライダー。シリーズ史上最も強力な共演者。


マッチョで早期退場系キャラのロン・パールマンですが本作は…あー結構いい役です(危な)。ドミニク・ビノンはジュネ作品超常連なんですってね。主役が強くなったら周りが霞む気がしますが、シリーズ中でも脇の面々が立ってた気がしました。


ライダーの役どころは途中から何となく予想はつきました。シリーズで重要なアレが出てなかったですからね(危ないって!)。そしてラスト、地球の風景が見られます。「2」の冒頭がどこか微妙ですが、とりあえずシリーズ初の地球の自然風景です。


毎度、同じ目的のためにエイリアンを利用しようとして結局制御できず。「またか」と思いつつヒトの学習能力のなさに「笑えないな」と。そもそもヒトや生物の生き死にをコントロールしようなんて、傲慢以外の何者でもないですよ。


DATA

監督:ジャン=ピエール・ジュネ/脚本:ジョス・ウィードン/製作:ゴードン・キャロル/デヴィッド・ガイラー/ウォルター・ヒル/ビル・バダラート
出演:シガニー・ウィーバー/ウィノナ・ライダー/ロン・パールマン/ドミニク・ビノン/ゲイリー・ドゥーダン/ブラッド・ドゥーリフ/J.E.フリーマン/レイモンド・クルス/ダン・ヘダヤ/マイケル・ウィンコット


hiroでした。

*画像は映画.comさんのサイト等より引用。



エイリアン3←前作


エイリアン2←2作目


アメリ←の監督です