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最もド派手なクリスマス映画

ダイ・ハード2


ナカトミビル事件から一年後の雪のクリスマス。マクレーン(ブルース・ウィリス)はワシントンにやってくる妻ホリー(ボニー・べデリア)を迎えにダレス国際空港に向かっていた。駐車禁止の切符を切られ、相変わらず運の悪いマクレーンは、空港で怪しい二人を目にして跡をつける。その頃、空港には逮捕された南米の麻薬王エスペランザ将軍(フランコ・ネロ)が護送されようとしていた。



クリスマスといえばジョン・マクレーン(笑)。舞台は西海岸ロサンゼルスから東海岸ワシントンへ。なので本作は雪景色。航空機の乗客を人質に取った雪の空港が戦場だ。今回は警備員はじめ空港勤務の人々がマクレーンをサポートしたり邪魔したり。


今回も人質になる妻ホリー。しかも不適切キャスターソーンバーグ(ウィリアム・アザートン)まで同乗。運の悪さは夫に負けてない。前作の相棒パウエル(レジナルド・ヴェルジョンソン)も遠い西海岸からマクレーンを少しだけ援護。


クリスマスネタは継続。サポートメンバーも黒人中心の前作に続き、移民系の働き者の人々で構成。終盤には頼もしいプロフェッショナルも登場するが…過去作とはいえネタバレは厳禁。前作ネタを活かした脚本は絶妙、とだけ。


航空機1機犠牲になったのは当時驚いた。最後の導火線は化学的に眉唾らしい(専門職の方に聞いた)が細かいことはスルー。結果的に人質機の着陸に役立てた回収技はお見事。そして前作を意識したラストも80-90年代としては凝ってて粋。



ウィリス、オッサンなんだけど、空港カウンターの指輪チリンは妙にかっこいい。べデリア、アザートンが前作から続投。前作の人気キャラ、ヴェルジョンソンはゲスト枠かな。麻薬王のラスボスにはリアルに大物ネロ登場。似合う。


テロリスト役ウィリアム・サドラーは「アイアンマン3」で大統領に。頼もしい男ジョン・エイモス「星の王子ニューヨークへ行く」のパパ。お、テロリストに見覚えのある顔。「ターミネーター2」のロバート・パトリック! しかも序盤で退場!


思わぬ大ヒットになった(失敬)前作。本作、多くの部分でその流れを受けている。実は前作同様ジョン・マクティアナン監督の予定だったのが、予定が合わずにアクション一筋、当時の若手レニー・ハーリン登場。納得。そしてかなりド派手。


結果的に奏功。「ダイ・ハード」を人気シリーズから大人気シリーズに押し上げた効果。ブルース・ウィリスブランドもこれで格上げ。シリーズのパート2は駄作が多い? 誰ですか、そんなん吹聴してるのは。1もいいけど、2もいいし。



 DATA

監督:レニー・ハーリン/脚本:ダグ・リチャードソン/スティーヴン・E・デ・スーザ/原作:ウォルター・ウェイジャー

出演:ブルース・ウィリス/ボニー・べデリア/デニス・フランツ/ウィリアム・サドラー/ロバート・パトリック/ジョン・レグザイモ/ジョン・エイモス/アート・エヴァンス/トム・バウアー/ロバート・コスタンゾ/ウィリアム・アザートン/レジナルド・ヴェルジョンソン/フレッド・トンプソン/フランコ・ネロ



hiroでした。



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