#14 TOHO_HIBIYA
ヒーローは孤独な運命なのか
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スパイダーマン
:アクロス ザ・スパイダーバース
自身のバースに戻ったグエン(ヘイリー・スタインフェルド)は警察署長の父(シェー・ウィガム)に隠れてスパイダーウーマンとしての活動を続けていた。別の次元から現れたヴァルチャーとの戦いの最中、スパイダースーツを着たミゲル(オスカー・アイザック)とジェシカ(イッサ・レイ)と出会い共に戦う。同じ頃、マイルス(シャメイク・ムーア)のバースにも新たな敵が現れるが、マイルスは両親との関係がギクシャクしていた。
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前作が大好物。マルチバースのいろんなスパイダーマンが登場し、時代ごと設定ごとのさまざまな映像表現の展示会。加えて、少年マイルスのファミリーと成長もしっかり描けているのだから傑作。その続編である本作、ワクワクで鑑賞。
前作超えてきたー。スパイダーマンが大増量。映像表現の種類も同じ数だけ増量。それだけでも楽しいのに、グエンとマイルスのストーリーと並行して全マルチバースを巻き込む壮大な展開。それを不自然なくやってのける…またしても傑作。
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ファンサービスも満載。トビーやアンドリュー、トムホの実写シリーズも本作とは別の並行宇宙の出来事だと示唆するエピソードや映像も投入。ヴェノムのマーケットのおばちゃんも登場。油断してたら見逃のしそうなネタ多数。
ちなみにラストは「つづく」のパターン。各スパイダーマンのこと、ソサエティのこと、スポットのこと、マイルスの家族のこと…この話の広げ方、一作じゃ終わらんわ。つづくとはいえ「残念」でないのは、ワクワクするラストだから。
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ムーア、スタインフェルドは続投。スタインフェルドはWセンターに躍進。両親役ルナ・ローレン・ペレス、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ピーターB役ジェイク・ジョンソンも再登場。小野賢章、悠木碧、宮野真守らの吹替版も見てみたい。
ソサエティのリーダーミゲル役は「ムーンナイト」のアイザック。スパイダーパンクには「ゲットアウト」のダニエル・カルーヤが登場。スポット役ジェイソン・シュワルツマンはタリア・シャイアの息子、つまりコッポラの甥。
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「つづく」の場合、つづきを見てからの評価にしている…普段は。こういう終わらせ方だと、なるほど単品として評価できる。しかも、映像も物語も高水準。ちゃんと次作へのフリも効果的。文句があるとしたら、次作が来年公開という点か。
スパイダーマンは運命だという。大きな犠牲を伴うという。孤独だという。これはしょうがない、という…と、待て。ホントにしょうがないのか? 疑問を抱くマイルス。疑問を抱くなというミゲル。孤独な戦いを決断するマイルス。次作が待ち遠しい。
DATA
監督:ホアキン・ドス・サントス/ケンプ・パワーズ/ジャスティン・K・トンプソン/脚本:デヴィッド・カラハム/フィル・ロード/クリス・ミラー/音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:シャメイク・ムーア/ヘイリー・スタインフェルド/ジェイク・ジョンソン/ブライアン・タイリー・ヘンリー/ルナ・ローレンス・ペレス/シェー・ウィガム/ジャック・クエイド/ダニエル・カルーヤ/カラン・ソーニ/アンディ・サムバーグ/アマンドラ・ステンバーグ/イッサ・レイ/マハーシャラ・アリ/ジェイソン・シュワルツマン/オスカー・アイザック
hiroでした。