#9 109_KOHOKU


ティーン映画+ヒーロー映画

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シャザム! 神々の怒り


アテネの博物館がヘスペラ(ヘレン・ミレン)、カリプソ(ルーシー・リュー)に襲撃され、近年発見された古い杖が持ち去られた。二人は魔術師シャザム(ジャイモン・フンスー)に力を奪われた神アトラスの娘たちだった。その頃、シャザムに力を授かった少年ビリー(アッシャー・エンジェル)と彼のファミリーは大人の姿のヒーロー(ザッカリー・リーヴァイ)として街の安全を守っていたが、過剰な破壊に「フィラデルフィアの恥」と呼ばれていた。そんな中、ビリーの仲間フレディ(ジャック・ディラン・グレイザー)は転校生のアン(レイチェル・ゼグラー)に一目惚れした。


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DC作品「シャザム!」第二弾。「外見はオトナ、中身はコドモ」のヒーロー。なので行動原理が単純で幼い(ことさら強調しすぎかな)。だがその幼さはシンプルさ。我々オトナが「ま、いいか」とスルーしそうなことにもまっすぐに立ち向かう。


戦い方もどこか軽い。MCUでいえば「スパイダーマン」のそれのよう。ヘビー級バトルが特徴のDCにあって異例。ヒーローじゃない「素」の時間帯もティーンドラマのよう。みんないい子で屈折してなくて、終始明るいヒーロー映画。


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彼らは養子で多人種で年齢も少しずつ違う。養父母のローザ(マルタ・ミランズ)とビクター(クーパー・アンドリュース)の家を拠点としている。結構しんどい境遇だと思う。もっとわがままでもいいのに、みんないい子すぎるのよね。


今回の敵は神。ファミリーの力もあっさりと解除。それほど強い。絶体絶命のビリーは打って変わって重大な決断をする。突然すぎて(笑)。青春パートとヒーローパートの別物感が強いので、脚本で上手く捌ければもっと面白くなったのかな。


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リーヴァイが「マイティ・ソー」のファンドラルだったのは最近知った。フンスーと共にMCUと掛け持ち。そのフンスー「アクアマン」にも別の役で出てた(笑)。ミレン姐さんも「ワイスピ」掛け持ち。アジア女優ブームの中、リューもお久しぶり。


やけに可愛い子がおるやん、と思ったらゼグラー。スピルバーグ版「ウエストサイド・ストーリー」のマリアの子。期待のニューカマーだよね。フレディ役のグレイザーは「IT」の子なのね。そして「神ならいるわ」で登場するあの方に悶絶。


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前作よりも説明がない分テンポが良い。ティーン映画とヒーロー映画の混ぜ方も自然なストーリーなのだが…ここまでティーン寄りなら徹底的に寄せちゃえばよかったのに。…などとティーン映画が苦手なジジイがブツブツ。


ジャスティスリーグ」の絡みもちらほら。「ブラックアダム」も先代シャザムと絡んでる。調べてみると…キャプテンマーベル?…それでヒーロー名のネタがあったのか。訳わからなくなりそう。変に調べずに映画だけ観てればいいみたい。



 DATA

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ/脚本:ヘンリー・ゲイデン/クリス・モーガン

出演:ザッカリー・リーヴァイ/アッシャー・エンジェル/ジャック・ディラン・グレイザー/レイチェル・ゼグラー/グレイス・キャロライン・カリー/フェイス・ハーマン/イアン・チェン/ジョバン・アルマンド/マルタ・ミランズ/クーパー・アンドリュース/アダム・ブロディ/ミーガン・グッド/ロス・バトラー/DJコトローナ/ジャイモン・フンスー/ルーシー・リュー/ヘレン・ミレン



hiroでした。



シャザム!←前作


ブラックアダム←もシャザムってこと?


ウエストサイド・ストーリー←レイチェルの出世作