#32 12/20 TOHOシネマズ日比谷


シャザムの宿敵スクリーンに登場

(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM

& (C)DC Comics

ブラックアダム


軍事政権が支配するカーンダック。反政府運動家の考古学者アドリアナ(サラ・シャヒ)が悪魔の力を宿すと伝えられる王冠を発掘するが、裏切りにより争奪戦が始まる。窮地に追い込まれたアドリアナは5000年前にカーンダックを壊滅させ封印された破壊神アダム(ドウェイン・ジョンソン)を復活させてしまう。


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DCのヴィラン作品。コミックでは「シャザム」の強敵として登場するブラックアダム。それと知らずに見たアダム誕生のエピソードは「ん?」と思ったが、きっかけはシャザムと同じということなのね。本作でのシャザムとの対決はなし。


本作でシャザムに代わって登場するのがジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)。ホークマン(オルディス・ホッジ)率いる4人のヒーローチームだ。アダムを「悪者」として成敗にくるのだが、いざ到着してみると、どうも勝手が違う。


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軍事政権に弾圧される国民にとって、政権に味方するヒーローよりも政権をボコるヴィランのほうがヒーロー。「正義の価値観の押し付け」を拒絶するあたりは今風。そういう時代だからこそアンチヒーローが求められているのかもしれないね。


コミックを知らない僕にはアダムが最初からヒーローに見えた。ドクター・フェイト(ピアーズ・ブロスナン)の言動から、共闘するであろうことも想像できる。予定調和に感じられるかもしれないけど、つまりはヒーロー映画の王道だ。


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満を持してDC初登場のジョンソン。あえてのヴィラン役だが人の良さは滲み出る。「ワイスピ」「ジュマンジ」に続くはまり役だね。監督を勤めるジャウム・コレット=セラとは「ジャングルクルーズ」に続いてのタッグ。


シャヒら中東系の俳優はあまり知らないので新鮮。ヴィオラ・デイヴィスはDCシリーズの中心人物。MCUでいえばフューリーみたいな。カギを握るフェイト役(MCUでいえばストレンジ)に元007ブロスナン。戦う時は顔を隠しちゃうんだけど。


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ストレートな王道ヒーロー。小出しにする過去エピソードの挟み方も上手くて、ヒーローたちの能力やキャラクターもスッと入ってくる。脚本がよく練られている印象。近頃のヒーローもののクオリティが気になっていたので、かなり良いほうかと。


似てるヒーローがいるのはコミックありきだからしょうがない。決め台詞を言わせようとするあたり、あの名作SFアクションを連想するのはご愛嬌ということで。ラストのあれで、今後の展開を匂わせているが、無事につながってほしいものだ。



 DATA

監督:ジャウム・コレット=セラ/脚本:アダム・スティキエル/ロリー・ヘインズ/ソーラブ・ノシルヴァーニ

出演:ドウェイン・ジョンソン/サラ・シャヒ/ボディ・サボンギ/マーワン・ケンザリ/モハメド・アメル/オルディス・ホッジ/ノア・センティネオ/クインテッサ・スウィンデル/ジャイモン・フンスー/ピアース・ブロスナン/ヴィオラ・デイヴィス



hiroでした。



シャザム!←の宿敵が主人公


ジュマンジ←新章では主要キャラ


ワイスピ←でもスピンオフができほどの人気キャラ