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前作超えの大冒険

(C)2017 STUDIOCANAL S.A.S All Rights Reserved

パディントン2


ロンドンのブラウン家で暮らすクマのパディントン(ベン・ウィショー)。街の骨董品店で見つけた高価なポップアップ絵本を故郷にいるルーシーおばさん(イメルダ・スタウントン)への誕生日プレゼントにしたいと思い、仕事に精を出す。ある夜、骨董品店に泥棒が侵入し絵本が盗まれ、その場に居合わせたパディントンは犯人として逮捕されてしまう。


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スタッフ、主要キャストも前作そのままの実写作品第二弾。「パディントン」って名前は知ってたけど「クマのぬいぐるみ」じゃなく「クマそのもの」だったことに驚いた前作。今回はその辺落ち着いて観れた(笑)。初見。


導入色が強かった前作に比べ、本作はしゃべるクマがロンドンの街で人間と暮らしているのが大前提。宝の地図、怪しい俳優、強面の囚人たち、そして最強の仲間ブラウンファミリー。必要なピースは揃った。児童文学らしい大冒険が始まる。


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遊園地、骨董品店、刑務所、食堂、ロンドンの空、そしてクライマックスは走る汽車でのお宝争奪戦。楽しくないわけがない。ハラハラドギドキは前作以上。心優しき囚人たちとの友情とブラウンファミリーの家族愛には優しい気持ちになれる。


大冒険には宿敵が付きもの。本作では売れない俳優があの怪盗ばりの七変化。別人に「なりきる」ことが生業の俳優は大都会ロンドンのあちらこちらに、あんな姿こんな姿で神出鬼没。この存在が物語をピリッとしめる。


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その俳優に扮するのはヒュー・グラント。ロマンチックコメディでならしたミスターイングランド。年齢を重ねてからの存在感がすこぶる良い。強面だけど心優しき囚人役ブレンダン・グリーソンは「ハリー・ポッター」シリーズのムーディー先生。


パディントンの声は前作同様ウィショー。サリー・ホーキンスヒュー・ボネヴィルジュリー・ウォルターズらブラウン家の人々も続投。ウォルターズとグリーソンはハリポタの騎士団つながり。ノア・テイラーが実は売れっ子だと気付いた。


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「まあ、こんなもんでしょ」は2作目あるある。本作、謎解きもアクションも前作以上にきちんとしててワクワク。前作のニコール・キッドマンに代わって起用したグラントで見事アップグレードした感。最後はホロリで家族で泣ける。


人間社会に現れたクマを歓迎する人と拒否反応を示す人。あ。これって移民差別とかかな? ワクワクしてホロホロしたその後、なんとなくそう思った。キッズエンタメの裏テーマは「NO差別」。見た目で判断してはダメよね。



 DATA

監督・脚本:ポール・キング/脚本:サイモン・ファーナビー

出演:ベン・ウィショー/ヒュー・ボネヴィル/サリー・ホーキンス/マデリン・ハリス/サミュエル・ジョスリン/ジュリー・ウォルターズ/イメルダ・スタウントン/ピーター・カパルディ/ノア・テイラー/ジム・ブロードベンド/ブレンダン・グリーソン/ヒュー・グラント



hiroでした。



パディントン←前作!


ラブアクチュアリー←グラントは英国首相


プーと大人になった僕←こっちはクマのぬいぐるみ