TBSドラマ


技術は「どう使う」か


かつてジョン・ドゥの匿名で世界を熱狂させたゲームクリエイター那由他(山﨑賢人)と隼人(松下洸平)。IT大手SAGAS社長興津(オダギリジョー)にゲームを盗まれ、親友(柳俊太郎)を失ったことでジョン・ドゥは解散。那由他はゲームから手を引き、隼人は敵であるSAGASの一員としてゲーム開発を続けていた。そんな折、老舗玩具メーカーのアトム玩具が資金繰りに経営危機に陥る。工場の失火により拠点も失ったアトム玩具は社長の繁雄(風間杜夫)が引退。一人娘の海(岸井ゆきの)が継いで心機一転図る。


デジタルゲーム業界を題材にしたドラマを完走。ゲームは人並み程度にしかやっていないのだが、技術の価値と利用方法、ネット世界の可能性について引き込まれた。産業として成立させるために必要不可欠な「企業」概念を背景にした熱いドラマだった。


技術の利用や転用など可能性の大きさを説いていた割に、ゲームにこだわったセリフが多いのが気にはなった。が、どの分野の商品開発においてもユーザーの感想や意見が第一であることは改めて伝わってくる。


最強の敵役と思われた興津がラストに向かって「実はいいやつ」となっていくのは物足りなかったかな。「技術を守る」と豪語していながら、どうフォローしても「独占」でしかないものね。一人の男の人生まで奪ったのだからもっと反省なさい。


主役山﨑は「ヲタクに恋は難しい」とだいぶかぶった(笑)。松下は一時期疑ってしまった…隼人すまん。岸井は注目俳優の一人。ドラマ方面にも引っ張り凧になるのか。代役でキャスティングされたオダギリはIT社長らしくて正解だったかと。


技術は「どう使うか」である。「AはAをするためのもの」と決めつけてないか。実は「Bもできる、Cもできるポテンシャル」を秘めているのかもしれない。みなさんの生活やお仕事等々、身近なところにもお宝はあるのかもしれないよね。



演出:山室大輔/多胡由章/脚本:神森万里江/畠山隼一

出演:山﨑賢人/松下洸平/岸井ゆきの/でんでん/塚地武雅/岡部大/玄里/皆川猿時/林泰文/六角慎司/西田尚美/麻生祐未/柳俊太郎/山崎努/風間杜夫/オダギリジョー



hiroでした。



ヲタクに恋は難しい←山﨑賢人ゲーヲタ役(笑)


今際の国のアリス←シーズン2配信間近!


99.9←岸井ゆきのはドラマも映画も出演(笑)