6本目(2月16日鑑賞)

あなたは何オタ?
ヲタクに恋は難しい

成海(高畑充希)は転職先で幼なじみの宏嵩(山﨑賢人)と再会する。コミケに自作漫画で出店している成海はゲーオタ仲間だった宏嵩に自分が腐女子だとバラされてしまうのではと気が気でない。宏嵩に釘を刺した折、オタク仲間の宏嵩といると気楽だと話すと「付き合うの、俺でいいじゃん」と告げられる。


福田ミュージカル。コメディで異彩を放つ福田さん、実はWOWOWでミュージカルバラエティの番組を持ち、舞台演出もするほどのミュージカル好き。本作は劇場映画として初の本格的(っぽい)ミュージカルコメディ。

ベースのストーリーはラブコメ。「オタクの恋」がテーマながら「一周回って」的に単純な話ではある。それも許されるのがミュージカル(笑)。何より劇場で笑い声が聞こえるのだから良質なコメディだと思う。


腐女子にレイヤー、ゲーオタ、ドルオタ。オタク文化の中核たちが集結。オタ会話がほぼ理解できずに撃沈。もはや「電車男」時代のレベルじゃない。「悲しいけどこれ、世代なのよね」ヽ(´o`;

なのですが…意味わからなくてもOK。福田ワールドもレギュラー陣の安定感で十分楽しめる。オタでない方もご安心を。歌曲も歌詞にちゃんと意味があるので、じっくり聴きたい欲求。充希ちゃん歌上手いしね。


女子ーズ」(未見)充希は歌うまもさることながら本作絶賛顔芸ラッシュ。彼女による彼女のための映画と言っていい…そもそも主役(笑)。「斉木楠雄」賢人はほぼ斎木キャラ。「キングダム」と同じ人ですけど。

斎藤工がララランド。菜々緒のあるセリフが物語の後半を締めるのはうまい。佐藤二朗は名人芸。来るとわかってて楽しい。ムロツヨシ賀来賢人も面白いのだが、二朗さんと同じステージでは分が悪い。


オタクベースの恋話なのだが、そもそもオタクとは何なのか。オタクが原因でふられるものなのか。いやむしろ、何でもそこそこな人に魅力を感じないんですけども。(個人の感想です)

誰でもオタクなんだと思う。人よりちょっと詳しいことがあればオタク合格。好きなことがあるって良いことじゃないですか。僕は初級映画オタです。あなたは何オタ?


監督・脚本:福田雄一/原作:ふじた/ミュージカル作曲・編曲:鷺巣詩郎
出演:高畑充希/山﨑賢人/菜々緒/斎藤工/賀来賢人/今田美桜/ムロツヨシ/佐藤二朗


hiroでした。