#21 11/20 109_GP
10人いても大丈夫なのは脚本力
(C)Marvel Studios 2021
エターナルズ
絶対神アリシェムによって地球に誕生した人類は、宇宙からやってきた捕食種族ディヴィアンツの脅威に晒されていた。アリシェムは人類を守るためにエターナルズを派遣しディヴィアンツを殲滅。以降、エターナルズは文明の発展を助けながら人類に紛れて故郷に戻る日を待っていた。現代のロンドンで学芸員として暮らしていたエターナルズのセルシ(ジェンマ・チャン)は絶滅したはずのディヴィアンツに襲われる。
(C)Marvel Studios 2021
鑑賞義務映画(笑)。「エンドゲーム」後のMCUはその後のアベンジャーズと並行して新たなヒーローが続々参戦。「シャン・チー」に続く新ヒーローは太古の昔から存在し続けた人類の守護神チーム。総勢なんと10人? 覚えられるのか不安がよぎる。
世界中に散らばるエターナルズを再結集。回想を挟みながらキャラを立たせる展開。「人を描く力」で選ばれたのか、クロエ・ジャオの広げ方がうまいので自然にキャラが刷り込まれる。減ったり増えたりどこか行ったり、ラストで今一度整理しよう。
(C)Marvel Studios 2021
人種、性別、年齢、LGBTQ、障がいの有無…その顔ぶれの多様性は現代的。それぞれの名前も神話に由来してるのかな。いずれも原作コミックを知らないのでなんとも言えない。それぞれの能力を駆使したチーム戦は「X-MEN」みたい。
最初のエターナルズは10人。中心はセルシとイカリス(リチャード・マッデン)。あとはリーダーのエイジャック(サルマ・ハエック)を押さえておけば周辺の人々は自然と頭に入ってくる。敵キャラが複雑でないのは助かる。
(C)Marvel Studios 2021
主演チャンはスコットランド育ちの中国系俳優。麻生久美子に見えてしょうがない。「キャプテン・マーヴェル」にも別の役で出演。マッデンは「ゲーム オブ スローンズ」でブレイク。ハエックはメキシコ系の僕と同い年のベテラン俳優だ。
アンジェリーナ・ジョリーは説明不要。「ドンソク兄貴!」と歓喜したのにクレジットにいない。ドン・リーというのがハリウッドでの名前だと初めて知った。「IT」のビル・スカルスガルドが声出演。親子でMCUに名を連ねた。
(C)Marvel Studios 2021
「ビッグ シック」のクメイル・ナンジアニ、「ゴジラVSコング」のブライアン・タイラー・ヘンリー等々売り出し中俳優が並ぶなか、リア・マクヒュー、ローレン・リドルフら若手も印象的。キット・ウィットマンがチョイ役かと思いきや…。
エンドゲームの件は話題に出る程度。未見でも新規参入可。ただし「次回に続く」。ラストにエンドゲームの大物の近親者も出てくるので、次回以降は絡んでくる予感。完結してないので評価は保留だが、よくできてるなぁ、とは思った。
DATA
監督・脚本:クロエ・ジャオ/脚本:パトリック・バーリー
出演:ジェンマ・チャン/リチャード・マッデン/クメイル・ナンジアニ/リア・マクヒュー/ブライアン・タイラー・ヘンリー/ローレン・リドルフ/バリー・コーガン/ドン・リー/ハーリッシュ・パテル/キット・ウィットマン/ハリー・スタイルズ/パットン・オズワルド/サルマ・ハエック/ビル・スカルスガルド/デビッド・ケイ/アンジェリーナ・ジョリー
hiroでした。