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映像技術は格段の進化!

ロストワールド

ジュラシック・パーク


ジュラシック・パークの恐竜孵化施設サイトBがあった外界から隔離された島で生き残り、繁殖を続けている恐竜が一般人と接触して事件を起こす。恐竜の存在が公にされることを恐れたハモンド(リチャード・アッテンポロー)はジュラシック・パーク事件の生還者である数学者マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)を呼んでサイトBの調査を依頼する。島にはすでに彼の恋人ハーディング(ジュリアン・ムーア)が行っていることを聞いたマルコムはハーディングの救出に向かう。



大ヒットシリーズ第2弾のアドベンチャーを再見。二匹目の泥鰌ではなく、クライトンの原作にもちゃんと続編がある。先に観た映画も後から読んだ原作も面白かった記憶があるのだが…久しぶりの映画は初見時より盛り上がりにかけた印象。


原作との相違は以前から話題だった。今回調べて真相解明。小説のヒット→映画のヒットの流れを受けて、クライトンとスピルバーグで続編企画が練られたらしい。プロットのみの共有で小説と脚本と同時進行。小説というよりノベライズ。違ってて当然。



本作はCGの質も量も前作より増し増し。映像のリアリティは格段に進歩。ラストはTレックスがサンディエゴの街中まで闊歩する(←このシーンの後の作品への影響は大きい)。進化する映像技術のデモムービーとしての価値は多大。


問題は衝撃。前作の登場人物は何が起きるかわからない環境でサバイバルを強いられた。鑑賞者もお初のシチュエーションで受けた衝撃は何度観ても色褪せない。本作はそこに何がいて、起こりうる事態は予測できる。ドキドキは薄くなる。



主人公はマルコム博士が前作から続投のゴールドブラム。今回は思いっきりセンター。ハモンドのアッテンポローと孫たちアリアナ・リチャーズジョゼフ・マゼロは続投だが冒頭の導入のみの出演。あ、アッテンポローはラストもちょこっと。


シリーズお初のムーア。こういうエンタメ出てたっけ、と思ったがガッツリ出てました(ムーアだという記憶が抜け落ちてた)。同行カメラマン役が話題の新作ホラー「スイッチ」の殺人鬼ヴィンス・ヴォーンだったのでビックリ!



評価の高くない本作。映像は革新的でもパニックホラーにドキドキが薄いのは命取り。テーマも前作同様「人間の傲慢」。街中に恐竜を放って罪なき市民も巻き添えにするのは新しいが、ハモンドが懲りなさすぎるのは困りもんだ(笑)


ともあれスピルバーグが監督だ。観るほうのハードルが自然と高くなってしまうのは仕方ないのかな。ラプトルの存在が薄くなったのはだいぶ寂しい。



 DATA

監督:スティーヴン・スピルバーグ/脚本:デヴィッド・コープ/原作:マイケル・クライトン/音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演:ジェフ・ゴールドブラム/ジュリアン・ムーア/ヴァネッサ・リー・チェスター/ヴィンス・ヴォーン/リチャード・シフ/アーリス・ハワード/ピート・ポルスウェイト/ピーター・ストーメア/アリアナ・リチャーズ/ジョゼフ・マゼロ/リチャード・アッテンポロー



hiroでした。



BTF←スピルバーグ製作総指揮の人気シリーズ


ID←ゴールドブラム主演


アリスのままで←ムーア主演