WOWOW鑑賞

こんな組織があったらワクワク
メン・イン・ブラック

ニューヨーク市警の刑事ジェームズ(ウィル・スミス)は異常な能力を持つ犯人を射殺。そのことを説明しても誰も信じてくれないなか、Kと名乗る謎の組織の男(トミー・リー・ジョーンズ)だけがジェームズの話に耳を傾ける。Kはジェームズの身体能力に目をつけて仲間にしようと、ある場所に来るように指示する。そこは地球に来る宇宙人を管理し、トラブルに対処する秘密組織メン・イン・ブラックだった。


スピルバーグ製作総指揮による1997年のSFコメディを再見。当時はスピルバーグの黄金時代。これも例に漏れずに大ヒットしてシリーズ化。スミスの人気を不動にし、ジョーンズのCMキャラ「宇宙人ジョーンズ」も本作からの着想だろうと推測される。

そんなレジェンド作品にもかかわらず、実は当時、「2」も含めてあまりハマってなかったりする。当時のコメディトークの定型にハマりすぎてて飽きてた部分はあったかも。ずいぶん経ってから作られた「3」は好きなんだけど。


当時CG時代の創成期ながら特撮はアナログの被り物や特殊メイク、マペットがメイン。コメディ特有の緩さが効いてくるので、これは意図的なのかと思ったり。コメディトークは懐かしさが勝って以前ほど気にならなくなってたかな。

トークといえば、当時のスミスはマシンガントークの第一人者。ところが今の映画は早口だし、セリフ重ねも頻繁。スミス演じるエージェントJのトークが聞き取りやすくて落ち着けるという。そんな演出ひとつにも流行り廃れがある。


スミスは「インディペンデンスデイ」直後で絶賛売り出し中。アクションもキレがあって若い。ベテランのジョーンズは本作で若者の支持率が急上昇。今でもその人気を維持しているのだから、当人にとって本作は重要な位置づけなのだろう。

スーパーセレブのスピルバーグは大忙しで本作では製作総指揮。メガホンを任せたのはファミリーホラーの秀作「アダムスファミリー」のバリー・ソネンフェルド。グロ表現をファミリー向けコメディに投入する大胆さ。エンタメ対象者を一気に拡充。


SFとしては悪役が薄い。が、本作はコメディだ。敵がサノス級だと笑うに笑えない。対決を楽しむのではなく、シチュエーションを楽しむ作品。矢追系UFOネタの好きな方は、こんな組織の存在にワクワクするはず。うん、そこはワクワクした。


監督:バリー・ソネンフェルド/脚本:エド・ソロモン/製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トミー・リー・ジョーンズ/ウィル・スミス/リンダ・フィオレンティーノ/ヴィンセント・ドノフリオ/リップ・トーン


hiroでした。


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