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攻める姿勢は変わらない第3弾!
エクスペンダブルズ3
ワールドミッション

かつての仲間ドク(ウェズリー・スナイプス)を刑務所から奪還したバーニー(シルヴェスター・スタローン)はその足で次のミッションに向かう。ある人物の確保が目的のミッションだったが、その標的は死んだはずのエクスペンダブルズ創設メンバーの一人ストーンバンクス(メル・ギブソン)だった。


今さらどハマりしてる本シリーズ。好評の1を上回ってきた2。そして本作も守りに入ることなくグイグイ攻める。愛すべき仲間たちを緒戦の敗戦であっさり解散。新たな若手メンバーで魅力的な新チームを結成。総入れ替えのテコ入れかと思いきや…。

往年の綺羅星スターを惜しみなく投入する贅沢さは本シリーズの売り。そこに参戦した若者も無名だがなかなかのキャラ揃い。捨て駒じゃないんだろうとは思ったが、まさかの…ね。前作から強化された敵キャラも引き続き強力。


「老体に鞭打って」などと軽く言えない凄み。なにせ「老体」ではない。本作、若手との対比もしやすく「全員現役」を証明。ギブソン、スナイプス、アントニオ・バンデラスら対応する新参戦のベテランたちもさすがのスキルだ。

若手の参戦に「これじゃエクスペンダブルズじゃない」なんて批判も出てきそうなところ、そのバランスも落としどころも絶妙。最初は「高齢社会を元気にする」的企画だったかもしれないけれど、今や一流のエンタメ大作に昇華。


シリーズ通して脚本参加のスタローン。スタッフもキャストも彼の人脈で集結。長年、ハリウッドスターであり続けていられるのには確かな土台がある、ということだ。欧州系ジェイソン・ステイサムも頼れる相棒として欠かせない。

多くのメンバーが継続するなかブルース・ウィリス→ハリソン・フォードの交代は寂しい。ルーキーたちは演技経験少ないながら柔道、ボクシング、Xゲーム上がりでフィジカル面は折り紙付き。紅一点ロンダ・ラウジーなどは柔道の五輪メダリスト。


スタローンが1から作り上げたこのシリーズ各作品は彼の子どもたち。その評判はクチコミで広がりパート3まで成長。作品の質が良ければ年齢というボーダーなど意味がない。やはりそこは一貫したメッセージなのだろう。

本作公開が2014年。もう6年作られていないということは、これがラストなのか。面白さに気付くのが遅すぎた失態。今さらながら続きが見たい!


監督:パトリック・ヒューズ/脚本:シルヴェスター・スタローン/クレイトン・ローゼンバーガー/カトリン・ベネディクト
出演:シルヴェスター・スタローン/ジェイソン・ステイサム/ウェズリー・スナイプス/メル・ギブソン/アントニオ・バンデラス/ケルシー・グラマー/ドルフ・ラングレン/ランディ・クートゥア/テリー・クルーズ/ケラン・ラッツ/ロンダ・ラウジー/グレン・パウエル/ヴィクター・オルティス/ジェット・リー/アーノルド・シュワルツェネッガー/ハリソン・フォード


hiroでした。