WOWOW鑑賞

桜井日奈子がスキルアップ!
ママレード・ボーイ

光希(桜井日奈子)の両親(檀れい筒井道隆)と遊(吉沢亮)の両親(中山美穂谷原章介)はお互いのパートナーが好きになり離婚するが、意気投合した4人と光希と遊はシェアハウスに同居することになる。遊が光希と同じ高校に転入してくると反発していた気持ちが微妙に変化し始める。


90年代前半に「りぼん」で連載された吉住渉による人気コミックが実写化。…とはたった今取得したてのWikipedia情報。タイトルくらいは記憶の端にあったかな。当然原作は未読。今ごろ録画物件で初見。

原作コミックのタッチが苦手。飛ぶ鳥を落とす亮くんと驚異のキャラ力をもつ日奈子ちゃんでなかったら観てないと思う。冒頭から勝手すぎる両親設定にも、お洒落で可愛いシェアハウスにも引いてしまった。


ところがだ、家族パートの4人の親が豪華で演技派揃い。日奈子ちゃんの演技は初見だったが結構いけるクチ。亮くんの陰影は定評がある。この6人がなかなか魅せてくれたりする。恐れず言うと「モッタイナイ」布陣。

恋に落ち、障害が起きる展開は淡々。連載という時間経過がある原作では効果的なのだろうが、映画では構成の練り直しは必要。銀太(佐藤大樹)はともかく茗子(優希美青)のエピソードも大胆にカットして良い。


なんと言っても日奈子ちゃん。CM等ではインパクトのある子だったけど、映画経験は浅く女優スキルは未知数。もっと軽い役だと思ってたが予想に反して内向する展開。しっかり演じてたので合格点以上。

亮くんはラブコメ作品でもちゃんと亮くんだったので安心。大樹くんって知らんなーと思ったらEXILE一家だったのね。檀さん、ミポリンの両母で絵面も華やぐ。音楽は我らがミスチルファミリー世武裕子。


原作はレジェンド級の人気なのだとか。きっと面白いんだとは思う。映画にするなら盛るとこ盛って、切るとこ切らないと。両親の過去のほうがよっぽどドラマチックなんじゃないかと思えた。


監督・脚本:廣木隆一/脚本:浅野妙子/原作:吉住渉/音楽:世武裕子
出演:桜井日奈子/吉沢亮/佐藤大樹/優希美青/寺脇康文/藤原季節/筒井道隆/谷原章介/檀れい/中山美穂


hiroでした。