WOWOW観賞

完全子ども主観の定番コメディ
ホーム・アローン

監督:クリス・コロンバス/製作・脚本:ジョン・ヒューズ/音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:マコーレー・カルキン/ジョー・ペシ/ダニエル・スターン/ジョン・ハード/キャサリン・オハラ/ロバーツ・ブロッサム/ジョン・キャンディ

親戚家族とクリスマスをパリで過ごそうと集まったマカリスター家。出発当日、うっかり寝坊して大騒ぎで飛行機に乗り込むが、末っ子の問題児ケビン(マコーレー・カルキン)を家に置いてきてしまった。おり悪く2人組の強盗ハリー(ジョー・ペシ)とマーヴ(ダニエル・スターン)がクリスマス休暇で留守が多い住宅街で荒稼ぎを狙っていた。


クリスマス・シーズンになるとあちこちで放送される定番ファミリー・コメディ。もちろん再見…というかもう何度目だ(笑)。何度観ても、ネタがわかっていても笑えるのだから、これは名作と言って良いのでしょう。

監督がクリス・コロンバスで音楽がジョン・ウィリアムズ。なので、オープニングが後の人気シリーズ「ハリー・ポッターに似てるなぁ」と改めて思う。最近では大人カルキンの本作再現動画も話題になったよね。


内容はみなさんよくご存知かと。今でも多いとは言えない「完全子ども主観」の作品。なので「子どもが観てもわかる」のが最大の強み。大人が観ても「あるある」と笑ったり、「そうか〜」と新発見があったりする。

背伸びして駄々こねて、大人目線だと少々イラっとくる。それでもそこは子ども。「大っきらい!」なみんなのことも一瞬で「大好き!」になれる。大人も好きだ嫌いだ言ってないで、シンプルになれればいいのにね。


本作でスターとなったカルキンくん。その後のしくじり人生はハリウッドの怖さを思い知らされる。再現動画で元気な姿が見られたのは何より。本作のいとこ役で実弟キーラン・カルキンが出ていたのは初めて知った。

悪役ペシは映画賞の受賞やノミネート多数の大物。コメディもお見事。相棒スターンも名バイプレイヤー。2人あってこその本作。コメディ王ジョン・キャンディはコメディ抜きの好演。もう観られないのは実に寂しい。


ラストでママと再会したケビン。その表情は本作最高の見せ場。強がっていても、やっぱり1人は寂しいし、ママのことは世界で一番好き。家族が集まるクリスマスだから、笑いながら家族のことを改めて考えてみよう。

コメディだから笑えるけど、リアルだったら命の危機。良い子は絶対マネしないでね。



hiroでした。