WOWOW鑑賞

ガイ・リッチーの英国落語
スナッチ

監督・脚本:ガイ・リッチー/製作:マシュー・ヴォーン
出演:ジェイソン・ステイサム/スティーヴン・グレアム/ブラッド・ピット/ベニチオ・デル・トロ/レニー・ジェームズ/ロビー・ギー/エイド/デニス・ファリーナ/ヴィニー・ジョーンズ/ラデ・シェルベッジア/マイク・リード/アラン・フォード

アントワープで高価なダイヤを盗んだフランキー(ベニチオ・デル・トロ)はニューヨークの黒幕アビー(デニス・ファリーナ)に届ける途上ロンドンに立ち寄る。ロンドンの組織がフランキーの持つダイヤを狙って動き出す中、ロンドンの八百長ボクシングに関わる男たちや流浪のアウトローも巻き込んで事態は思わぬ方向へ進展していく。


人と人。思わぬところで繋がって、互いに影響を与え合う。善人同士の他生の縁なら美談の気配。悪人同士が袖を振り合うと、血の香漂う大騒ぎ。

追いつ追われつの殺し合い。散々騒いで元の鞘。命を張ったから騒ぎ。そんな落語みたいなお話。初見。


キレキレでテンポがあるガイ・リッチー独特のカット割。油断してると「今の誰?」となる。追っかけるのが大変で苦手だったがもう慣れた。慣れてしまうとこいつがまたクセになる。

宣伝ビジュアルはブラッド・ピット主演のよう。ところが実は主役不在のアンサンブル。つまり全員主役で誰がいつ退場するかわからない作り。


デル・トロでキックオフ。レニー・ジェームズらおかしな3人組がかき回す。ジェイソン・ステイサムスティーヴン・グレアムが中盤でゲームを作る。

キュートな殺し屋ヴィニー・ジョーンズのシュートはゴールポストに跳ね返され、こぼれ球をブラピがチョコン。そんな作品(笑)


膨れ上がる欲望に意味のない殺し合い。ムダなことに時間費やす男たちの悲喜劇。結局、家族や仲間を大事にするヤツが生き残る、のかな。

母親思いのアウトロー。動物を殺せない殺し屋。運転が苦手な逃し屋。怖いけど魅力的な面々が楽しいエンタメ作品。ワンコに助演男優(女優?)賞を差し上げたい。

「オレの好きな曲だ」ってのも大笑い。



hiroでした。