32本目(6月9日鑑賞)

名セリフはアニメよりもホロリ
アラジン

監督:ガイ・リッチー/脚本:ジョン・オーガスト
出演:メナ・マスード/ナオミ・スコット/ウィル・スミス/マーワン・ケンザリ/アラン・テュディック/ナシム・ペドラド/(吹替キャスト)中村倫也/木下晴香/山寺宏一/北村一輝/多田野曜平/沢城みゆき

砂漠の町アグラバーで暮らす貧しい青年アラジン(メナ・マスード)は泥棒をして生活していた。ある日、騒ぎを起こしていた女性を助けたアラジンは彼女の美しさに惹かれる。実は彼女はお忍びで町に来ていた王女ジャスミン(ナオミ・スコット)だった。2人のことを知った国務大臣ジャファー(マーワン・ケンザリ)はある計画にアラジンを利用しようとする。


澄んだ心を持っていれば…言うは易し。人だものフラフラもするし、間違うこともある。フラフラするのはダメ人間? 間違えたらジ・エンド? そんなことないよね。

あたしフラフラしてた?…俺、間違えてたかも!…自覚とそれを正そうとする行動があれば良い。正そうという思いが澄んだ心を持っている証。


ディズニー第2期黄金期を牽引した大ヒットアニメがミュージカルを経て実写映画化。アニメベースのストーリーに国際紛争を加えることで、悪役ジャファーの欲を掘り下げる。さらに女性の政治参加も入れ込むあたり、今を意識した改変。

そんな中、主人公アラジンのフラフラぶりは健在。欲が顔を出したアラジンが実写ゆえ妙にリアル。このリアルがアニメで何度も耳にした名セリフをより感動的にした。


アラジンのマスードが予告で見るよりずっと男前。ナオミさんも見る機会は増えそう。意外だったのがジャファー役ケンザリのカッコよさ。より「力への欲求」を体現してる。

もう1人の主人公ジーニー。ジーニーと言えば山寺宏一ウィル・スミスと言えば山寺宏一。ということで(娘の希望もあり)吹替で鑑賞。当たり前のように違和感なし。もはやオリジナルキャスト。



中村倫也木下晴香の歌も大満足…特に晴香ちゃんは激ウマ。歌と同じくらい、いやそれ以上に押し出されてたチームダンス。キレッキレで心も踊る。CG頼りなのかと思いきや、手作り感が強かったのも意外。

エンタメとして実写化は成功と言っていい。が、監督が「シャーロックホームズ」や「キングアーサー」のガイ・リッチー。せっかくの実写化で彼が撮るなら、彼らしいカメラワークが観たかった、というのは欲張りか。



hiroでした。



脚本6 映像8音響7 配役7 音楽9
37/50