WOWOW鑑賞
デスノート
正義とは？
監督：金子修介/脚本：大石哲也/原作：大場つぐみ/小畑健/音楽：川井憲次
出演：藤原竜也/松山ケンイチ/瀬戸朝香/香椎由宇/藤村俊二/細川茂樹/満島ひかり/中村育二/中原丈雄/田中要次/皆川猿時/戸田恵梨香/中村獅童/津川雅彦/鹿賀丈史
犯罪者の不審死が相次ぎ、警察は世界中で難事件を解決してきた謎の探偵Ｌ（松山ケンイチ）と共に殺人の線で捜査を開始する。その少し前、正義感の強い大学生・夜神月（藤原竜也）はある夜、一冊のノートを拾う。冒頭には名前を書かれた人間が死ぬと記されていた。
懲役刑を受けた犯罪者もいつかは出所する。刑務所は更生施設だとわかっていても、どこか釈然としない。その一方で、人が人を裁く死刑にも納得がいってない。
何度も放送されている本作。今さら説明も不要でしょうか。テーマは「正義とは何か」。多くの人が抱える矛盾。月を「悪」と胸を張って言えない自分にムズムズしたりする。
竜也くんがダークヒーローを熱演。今でこそ誰もが知る藤原竜也の熱。舞台で評価されてきた彼が広く認知されたのが本作。
一方のマツケン。実は本作の中盤まで姿を現さない。半分も出てないのに強烈なイメージが刻印される存在感。やはり只者ではない。
藤村俊二さんがいてホロホロ。満島ひかりがいてキラキラ。田中要次がバスの運転手役なのでケラケラ。戸田恵梨香の話は後編で。
長編コミックが原作。今では珍しくなくなった前後編スタイルをメジャー邦画で初めて導入した本作の貢献度は高い。
原作からの改変具合も実にうまいのだが、それは後編の話。前編はほぼ原作どおり。
本作のツボは月対Ｌの心理戦。後編でもう１人のキーマンが登場し、原作ではＬの弟子まで登場する。そこをタイマンベースにまとめたのが、本作の成功だと思う。
月の正義にどこか惹かれてしまうのだが、後半Ｌ寄りになれたのでホッとした。月対Ｌの頭脳戦＝藤原竜也対松山ケンイチの演技戦。さぁ、続きを観るとしよう。
hiroでした。