WOWOW鑑賞

一人じゃないから成長できる
虹色デイズ

監督・脚本:飯塚健/脚本:根津理香/原作:水野美波
出演:佐野玲於/中川大志/高杉真宙/横浜流星/吉川愛/恒松祐里/堀田真由/坂東希/山田裕貴/滝藤賢一

いつもつるんでいる夏樹(佐野玲於)、松永(中川大志)、剛(高杉真宙)、恵一(横浜流星)。高校2年の夏、一番奥手だった夏樹が杏奈(吉川愛)に恋したことをきっかけにそれぞれが自分を見つめ直す。


虹を見たいと思って空を探す人ってほとんどいないと思う。ふと見上げた空に偶然見つける。だから価値があり、嬉しくなる。

思いがけないときに現れる虹。見る場所によって大きさも長さも色も違う。同じ場所にいる人だけが同じ虹を見て、歓喜を共有する。


いつも一緒にいても考え方は人それぞれ。同じ人間なんて一人もいない。それが個性。ぶつかり合うのも必然。少女コミック原作でこれほど男子の個性に特化した目線は新鮮。

いいじゃん、と調べてみると「風俗行ったら人生変わったwww」の飯塚さんが監督、「君に届け」の根津さんが脚本。どちらも好きな作品なので納得。


若手の芝居巧者が揃った本作。佐野くんの素人味は逆にリアル。大志くん、高杉くんは映画好きの支持率が高い役者。流星くんもドラマで波に乗った。

女子チームもなかなかハイレベル。唯一知ってる恒松祐里は大成功の兆しあり。堀田真由も器用そうで期待大。吉川さんは経験積んで伸びるタイプかな。


他者と違う自分を見つめ、自分と違う他者を認める。見た目の変化はなくても、それは大きな成長。大切なのは「他者」がいないと成長できないということ。

大事件も起きず、心に刺さる感動もない高校生の日常。虹を見て一緒に感動できる仲間がいる、というだけのお話。でも、それって大切だな、というお話。



hiroでした。