17本目(3月18日鑑賞)FP9

 
「ママは名探偵!」ってタイトルでどう?
シンプル フェイバー
 
監督・製作:ポール・フェイグ/原作:ダーシー・ベル/脚本:ジェシカ・シャーザー
出演:アナ・ケンドリック/ブレイク・ライヴリー/ヘンリー・ゴールディング/ルパート・フレンド/ジーン・スマート/アンドルー・レイノルズ/リンダ・カーデリーニ
 
シングルマザーのステファニー(アナ・ケンドリック)は子育てや家事を支援する動画サイトを運営。エミリー(ブレイク・ライヴリー)はニューヨークのアパレル企業で広報として活躍。2人は子どもが同じ保育所で仲良しなのをきっかけに親しくなる。ある日、エミリーに子どもの迎えを頼まれたステファニーだったが、その日からエミリーと連絡がつかなくなる。
 
 
この人とは気が合う。そう思い、飲みに行ったりする。ふと知らない顔が見えたりする。そういえば、この人のことをどれだけ知っているんだろう。気が合うなんて気のせいだったのかも…と不安になったり。
 
学歴、年齢、居住地、既婚・未婚、子ども…そういうのって実は単なる「情報」でしかない。思考傾向さえわかれば過去の情報などなくても、その人の今がわかるのだが、プライバシーに阻まれることが多いのが実情。

もう少しオープンになってもいいのにね。

 
現代は情報で溢れている。エミリーが形作られているのはママ友情報。そんな中、ステファニーは情報に流されずに直感を信頼する。うん、ステファニー素敵だわ。
 
そのエミリーが姿を消す。SNSを駆使してエミリーを追うステファニー。知らなかった情報が次々浮上。情報をつなぎ、本当のエミリー像を構築する。なかなか優れた探偵ミステリー。
 
 
ミステリーそのものは「どこかで見た」話っぽいのは否定できない。日本人は推理小説好きだからね。それでも本作を魅力的にしているのは、間違いなくアナケンとブレイクの2人。
 
ヒリヒリする空気を和らげるのはアナケントーク。美人タイプではない彼女の魅力を十分発揮。「ロストバケーション」で「凄え」と刺さったブレイクも本作は謎キャラでチャレンジング。
 
 
女の友情、騙し合い…ドロドロスリラーを連想したが、勝手が違う。主導権はステファニーの行動力。上から目線なセレブママと陽性なおしゃべりママが対峙。シンプルでスタイリッシュでコメディまでぶち込んでくる。面白い。
 
怖〜いスリラーを連想させる宣伝に納得いかず。楽しいミステリー・コメディとして宣伝したほうがマッチした。でも、連日大盛況。あながち間違ってもいなかったのかなぁ。
 
怖いのは苦手〜という方も、楽しい作品なので安心してご覧ください。
 
 
 
hiroでした。
 
 
 
脚本7 映像8 音響7 配役8 音楽7
37/50