20本目(3月31日鑑賞)


ノーアクションの本格スパイ・サスペンス
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レッド・スパロー
 
監督:フランシス・ローレンス/脚本:ジャスティン・ヘイス/原作:ジェイソン・マシューズ/音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ジェニファー・ローレンス/ジョエル・エドガートン/マティアス・スーナールツ/シャーロット・ランプリング/メアリー=ルイーズ・パーカー/ジェレミー・アイアンズ
 
ボリショイバレエ団のプリマ・ドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は、けがでバレリーナ生命を断つ。生活に窮したドミニカは情報局に勤める叔父エゴロフ(マティアス・スーナールツ)の依頼で諜報活動を手助けしたことをきっかけに、誘惑と心理戦に長けたスパイ=レッド・スパローとなる。局内部に米CIAと接触している内通者がいることが判明し、彼と接触しているアメリカ人ネイト(ジョエル・エドガートン)を探るよう指令を受ける。
 
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スパイ=アクション、という図式はジェームズ・ボンドイーサン・ハントにより定着。本作、同じノリで観に行くとあれあれ?…となる。hiroはなった(笑)。
 
ほぼノーアクションの心理戦。ヨーロッパを舞台に騙し騙されの諜報戦。終始、陰湿で重厚な空気。いったい誰を信じりゃいいの?
 
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原作者は元CIAのリアル諜報員。だから駆け引きがリアル。相手もプロ。自分のことはバレてるのが前提。どこまでバレてるのか探りながら、嘘の中に真実を小出しに混ぜる。…ネタバレ含みなのでこの程度しか書けない。
 
原作小説はいつの時代設定なのか。映画はSNSありタブレットありの現代風。なのにロシアの考え方が時代にそぐわなくて違和感。案外あれがリアル?
 
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監督は「ハンガーゲーム2」以降シリーズ3作でジェニファーとタッグ。その信頼関係は強固。ジェニファーのフルヌードにドキドキしたが、本作は心理描写がメイン。確かな演技力で信頼に応えているのは小気味よい。
 
ジョエルを認識して観たのは初かと思いきや「スターウォーズep2」でオーウェンおじさんをやってたと知り驚き(笑)。マティアスは当該国宰相似でニヤニヤ。シャーロット・ランプリングは気付かなかった。そして、またもやジェレミー・アイアンズ降臨!
 
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重厚スパイ・サスペンスとして好評。後半の手に汗握る展開は秀逸で、好評なのは納得。が、前半部分の養成所部分がポルノみたいで不快。セリフの通り「娼婦養成所」。やり過ぎたかな。

ことさらハニートラップを強調した宣伝にもしたたかさを感じる。サラッと飛ばしても面白さを損なうことはないのにな。
 


hiroでした。
 
 
 
脚本7 映像7 音響7 配役8 音楽7
36/50