WOWOW鑑賞 1作目を観よう②
オトコの子漫画らしいな〜
監督:園子温/原作:和久井健/脚本:鈴木おさむ/水島力也/音楽:大坪直樹
出演:綾野剛/山田孝之/伊勢谷友介/沢尻エリカ/金子ノブアキ/深水元基/村上淳/久保田悠来/真野恵里菜/丸高愛実/安田顕/豊原功補/山田優/吉田鋼太郎
帰る電車賃もなく新宿歌舞伎町を歩いていた龍彦(綾野剛)は喧嘩しているところを真虎(伊勢谷友介)に助けられる。その縁で夜の仕事のスカウト業バーストの幹部である真虎に誘われてスカウトになった龍彦だったが、同業の葉山(金子ノブアキ)、秀吉(山田孝之)らの所属するハーレムとの抗争に巻き込まれる。
去年の冬、続編を劇場鑑賞。前作(これ)未見だったけど、フリーパス期間だったので。話は続いてて「秀吉が死んだ」から始まり、真虎と葉山の関係だとか、各キャラクターとか、まったくわからなかったけど、何とかついていけた。
が、面白くない。これは前作を観ていないからなんだろう。そう思い、続編の初放送絡みでの前作放送を観た。やっぱり面白くなかった。
いいところもあるのでそこから。
孝之くんがホントに器用。終盤の種明かしシーンの豹変ぶりに唸る。伊勢谷くんはカッコいい。表情や仕草、セリフのキレに惚れる。深水元基のアイコン力が絶品。続編でも主役級の大活躍。コミックでも人気キャラなのかな。
あと沢尻エリカ。歌舞伎町の街をキャミソールで走るエリカ様は汚れた街に舞い降りた天使。前半まったく出てこないのがもったいない。綾野くんも一生懸命頑張ってたけど、キャラに引きずられたかな。
納得できないのはスカウトという仕事。「風俗やってるオンナが不幸だとは限らない」だとかキモチはわかるけど、肯定したくはないな。それ使って商売にしたらよくないよ、やっぱ。
龍彦みたいな人もいるんだろうけど、どのくらいいる? 悪いのに引っかかる可能性が五分五分なら、それはNGだと思う。その辺を受け入れられないと本作は成立しないでしょ。
オトコの子漫画らしい都合のいいお話、だった。
歌舞伎町は眠らない街。平日だって明け方まで人がいなくなることがない。そんな中でのロケは凄い。撮影隊の努力には拍手。
高田馬場に通ってた頃はよく行ってた歌舞伎町。最近は年に一回行くか行かないか。コマがなくなりTOHOができて、学生の頃とは風景は一変した。が、「とんかつのにいむら」がまだあって懐かしかった(笑)。
歌舞伎町は多くの悪を抱えてる。でも悪は悪とわかる。見てわかる。悪が善のフリして近づいてくる某繁華街よりはかなり好き。
hiroでした。