105本目(12月25日鑑賞)FP⑩
脳は神の領域なのか
監督:ニールス・アルデン・オブレヴ/脚本:ベン・リプリー/音楽:ネイサン・バー
出演:エレン・ペイジ/ディエゴ・ルナ/ニーナ・ドブレフ/ジェームズ・ノートン/カーシー・クレモンズ/キーファー・サザーランド
若い頃に自分の過失で妹を亡くしてから死後の世界に興味を持つ医学生コートニー(エレン・ペイジ)。同僚のジェイミー(ジェームズ・ノートン)、ソフィア(カーシー・クレモンズ)を誘い、自ら臨死実験を試みる。レイ(ディエゴ・ルナ)、マーロ(ニーナ・ドブレフ)の協力で蘇生するが、実験後、記憶力が爆発的に覚醒する。それを見たジェイミーは「次」の被検体を志願する。
1990年公開の同名作のリメイク。面白い。
キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコンという豪華キャストのオリジナル。詳細は記憶にないのだが、それが功を奏したか、楽しく観られた。オリジナルはこんなにホラーだったかな。
ホラー仕立てだけど「脅かし系」なのでビックリゾーンは予測がつく。オリジナルのテイストを生かしつつ現代の若者風味をブレンドしたのは、リメイクとしてよくできてる。続編ではないので、オリジナル未見の方もOK。
臨死体験で脳の特定な部分が活性化する。怖さを知らない若者で医者の卵は、ドラッグ気分で仮死→蘇生をやってしまう。ところがそこには副作用的なものがあり…という話。悪霊の仕業ではなく、オリジナルの通りのオチにしたのは正解。
ふだん見ている風景は脳がそう見せているらしい。彼らの体験はホンモノなのかニセモノなのか。人体の多くの臓器や筋肉の機能は解明できている。脳は謎の多い臓器のひとつ。神の領域。気軽に触れてはいけない。
エレンはいつまでも若い…と思ったらもう30歳。16歳を演じた「JUNO」から11年、ビジュアルはあまり変わらないものね。「ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のディエゴはヒーロー的な役回り。こんなにヒョロっとしてたっけ?
マーロ役ニーナが可愛いと思ったら「xXxトリプルX 再起動」のメガネ女子ベッキーではないか。あんなに大騒ぎしたのにすぐにピンとこない…顔が覚えられないお年頃。
オリジナル出演のキーファーがいた。覚えてないので同一人物なのかは不明。彼らのしていることをお見通しらしいセリフもあり、ちょっとした遊びなのかな。
サスペンス・ホラー加工してあるが、実はスピリチュアル。後悔・懺悔・贖罪・赦し…といったところがテーマ。青春群像として描いたのも好感。
hiroでした。
脚本7 映像8 音響7 配役7 音楽8
37/50