76本目(10月9日鑑賞)

 
追随許さぬ佐藤健のポテンシャル
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亜人
 
監督:本広克行/原作:桜井画門/脚本:瀬古浩司/山浦雅大/音楽:菅野祐悟
出演:佐藤健/綾野剛/川栄李奈/城田優/千葉雄大/山田裕貴/浜辺美波/宮野真守/吉行和子/玉山鉄二
 
一度死んでも再生する「亜人」が世界中で発見され、日本政府は厚生労働省管理のもと亜人研究が進められていた。交通事故から再生した研修医の永井(佐藤健)は自分が亜人だということを知るが、収容された研究施設で行われていたのは何度も殺される人体実験だった。ある日、自ら亜人だと名乗る佐藤(綾野剛)と田中(城田優)が施設に現れ、永井奪還を図る。
 
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本広監督、ストーリーは捨てたと見た(笑)
 
健くんの身体能力に驚愕…いや知っていたこと。走る、跳ぶの異次元アクションは日本のトップ級。加えて亜人粒子が実体化するIBMなる物体のVFXがリアル。本作、アクションに尽きると言っていい。こういう開き直りは嫌いじゃない。
 
ただ、アクションパターンが単調な繰り返しで飽きがくる。109分というコンパクトさなのに長く感じた。もう少し変化を。たとえばユーレイの登場を2回目にするとか。原作未読なのでなんとも言えないけどね。
 
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アクション特化ならあと10分短くてよい。開映早々「亜人がいる」という既成事実の中に放り込むのならなおさら。そうでないならストーリーに厚みをつけて120分に。
 
話は「東京喰種」と似ている(←一般論らしい)。放り込みは同じ手法。「東京〜」には苦悩があり窪田くんが熱演。本作にも苦悩や苦痛があり、健くんなら十二分の演技ができる…なのに流し過ぎた感。
 
詳しく書けないが川栄李奈もキーパーソンの一人。彼女がなぜ今の境遇なのかを描けば、もっと深みも出たんじゃないかな。
 
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健くんは期待を裏切らず「るろうに剣心」級のアクション。ただ、もっと芝居も見たかった。綾野くんも負けじと健闘。こちらももっと芝居を見たかった。キャラは少しくどい。
 
城田くんはヘビー級アクションで本領発揮。対戦相手の川栄のパフォーマンス…これは本気で驚いた。詳しく書けないが(笑)。玉山鉄二は嫌な役のまま終了。消化不良。
 
君の膵臓をたべたい」の浜辺美波はまた病人。本作では見せ場なし。我が家で人気の千葉雄大。さらに見せ場なしでもったいない。ホントにアラサーなのか?
 
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健くんのポテンシャルがアクションを牽引。メジャーらしい豪華共演陣ながらな佐藤健ムービーと言ってよい。久々の菅野祐悟らしい音楽も相乗効果。重ねていうがアクションはトップクラス。
 
本広監督であればもう少し上のクオリティを期待したが、日本のエンタメ映画の進む道を考えれば意味のない作品ではない。
 
 

hiroでした。
飛行機のシーンはヤバくないか?
 
 
 
脚本6 映像8 音響7 配役8 音楽8
37/50