29本目(3月25日鑑賞)
JETSのホンキの疾走に涙する
チア☆ダン
〜女子高生がチア・ダンスで
全米制覇しちゃったホントの話〜
監督:河合勇人/脚本:林民夫/音楽:やまだ豊
出演:広瀬すず/中条あやみ/山崎紘菜/富田望生/福原遥/真剣佑/柳ゆり菜/健太郎/陽月華/木下隆行/安藤玉恵/緋田康人/きたろう/天海祐希
幼馴染でサッカー部の孝介(真剣佑)を国立(当時)で応援したい、とチアダンス部に入ったひかり(広瀬すず)。しかし、彼女を待っていたのは、チアダンス全米大会制覇を目指す鬼顧問・早乙女(天海祐希)だった。初心者で体も硬いひかりはひたすら基礎練の毎日。つまらなくなり辞めると言いだしたひかりに、経験者で部長の彩乃(中条あやみ)は一度全員で通しで踊ってみようと提案する。
帰宅部出身のhiroが言う。部活っていいね。
大人のスポーツとも違う。健康のためとか、痩せたいとか、そういう理由ではない。ただ好きだからやる、仲間がいるからやる、というのが大半ではなかろうか。「イケてるとかイケてないじゃないっつーの」
必要なのは勢いであり、瞬発力。若い人ほど持っている。なので輝く。今日本で輝いてる女優のひとり広瀬すず。彼女の勢いと瞬発力が、本作をグイグイ引っ張る。
当初、練習は撮影の1カ月前からの予定。すずちゃん、あやみちゃんらは6カ月前に見学に行き衝撃を受ける。「自分たちはとんでもないことをやろうとしている」と。
チアダンスはみんな初心者。それぞれに得意ダンスの設定もある。彼女らは前倒しで半年間、チアダンスに打ち込んだ。リアルなJETSがそこにある。
ホンキは伝わる。「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」が立証済み。笑いながら、悩みながら、ステップアップ。いつしか観客も友だちや家族になって応援しているのだから、楽しい。
すずちゃん、「海街diary」以降すべて観賞。もれなく元気がもらえます。あやみちゃんはdポイントの娘。綺麗です。山崎紘菜は映画ファンみんなの愛娘。ポッチャリっ子は「ソロモンの偽証」「モヒカン故郷へ帰る」の富田望生。柳ゆり菜は「マッサン」で話題。
「ちはやふる」に続くすずちゃん共演の真剣佑。またもや福井弁(笑)。初見の健太郎に興味津々。天海さんは器用さ発揮。
最後のパフォーマンス…コマ切れでテンポが落ちるのは不満。切りすぎ、挿入しすぎで、せっかくのパフォーマンスも編集っぽく見える。長回しがベスト。
ダンス曲は基本オリジナル。これ日本でも撮れるんじゃね?…というシーンもアメリカロケを敢行。加えて出演陣のハードトレーニング。ライトなスポ根モノのフリして、実はホンキ。
シンプルなギャグや「ピッチパーフェクト」を意識した大会実況も笑いを誘う。グダグダなJETSが徐々に形になっていく様は青春モノの王道。決勝のパフォーマンスは結果を知っていても涙。
「絶対アメリカ行ってやるけぇのぉー」でやっと勝負ができる。絶対無理と思っちゃうと「絶対無理」なんだよね。
hiroでした。
脚本8 映像6 音響7 配役9 音楽8
38/50