82本目(12月7日鑑賞)

 
笑いがベースの親と子の物語
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疾風ロンド
 
監督・脚本:吉田照幸/脚本:ハセベバクシンオー/原作:東野圭吾
出演:阿部寛/濱田龍臣/大倉忠義/大島優子/ムロツヨシ/堀内敬子/麻生祐未/久保田紗友/志尊淳/望月歩/前田旺志郎/戸次重幸/野間口徹/中村靖日/田中要次/堀部圭亮/生瀬勝久/柄本明
 
大学の医科学研究所で偶然発見された炭疽菌が何者かに持ち出された。ところが犯人は雪山に菌を隠したまま事故死。残された写真から隠し場所を長野のスキー場に特定した研究所の栗林(阿部寛)は、無責任な所長(柄本明)から回収を命じられ、スノーボードが好きな息子秀人(濱田龍臣)と共にスキー場へ向かう。
 
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劇場版サラリーマンNEO(笑)」以来の劇場作品となる吉田監督。今回は東野小説を映像化。NEOがその辺だったのでこの辺かな、と予測しての鑑賞。ところが、予測の上の出来なのだから嬉しい。
 
要因のひとつがスキー撮影。滑りながら撮ったであろう画が超絶迫力。コメディ枠じゃない。撮影隊のみなさん、あざっす!
 
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お話のほうも、ブレることのない東野節。ミステリーでありながら悪者は最初からバレバレ。実はミステリーは下敷き。実は親と子の物語、男と女の物語。
 
秀人の父への思いと淡い初恋が作品のメインディッシュ。レスキュー隊とスノーボーダーの恋模様も絶妙な付け合わせ。ホロリとさせて、キュンとさせる。東野圭吾の真骨頂。
 
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東野作品は「新参者」シリーズ以来の阿部。加賀とは違ったキャラで笑いをさらう。秀人役龍臣君が大人になってたので親戚の伯父さん気分。
 
バイク好きな大倉忠義はモービルの運転が楽しそう。大島優子は相変わらず可愛い。取りに行かずに笑いを取れるムロツヨシは強し。柄本さんの無責任ぶりも昭和コメディ風で懐かしい。
 
堀内敬子麻生祐未野間口徹中村靖日田中要次生瀬勝久らNEO勢もメインで脇で笑わせ泣かせる大活躍。
 
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ちゃんとハラハラ。しっかりドキドキ。蒔いたタネもきっちり回収。テレビのコント屋が予算をかけて丁寧に作った好事例。面白かった。
 
大作ではないし壮大な感動もない。でも、等身大の愛がある。東野作品の登場人物って、身近なんだよな〜。
 
 
 
hiroでした。
 
 
 
脚本8 映像7 音響6 配役8 音楽6
35/50